「蝶の夢」「猫の夢」共に文芸コンクールへの応募を目的に執筆したものです。残念ながら「蝶の夢」は落選しましたが、「猫の夢」は佳作をいただきました。
脱稿したのは更新順ですが、時系列では「猫の夢」→「蝶の夢」となります。
ですが、どちらも独立した作品として書いたものなので、どういう順番に読んでも差し支えないと思います。
そこはかとなくBL感のある小説を書こう。
というのが、この一連の作品を思いついたきっかけです。
というのも、コンクールの審査員の方の一人が、そういった作風の小説家だったので、そういうのがウケるだろうという下心があってのことです。
まあ、その目論見は見事外れたわけですが。
なので、今読み返してみると「蝶の夢」での清水君は、川島君をいやに美化して見ているとうか、男の子が男の子に抱くものとは思えないような感覚で見ているような感じがして、なんだか気持ちの悪い二人だなあ、という印象を抱きました。
それに、今時こんなピュアで感傷的な男子中学生たちは、現実には存在しないだろうとも思います。
とはいえ、これは小説。
あくまでもフィクションです。
すべては蝶が見た夢ということで。