海本読記その5です。何読んだのかうろ覚えなんですが、面白かったの二つだけ紹介します。(ネタバレあります)
一冊目は斜線堂由紀『私が大好きな小説家を殺すまで』です。斜線堂先生に最近ハマっていて何冊か読んだのですが、その中で一番面白かったものです。
斜線堂先生の物語は私の「癖」と一致しているので心地良いのですが、この作品は結末の「癖」度が高かったです。ネタバレになるから詳しくは避けるけど、そこから二人はそういう「終わり」を迎えるんだ……ふーん……最高!!! という感じです。私の作品群自体が実質ネタバレなのかもしれませんが、ともかく、「見て」ください。私もゴーストライターはいらないけど、すごい書いている小説の悪口言ってくる少年を拾いたい。三次元は苦手なので、二次元で。
二冊目は『[彼女。]百合アンソロジー』です。タイトルの通り百合のアンソロジー……色んな作家さんが執筆した話を集めた短編集ですね。もちろん斜線堂先生を目当てに購入したものなのですが、それ以外だと、青崎先生と武田先生が良かったです。
前者はもう癖も癖です。読みながら「この話、あと三百ページぐらい続かんか?」って泣きながらめくってました。これもまた「癖」が真相と深く絡みついているので言及しませんが、師弟関係は最高!!! とだけ言っておきます。めちゃくちゃ萌え作品。
後者は癖ではないんですが、クオリティの高さにびっくりしました。『響け! ユーフォニアム』の人という情報はあったんですが、いや、感情の描き方上手すぎじゃないですか。読みながら、こんなすごい方のアニメをまだ見れてないんだと後悔しました。「吹奏楽」という概念そのものがトラウマ人間なので、ちょっと見ることができないので。でも、これだけで最高の作家さんだと分かったので良かったです。
今回はこのぐらいですね。本当はもっと紹介したかったんですが、ちょっと記憶になかったり微妙だったりとが多くて……。
それでは、また。