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いくひ誌。【2661~2670】

※日々、じぶんの偏見に気づけずに、アホウだからと言いわけを並べている、なんの免罪符にもなっていないのに。


2661:【かな、よりむしろ、むな】
きょうはこっそりかなしいことする。たとえば毎日残してきた日誌を読み直して、文章の稚拙さや、誤字脱字、誤謬に、誤解に、論理の飛躍、加えて黒歴史さながらというよりもそれそのものの恥辱の塊を直視して、顔面に熱をこもらせながら嫌な汗を掻きつつ、あーあーあー、と謎のうめき声を発する。底なしの自己否定、そんな過去はなかったそれはおいらのつむいだ文章じゃない、そんなバカな、わいのやと、ありえーん、の茶番をやりつつ、なんとかかろうじて事なきを得たフリをする。急場は凌げない。致命傷を負う。すでにやってしまった過去は消せない、いまという現実で上塗りするしかない、上書き保存やー、の精神でいこうの結果、こうして新しく文章を並べているわけなのだけれども、過去の先行した現実の数々とそのあとに待ち受ける、うがー、の呻き声と、枕にあたまを突っこんで、足をバタバタさせちゃう日々のあいだには、そりゃあもちろん相関関係と言わずして揺るぎがたい因果関係が見え隠れして見ぃつけた。きっとこの文章も遠からず、未来のいくひしさんに、うがー、ありえーん、の茶番を演じさせることだろう。思うともう、なんだべさ、知ったこっちゃいないっちゃ、と無駄に新しくキャラをつくって、やはり事なきを得たフリをする。急場は凌げない。致命傷を負う。あーん、まただ、ふつうにかなしいことをしてしまった。ボケ一つまもともにこなせない。えーん、こうなったら! いくひしさんは吠えた。過去をねつ造してやる! そういうわけで、いくひしさんはきょうから日誌をつけることにする。これはあくまでほかのひとから引き継いだ日誌だし、過去の恥ずかしいの数々はべつのひとが並べたやつなので、そういうルールなので、常識なので、うがー、ありえーん、の茶番をすることなく何千回目かのはじめまして、こうして恥辱で枕に頭ゴーンの種を蒔いていこうと決意を新たに固めたのでした。かなしい。


2662:【2020/04/07雑感】
きょうも夕方に公園に散歩に行ってきた。田舎なので日ごろからそんなに歩いているひとはいないのだけれど、相対的にやっぱり人通りはすくなくて、制服姿をとんと見掛けず、若者の姿もぽつりぽつりといった塩梅で、かといって年齢層はけっこうバラけていて、どの層が多いとかそういう偏りはなさそうだ。公園はグランドで遊んでる人たちの姿、とくに大学生らしきひとたちの姿がごっそり消えており、小学生から中学生くらいの子たちがぱらぱらとまだらに三、四人の塊をつくって、ボールやらフリスビーやらで遊んでいる。公園の入り口のあたりに鉄道橋がかかっていて、その下にいつもスケーターの姿を見掛ける。以前から思ってたけど、ここの公園は広いだけに、スケボー人口がほかの場所よりもやや多いかもしれない。たぶん十数人くらいが、二~三人のグループを編成してそれぞれ気ままに練習をしている。知らなかった。ちょっと前にパルクールをしている中学生くらいの子たちの姿を見掛けたけれども、ストリート系のスポーツはこういうところで練習しているのだね。思いがけない発見をしたようでいて、それもいまだけなのかもしれない。大学生らしき女性二人組が、延々と公園をぐるぐる回っていて、周期的に同じ方向から現れるので、いったいいつまで走るんだ、アスリートや、と感心してしまった。ジョギングというには過酷すぎる。それでいて二人ともおしゃべりをしながら走っていて、もはや高スペックの改造人間を見た気分だ。差別発言になっていますか? 数年前からちょくちょく思うのだけれど、いくひしさんの住んでいる地域だけなのかな、いくひしさんがちいちゃかったころよりもいまの子どもたちはじぶんよりも年齢の大きい人間、つまりいくひしさんみたいなひとへの警戒心が薄い気がしている。無邪気そのままで、好奇心の赴くまま、といったせわしなさを発揮している。むろん遠慮はなく、かといって強引でもなく、見習いたい謙虚さというか、素直さというか、やっぱり無邪気なのだなあ。いくひしさんの考えでは、無邪気なのは悪意があるよりもよっぽど手に負えない性質だ、と解釈しているのだけれども、ただ無邪気なだけならそれほど危険視する必要はないのかもしれない。好奇心を免罪符にする類の無邪気さは厄介なのだけれどね。たぶんことし一年は散歩が日課になりそうだ。と言っても、公園のなかを歩くだけだし、そこまでの道中は自転車で移動するので、誰とも会わないし、しゃべらないし、書店さんには寄るけれども、まあそんなこんなで、いつもと変わらぬ日々でした。


