達見ゆう

初のシリアスミステリーに挑んだ達見さん、しかし完結させたものの、規定の十万字に満たず（あと二千五百字だった）失格。 だけど、懲りずにまたコンテストに挑む。 学習していない女のエッ…

僕ことリョウタは息子の宿題の悩みを聞いていた。なんでも夏休みの宿題で「祭り」をなんでもいいから調べるというものに何の祭りを調べたらいいかわからないというものであった。 碧の母、つ…

僕ことリョウタは妻の留守を狙って講座の課題のエッセイを書いていた。中学生の時によく見ていたサイトの思い出話だ。 マーメイドの挿絵が可愛い「人魚と内緒話」という名前だった気がする。…

梨乃は嵐の時だけ現れる龍に気がついた。その神々しさに惹かれた彼女は嵐のたびに空を見上げるようになる。 一方、龍は自分が見える人の子に気がついた。

リョウタは妻のユウと街にてショッピングしていた。ネットでも良いのだが『リョウタのメタボ解消に歩け』と引っ張り出されたのだ。花屋の前を通りかかった時に『それぞれのお母さんにカーネー…

昨日は入社式だったので、今日から実質的な初出勤の日。 昨日のパンプスは靴擦れを起こしてしまったので、スーツに合わないかな、とちょっと変わった黒のウォーキングシューズを取り出した。…

僕こと、リョウタは妻のユウさんがウキウキとコレクター石をルーペで眺めているのをきっかけに虫メガネや顕微鏡の思い出を語る。それをきっかけに弟が科学者の道に進んだことも。 一方、弟は…

私ことユウはリョウタに買って貰ったコレクター石が届くのを楽しみにしていた。 一方、恋した相手が私の知り合いと聞いた義弟は彼女の好みなど尋ねてきたので、知っている範囲で教えた。 そ…

中学生の時、英語が苦手であった（今もだが）。 そんな時、ある英語のテストで見慣れない単語が出てくる。意味はもちろん、読み方も分からない。とりあえず仮の読み方して解こうとするが……。

僕ことリョウタは妻のユウさんとある居酒屋に来ていた。メニューを見ていた時、カウンターから「トリあえず」を繰り返す外国人の観光客を見かける。妻は助け舟を出すのであった。 一方、リョ…

僕ことリョウタは年上でバイオレンス……ゴホン、パワフルな妻のユウさんに振り回されつつも楽しく生活している。 ある日、妻が「夢を見た」と話し始めた。いや、それは夢ではないから。君が…

研究所から研究中の細菌が流出したとの速報が流れてきた。 「ささくれ菌（仮）」という命には別状は無いが手にささくれができやすくなるというものであった。 人々は安堵するが、そこに落と…

短編しか書けなかったが、連作短編ながら長編も書けるようになった作者が懲りずにいい年になってもカクヨムコンテストに参加してあがく様を、日々の出来事と共に書くエッセイ。毎年、ギリギリ…

僕ことリョウタはある日、妻のユウさんから謎の箱を見せられる。きれいだけど明かない箱をフリマアプリで落札したという。 「中身も不明だけど開けられたらそれも好きにしていい」という訳ア…

僕ことリョウタはスマホの写真整理をしていて、懐かしいものを見つける。 結婚前にあちこち物件を内見した時の写真だ。 その時に妻の独身時代の部屋選びポイントなどを聞きながら一緒に見て…

私にはやらなければならないことがあった。ミニカップ麺にお湯を注ぎ、出来上がるまでにおにぎりを三分で食べきることである。 よくある光景だが、それには理由があった。

僕ことリョウタは妻のユウさんが酔っ払って持ち帰ってきたものに巻きつけられたロープをなんとかしようと焦っていた。 その時、スマホからの防災臨時通知により『全てを破壊しながら突き進…

龍水神社は龍神を祀る神社である。 しかし、神社関係者以外の目には見えないが境内内には龍神がおり、ほとんど同居している。 彼らは自称スピリチュアリスト達が龍を利用することに困ってい…

夫のリョウタに起こされると、私ことユウは見知らぬ部屋で寝ていた。 「覚えてない？　僕達は異世界に飛ばされたみたいだよ」と夫もは寝ぼけたことを抜かすが、そんなラノベみたいなことが起…

私には好きな人がいる。同じクラスの片瀬君。彼のことが好き過ぎて、ずっと観察しちゃうの。 彼のこと、大分わかってきたけどまだまだ足りない。そして見つめていたい。今日も彼の跡をつけて…

最近、夫の様子がおかしい。スマホを肌見離さず持ち歩き、何やら別の部屋でボソボソと聞こえる。 耳を澄ませると「ひみつ」と聞こえた。秘密とはただ事ではないワードだ。 まさかとは思うが…

僕ことリョウタは妻のユウさんとコンビニで買い物していると様子のおかしな老婦人を見かける。 「孫のために」とか「こ、このYamazonギフト30万円ください」とお約束の詐欺被害者の…

温泉地の村に来たはずなのに、寂れているし温泉の気配もない。どうやら僕は乗り継ぎを間違えてしまったようだ。 その時、一人の老人が来てこう告げた。 「若いの、悪いことは言わない。早く…

私と夫は家庭裁判所の一室にいた。 「今ならば取り下げで協議離婚にできますよ」と書記官が尋ねる。一定数の人が調停離婚を問題ありと見られるのを嫌がるため、確認をしたのだろう。 しかし…

学園の卒業パーティーでバストネ王国の第一王子ウルフェンから婚約破棄を言い渡されたジェレミア・バイト。 ジェレミアは破棄を受け入れて立ち去るが王家から貰った婚約指輪を返し忘れたこ…

