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いくひ誌。【2641~2650】

※日々、選択肢ばかりを羅列して、どれを選んでも間違える。


2641:【れいん】
やあやあ、いくひしさんでござる。おひさしぶりでござるなあ。きょうは雨でござって、いくひしさんはなんだかおとななきぶんでござる。お日さまてんてんの日は子どものきぶんでござって、なんで雨だとおとななきぶんでござるか? うでを組んで首をこてんとかしげるでござるけれども、たぶん、よるにおふとんにくるまって雨のざーざーに耳を澄ませているときの、あのなんだかどこまでも世界が広がって、繋がっていて、地続きなんだなあ、の、魂が身体から抜けだしてどこまでも旅にいけるしんみりした感じ、じぶんのいるいまここは、世界にとってのほんの一部分なんでござるなあ、ってシクシクわかってしまうあの感じがおとななきぶんと似ているから、むかしからの脊髄反射でそういうきぶんになってしまうのかなって思うでござる。センチメンタルでござる。センチメンタルってなんでござるか? 検索してみたら、弱弱しい感情に走りやすいさま、情に脆いさま、感傷的、とあったでござる。じゃあ、おとななきぶんというか、おとなはきっと、弱弱しくて情に脆くて、感傷的なんでござるよ。お歳を召すほどにひとは理性が働きにくくなって、感情的になるとも聞くでござる。あながち的外れではないかもしれないでござるな。そこにきていくひしさんは万年未熟チルドレンでござるから、理性の塊でござるから、つよがりで、非情で、殺傷的でござる。さ、さ、さいあくでござる。じぶんで言っていて引いてしまったでござるよ。たまには雨の日のよるみたいにおとななきぶんになるがよいでござる。万年未熟チルドレンじゃこまるでござる。万年未熟チルドレンを目指すくらいの余地がないとこまるでござる。本当に純粋に、疑いの余地なく、万年未熟チルドレンじゃ、そんなのは一年中晴れの干ばつ地帯でござる。ときどきは雨が降ってほしいでござるよ。いくひしさんは雨のよるがきらいではないでござる。万年未熟チルドレンのいくひしさんでも、おとななきぶんに浸れるからかもしれないでござるな。雨の音はざーざーでござるか? シトシトでござるか? テンテンと屋根からしたたるしずくの音がすこしうるさくて、目が冴えてしまったでござる。眠いのに眠れなくて泣きたくなるでござるな。チルドレンどころかこれじゃあ万年未熟ベイビーでござる。おぎゃー。


2642:【でも困るのわしじゃないしな】
まあいっか、で済ましてしまうことが多くなってしまった。まあいっか、困るのわしじゃないしな、の精神、たぶんあんましよろしくない。自分自身のためにも。


2643:【意思疎通がへたっぴ】
一つの問題点を指摘するときに、前提となる知識が複数必要で、かつそれらがバラバラの分野(層)にかかっていると、本当になんというか、なぜそれを問題だと考え指摘しているのかを相手に理解してもらうのが格段にむつかしくなって、けっきょく要点だけを伝えることになってしまう。でもそれって忖度を相手に期待することでもあって、押しつけにもなり得るし、時間はかかっても一から十まで説明はしたほうが好ましいのだけれど、これは飽くまで相手に聞く耳を持つ姿勢があってこそ成立する「相互の歩み寄り」となるので、本当になんというか、大概の指摘というものは余計なお節介にしか映らないので、そもそも歩み寄るための合意を結ぶところからはじめなければならず、ほとほと厄介だ。完全にどの口が言うのか、おまえが言うな、のぼやきなのだけれども。じぶんの考えを説明するのってむつかしい。往々にして妄想や憶測、飛躍した仮定が含まれてしまうものだから。いまは大丈夫、で押しきられたら押し黙るしかないじゃない。かといってこちらの要求を聞いてほしいわけでもないのだ。考えてほしいのだ。踏まえてほしいのだ。そのうえで、問題点を失くす方向に選択肢を増やしてもらえたらうれしいのだけれど、これもまた他者への過干渉なのだよね。何を問題と見做すのか、その優先順位も人や立場によって様変わりするし、よりけりなので。他人との意思疎通、とりわけ段取りってむつかしくないですか?


2644:【その場しのぎではなく、仕組みを】
すぐ困るわけじゃないけど、いざ困る事態になったときにあなたも私もどっちもいまの環境を失うくらいに大打撃を受けてしまうので、私はこれをこれだけするので、あなたはこれをこれだけ試みてくださいませんか、という説明の仕方は、交渉という点では有効なのだけれども、問題点の共有という側面では、根本的なところで不十分で、やや詐欺師じみていて、欺瞞なのだよね。むつかしい。