2663:【手癖と手抜きと即興の違いは?】
いくひしさんは即興でSF小説をつくると、描写ではなく説明文で話を進めようとしてしまうきらいがある。でも描写というか、キャラ同士の掛け合いで物語の進行と状況説明を同時にこなせるとよいのだけれど、そのためには世界設定をじぶんで物にしていなければならないので、こういうときに物語設計がだいじになってくるのかな、と痛感しつつある。でもそのためにはキャラクターを増やさなきゃなので、物語を圧縮するうえでは、説明文だけでの進行も許容せざるを得ないのかな、と言い訳をしつつ、けっきょく直す気はないのだった。


2664:【挫折が好きなのかもしれない】
挫折ばかりだ。もうすでに歴史の本を読まなくってしまった。去年はたしか医学や統計の本を読みたいとか言っていた気がするけれど、けっきょく一冊も読まなかったし、その前はまいにち絵を描くとかここで宣言した気もするけれどそれもすぐにやめてしまった。基本的に三日坊主だし、根気がない。根性なしだ。まったくもう、まったくまったく。


2665:【きぶんは秒で変わる】
あー、やさしいひとになりたいし、やさしいひとにあまえたいし、やさしいひとになじられたい。いますごくそういうきぶん。


2666:【残念だったねぇ】
そういう気分になる人は優しくないと思うよ。まんちゃんのそれはただの甘え。それか怠け。


2667:【美談ではない】
たとえば、世界的な災害の影響でこれまで放置されてきた社会的な問題が、微視的巨視的にかかわらず、大きく改善に向かったとして、それはけして災害のお陰ではなく、ましてや好機でも希望でもない。結果論としては怪我の功名に見えるかもしれないが、ハッキリ言ってしまえば、人類の知性の敗北と言ってよい。災害という回避不能な世界的な脅威のチカラを借りなければ、暗黙の戦争状態から脱することもできないような知性しか人類にはなかったのだとの傍証が示されたと考えるほうがより正確な解釈だろう。よくもわるくも、社会の在り方が変わろうとしている。もちろんそれに抵抗する者もあるだろうし、そうした摩擦は、議論を慎重に進めるうえで不可欠だ。とはいえ、これまで多く関心の向けられてこなかった問題に焦点があてられるようになってきており、この流れはしばらくのあいだ拡大していく、と想像できる(つまりそれだけ長い期間、議論せざるをえない状況がつづくのではないか、との見立てである)。だが、本来であればそれら隘路はもっと以前から、人類の知性で回避可能な問題であったはずだ。この点は過去を振り返り、よくよく吟味されたい。誰がわるいという話ではない。かねてより問題を指摘してきた者たちとて、けっきょくは是正できなかったのだ。知性が足りなかった点ではみな五十歩百歩と言える。正論だけではひとは動かない。しかし、ひとを説得し、或いはそうすべきだと自発的に動いてもらうようにするためには、理屈が必要だ。知性が、必要なのだ。そのためには自由にものを考えるための基盤が不可欠であり、その前提として、衣食住に悩まずにすむ生活があると好ましい。世界中が、いっせいのせいで、で戦争をやめ、足の引っ張り合いから抜けだし、ひとつの問題解決に取り組むとき、必然的に何を優先すべきかが顕わとなる。だがそれは、災害が訪れる以前から自明のものとして、誰もが考えつきうる単純な理屈としてそこここに顕現していた。ときにそれは歌として、或いは劇として、漫画、映画、音楽、舞踏、文芸、絵画、イラスト、ゲーム、スポーツ、芸術創作表現――どんな疑問であれ因果の筋道を突き詰めていけば、いずれ体系として大樹を育み、学問として結晶する。