あっという間に夏が終わってしまい、ほったらかしていたタスクに追われる日々です。
今現在は小説を書いていないのですが、来年のハヤカワSFコンテストに向けて構想を練っているところです。やはりSF的なものが書きたいなぁ、と考えています。
例えば、けものフレンズ的な感じに適度に世界が崩壊していて、でもネットの世界だけが断片的に垣間見えるのだとしたら、未来人はそこに何を想うのだろう、そんなことを考えています。
かつて、カール ポパーという哲学者が僕たちの世界を3つに分けました。一つ目の世界は物質としての世界です。二つ目は僕らの認識、そして3つ目が客観的知識の世界。そうポパーのいう第3世界は現代風に言えばネットワーク上に散らばるあらゆる情報です。
例えば人間がほろんだとしたら……。第1世界に存在する物質としての街並みは崩壊しているかもしれませんが、その痕跡は残っているかもしれません。しかし第2世界は完全に消滅しています。思考する主体である人間がいないのですから。記憶としての世界はもう存在しない。では第3世界は……。失われた文明の痕跡、世界の記憶を発掘するために、この第3世界がカギになることは間違いないでしょう。
うまく物語にできたら良いなぁ、なんて考えています。