2645:【悲観と楽観】
楽しいことだけ妄想するぞ。不安なことだけ考えるために。


2646:【2020/04/03雑感】
きょうもお散歩にでかけた。二日ぶりの公園だ。お天気がよく、気温も高く、すっかり春でぽかぽかだ(ハルなる鈍器で誰かを殴っているわけではない)。自動車の交通量は二日前の三分の二程度でやや減ったけれど、以前に比べたらまだ多い。コンビニは自動ドアを常時全開で、風通しがよさそうだ。一つのお店は突発的に休業していた。営業するリスクのほうが高くなりはじめてきたのかもしれない。職種にかぎらずどの店舗も店員はのきなみマスクをしている。公園には相変わらず子連れの親子や、犬の散歩をしているひとが多い(いずれも公園に留まらずに、道を抜けていくだけのようだ。公園を通っていくほうが近道なのかな?)。女の子の集団は見かけなくなり、男女の二人一組の姿を比較的よく見かけた。きょうに限った傾向かもしれない。公園の利用者は減って、グランドで遊ぶ人々はまばらだ。五十代以上らしき女性が三人以上で連れ添って歩いている姿を数回見かけた。数日前にはなかった光景だ。これもきょうに限った傾向かもしれない。男女比で考えるのはあまり好きではないけれど、男性のマスクをしない率はかなり高い。子どもを連れている男性だとマスクをしている率が高くなる傾向にある。どちらがよいのかはまだ判らない。ちなみにきょうの午後に週末は出歩かないでほしい、とどこかの誰かが言っていたので、あすとあさっては散歩はやめておく。とはいえ、散歩はそのお願いの範疇外なので、本当はしてもよいのだけれどね。閑話休題。何がとは言わないけれども、一か国だけで対策をしていてもあまり意味がない。気候変動対策同様に世界的な対策機関の設立が望ましい。今回は(これでもまだ)運がよかっただけだ(たとえば現状は手紙をAからBへと伝達するための手法が手渡しのみだが、それ以外にもう一つ手段が加わっていたら、そう仮に電波のように離れていても伝達可能であったら、或いは昆虫やペットなどの小動物が運ぶようになったら、不特定多数に不幸の手紙を無数にばら撒くことも可能となってしまう。そうなれば手紙を受け取らないためには家から一歩も外にでないでいるしかない社会になってしまう。もちろん店はおろかどんな職種であろうと働くことはできなくなる。いまはまだそこまでの事態にはならない確率のほうが高いと言える。表現を濁しましたが伝わりましたか?)。たとえ短期的に一段落がついたとしても、世界的に都市設計の見直しから対策を立てていくことを目指していくほうが好ましいと言えよう。専門家からの警鐘は定期的に(ずっと)鳴らされていたはずだ。繰りかえすが、今回はまだ運がよかったほうだ。楽観視しているわけではない。もっと悲観的に事態を見たほうが望ましいのではないか、とのこれは考えです(むろん、すでに生じた損害や被害はけして無視できるものではないし、このさきも増えていくだろうことは想像できるのだが)。(あんぽんたんが靴を蹴ってお天気占いをするようなその場任せの戯言ですので、真に受けないように注意してください。過度に不安になる必要はありません――と注釈を挿すほうが不安になってしまうのかな。現代人でこれを読んでるひとがいないとよいけれど)。


2647:【いくひしさんは小説つくるのが下手】
ひとは事実を並べていいし、下手でも小説をつくっていい。何を表現してもいいし、楽しんでもいい。もちろん、そのせいでひとから恨まれてもいい。ただ、できればより長く「~してもいい」を抱えて生きていきたいので、恨まれずに済むなら恨まれずに、他人の「~してもいい」を奪わずにいられたら、それがたぶん、いちばんいい。いくひしさんはね。


2648:【搾取依存タダノリ寄生野郎】
他人への影響力を持ちたくない。透明人間になりたい(でもじぶんの表現はどこかの誰かの目に留まる余地を残したいし、いっぽうてきに他者の影響を貪りたい)。


2649:【どうしてだろうね】
誰の役にもたたなくても罪悪感を覚えずに、のほほんと暮らしていたいのに、さいきんはなんだろうな、なんのせいというわけでもないのだろうけれど、なんとなく誰のなんの役にもたっていないことにすこしだけきぶんが滅入ってしまうな。ほんの、一秒くらいだけだけれども。


2650:【カルシウム光線】
きょうはこっそりエッチなことする日にする。そう、たとえば、下着を脱いでみたり。裸になってみたり。透明でスケスケで熱を帯びた液体に浸かってみたり。全身を濡らしてみたり。ときおり身体の敏感なところをあわあわのぬくぬくでこすってみたり、揉んでみたり、それから場所を移動してふわふわのやわらかな、白い肌触りのよいもので全身を覆って、肌の表面を丹念に、執拗に、撫でまわして、そしたら新しい下着を穿いてみたり、うっとりする香りのする衣服にくるまれたり、上気した頬を冷まそうと獣の体液たる白い液体で喉をうるおしたりして、ぷはぁ、うめぇってだからそれはお風呂や! ただのお風呂! 入浴! 湯船に浸かっただけ。タオルで身体拭いて、着替えて、湯上りの一杯をぐびぐびしただけミルクおいちい! 見よ、この誰もが見惚れる骨太を! うっふん!


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参照:いくひ誌。【361~370】https://kakuyomu.jp/users/stand_ant_complex/news/1177354054882714381

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