リョウタとユウの夫婦は、ホームセンターで買い物中、園芸コーナーで母の日用のカーネーションを売っているのを見かける。ユウは自身の母にカーネーションは贈らないといい、その理由と母の思い出を語り始めた。
とある公務員の夫婦による現代ドラマで、今回は妻のルーツに迫る番外編のような一編。初見の方でも、夫婦のやり取りと力関係が楽しく読めます。
人となりをはぐくむのは、環境と言いますか、母親の姿でもあるだとしみじみ思います。そして、この母の影響を受けている娘に、ずっと振り回される夫へ、頑張ってほしいなぁという気持ちになりました。