文明の礎とはいったい何であろう。文明の発展を促してきたものとはいったい何であっただろう。それら何かは、果たして競争や資本であったろうか。むろん、どんな種であれ、水や養分、(そして光)、ときには剪定が入り用だ。そうは言っても、まずは種子がなくてははじまらず、それら種子を育む土壌が不可欠だ。何を優先すべきかは、歴史を紐解くまでもなく自明ではなかろうか。各々が自由にものを考えることのできる日々こそを、そしてそうした日々を保障するシステムこそをまず、我々は求め、耕し、開拓していくことを優先していくほうが好ましいのではないだろうか。それともやはり、ここまできても、ならざるべきなのか。(芸術や創作を神聖視しているわけではありません。技術が高まり、労働が楽になった分は、空いた余白に新しい仕事を詰めるのではなく、そのまま日々の余暇にまわしませんか、ものを考える――ときに遊ぶ――時間にまわしませんか、との願望です。他国との経済競争を考慮せずに済むのなら、能率を考えずに生産性を高めることは充分できるはずです。人件費をかけながら、余裕のある仕組みを築いていけるとなまけていられてよいのにな)(義務教育すらろくに習得していない、つまりテストを受けてもまず十パーセントも解けないだろうあんぽんたんの並べる文章ですので、真に受けないように注意してください)


2668:【利口ぶっても愚かさが際立つだけ】
いくひしさん、いくひしさん。そういうのはもういいので、もっと楽しいのをお願いします。物語だとうれしいなぁ。


2669:【がうがう】
う、う、う、うるせ~~~~~~。


2670:【日記】
きょうは公園に散歩をしに行った。行きは晴れていたのに、帰るころには曇りに、そして家に着くころには雷雨となってごろごろこわかった。紅茶のティパックを買ってくるのを忘れて、きょうはもうだめだぁ、となってしまったので、もうだめです。紅茶の代わりにノンカフェインのインスタントコーヒーを飲んでいるけれども、分量を間違っちゃったかも。いま思ったけど私はたぶんノンカフェインとかノンシュガーとかノンアルコールとか、とりあえず「ノン」ってつけとけ、みたいなのにあまりよい印象を覚えていないかもしれない。きっと前世でペットを殺されたのだ。ノンめ。ゆるさん。ここ数日、お菓子ばっかりを食べている。とくに理由はない。でもノンシュガーではないので、摂った分の糖質は消費しないかぎり身体に蓄積されていく。働き者の細胞たちだ。私も見習いたい。で、その働き者の細胞のおかげでいまは、ほら、ね? おなかがもうもう、ぷにょぷにょで、かわいくなってしまった。これ以上かわいくなってしまうとそとを出歩くだけでスカウトされてしまうので、そうするとアイドルにならきゃだし、たいへんそうなので、かわいくならないように、すこしだけお菓子を我慢することにする。これ以上おなかぷにょぷにょになってしまったら、いま活躍中のアイドルのコたちがかわいそうだから。お仕事を奪ってしまわないように気をつけなきゃだ。


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参照:いくひ誌。【1381~1390】https://kakuyomu.jp/users/stand_ant_complex/news/1177354054886221419

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