小説講座に通い始めたリョウタは課題の「童話や民話の二次創作」を書いていた。 彼はとりあえず題材を「きこりの泉」にして書いてみるが……。 凸凹夫婦「ユウとリョウタ」シリーズです。

春休みの初日、私立出井素学園の教室には留年回避のための補習として十数人の生徒が集められていた。補習の内容は厳しく、寄宿舎の空き部屋を使い、一週間校外へ出てはならないものであると聞…

今年もカクヨムコンの季節がやってきました。短編は相変わらず何かのネタが降ってきたら書くという緩いスタンス、長編はプロットがあるけど一つはカクコンでは不利なミステリー、もう一つは逆…

　令和二年。世界は新型コロナウイルスことCOVID-19が蔓延し、パンデミックが発生した 毎日ニュースが続く中、パンデミックから４か月経ったある日、夫が突然言い出したこと。 「…

ちょっとガサつな女子高生の蛍は地学部の鉱石オタクであり、石を持ち帰るための頑丈なザックやハンマーを常備している変態でもある。 そんな彼女は長崎に修学旅行中に空き家の庭石に惚れ込…

昔々のある王国のお話でございます。 「余は目玉焼きが食べたい」と申したのが全ての始まりでした。 それもニワトリに限らずありとあらゆる生き物の卵の目玉焼きです。 お触れを目にした国…

私は夫から毎日、目玉焼きのできが悪いと怒られていた。 いろいろ努力したけど、きれいには焼けない。料理上手な友人の元へ行った時、彼女は言った。 「ねえ、それはモラハラじゃない？」

かの有名な「笠地蔵」は石だけあって、令和の現代も現存していた。 しかし、気候変動のためか冬は雪が少なくなったのはいいが灼熱の夏は山でも厳しい。 そんな中、「涼しくしてくれたら何か…

ある日、「俺」の元に見知らぬ着信があった。 「もしもし、私、メリーさん。今、昭和基地にいるの」 イタズラと思い切ろうとしたが、それからもメリーさんの着信は続いた。 どうやら本…

私はコロナ禍に怯える中である学者さんのアカウントに出会ったことで、大分助けられた。 彼はフォロワーも大事にする人で交流も盛んであった。彼の推しが結婚したときもタイムラインが「セン…

コロナ禍でイベント自粛が続く中、オンラインのど自慢大会が職場で行われることになった。 金賞の黒毛和牛ステーキ肉に釣られた我が妻ことユウさんは参加を決め、選曲がてら家事の最中、風呂…

春になると思い出す。 僕ことリョウタは「県庁一のヤバい奴」ことユウさんとの結婚式の準備に追われていた日のこと。 メタボ体型故にタキシードがサイズ合わない僕に対し、式場とユウさん…

峰岸浩太郎はアメリカの研究所で働くウイルス学者のエキスパートである。 仕事はともかく、私生活は賑やかになってきた。（私生活的）ポカをして同居人のボブに叱られてしまうこともあるが。…

峯岸浩太郎はアメリカの研究所で働くウイルス研究のエキスパートである。 冴えなかった私生活もなんだか賑やかになってきた。 二月のアメリカ、メリーランド州も寒く雪が降ることも増えた。…

僕ことリョウタはバレンタインのチョコレートをもらいながら、昔を思い出していた。 彼女に会いたい一心で、同じ職場に猛勉強して入ったこと。勇気を出して聞いた時の答えが不思議なものだっ…

　ユウとリョウタはちょっと風変わりな夫婦である。 ワイルドで凶暴と陰で囁かれるユウ、メタボで良く言えば優しい、悪く言えば気弱なリョウタ。少しくらいは自分が優位に立ちたいと悩むリョ…

峯岸浩太郎はアメリカの研究所で働くウイルス研究者のエキスパートである。 一方で冴えなかった私生活にも変化が訪れた。夏に知り合った日系人のエミリーさん、その叔母で中学時代の同級生…

　俺は時間移動の能力がある。 しかし、不完全な能力だから行くタイミングも時代もランダム、滞在時間も短い。 　そして、なぜかトラブルを起こしてしまうから自虐的にタイムトラブラーと自…

峯岸浩太郎はアメリカの研究所で働くウイルス研究のエキスパートである。 しかし、プライベートはからっきし。推しが結婚して落ち込む浩太郎を見かねたルームメイトのボブのおかげで友達以上…

ある病院の一室。一人の老人が息を引き取ろうとしていた。親族が集まり、孫たちが呼びかけても意識が戻らない。 すると、突然病室に一人の老人が乱入してきた。手には割りばし、そして「赤い…

峰岸浩太郎はアメリカの研究所で働くウイルス研究のエキスパートである。 なんとか、彼女とまでいかなくてもエミリーさんというガールフレンドもでき、本人も筋トレなど始めてそれなりに充実…

僕ことリョウタは妻のユウさんへのプレゼントとして内緒で天然石の地球儀を製作していた。ところが、ある日の晩にへまをして壊してしまった。 翌朝気づいた僕は自分のバカさ加減に嫌になっ…

思いついたネタ、自主企画参加作品などをまとめました。ジャンルは様々ですが、現代ファンタジーにしてあります。 ちょっと読んでクスッとしていただければ幸いです。

峯岸浩太郎はアメリカの研究所で働くウイルス学者のエキスパートだ。 私生活では冴えないながらも、女友達も出来た。 在宅勤務の日の終わりに見た茜色の夕焼けを見て、彼は子供の頃の出来…

小説講座に入会した僕。第一回目の宿題は「飛べない鳥に勇気はいるか」これをテーマに好きに書いていいと言われて執筆を始めた。 そこへ、晩酌中の妻がモニターをのぞき込んで口を挟んできた…