僕が現在、公開している作品は、
『かの国にて竜翼は開く』
『水竜国のケヤク』
の二作品ですが、これはいずれも同じ世界観の話です。
『水竜国のケヤク』に関しては、プロトタイプなので長編になった場合は、変更点が多々あるんですが、両方とも異世界ファンタジーなんですね。
『かの国にて……』はいわゆる転移ものというジャンルで、主人公が現実世界から転移して話が始まるわけですけど、実は作者的にはこれがあまり好きになれない。
どうしても突飛な感じがして、リアリティというものを出せないと思ってしまう。
それなのに、なぜ転移ものにしたのかというと、自分の持っている価値観を作品内に反映させるため、あえてこのジャンルにしたわけです。
ただ、今思えば、それは書き始めた時の自分に技量がなかっただけで、転移ものじゃなくても、それは出来たかもしれないなあ。