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「小魚ジョージ」について


最近めっきり寒くなりました。
お鍋の美味しい季節です。

さて、「小魚ジョージ」は社会人になってから書き上げた数少ない作品の一つです。
「妻が魚を出産した」という不条理な状況に直面した、男の葛藤と成長を描いた作品です。

すでにレビュアーの方が仰っているように、この作品のテーマは「父親への成長」です。

夫婦にとって、子供とは異物です。
特に父親にとっては、それまで自分が独占してきた妻(または恋人)を奪っていく存在なので、初めのうちは愛しいよりも、憎らしい、が勝っているかもしれません。

そんな男が父親になれるかどうかは、「弱き者を守れるかどうか」で決まります。
自分の子供であるかどうかに拘わりなく、弱い者を前にした時、慈しむことができるのか、あるいは力に任せて排除してしまうのか…その選択に迫られた時、自己を殺して前者に立てるかどうかで、父性は決定するのではないでしょうか。

なんてことを、私は男性でもなければ子供もいないのですが、想像力の限りを絞って作ったのが、この作品です。

とは言え、主人公はまだ父親になったばかり。
今後も彼は父親として、まだまだ成長していかなければなりません。
もちろん、魚の子供もすくすくと成長していきます。
この奇妙な一家がこれからどんな成長を遂げていくのか、想像するのも楽しいかもしれません。

1件のコメント

  • どうぞ御丁寧な御挨拶は、何卒今後もお気になさらずに。
    次の展開が楽しみな作品です。
    沢山の方に読んで頂きたい作品ですのに、もどかしい限りです。
    作家を目指されるだけに、内容に軽さが無く安心して読めます。


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