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いくひ誌。【1281~1290】

※日々じぶんには何もないのだと思いだす。


1281:【重なる】
わるいことは重なるものですね。やー、自転車の鍵なくしました。貴重品も忘れてきちゃって、ミスは連鎖するんですよねー。さいあくだ!!! でもね、こういう日に死んじゃうひとは死んじゃうわけですから、運が良かった。ケガもしなかったし、誰かを傷つけもしなかった。でも、誰かを傷つけてることに無自覚なことだってあるわけじゃないですか、そういう意味では、ときどき振りかえって、だいじょうぶかな?っていちにちを見詰め直してみることも必要かもしれません。ただ、そういう癖がつくと生きるのが苦しくなったりもして、人付き合いがしづらくなっちゃうわけでして、ときどきなにも考えずにぱーっと遊ぶこともだいじだと思います。スイッチみたいに切りかえられたら楽なんですが、そうもなかなかいかないですよね。じゃあどうするのっていうと、どうしようもない。基本的に、他人の目を気にするときにかぎってミスを連発する。それは、人と関わるから生じる緩みであると同時に、ふだん人と関わらないことの弊害でもあるわけです。耐性がついていない。ときどき関わるから面倒なことになる。でもふだんから人付き合いしてるとやっぱりつらいわけですよ。だからもう、こうなったら、一生誰とも付き合わずに生きていくほかないのかなって、そう思うんですけど、それがイッチャンむつかしいというか、できたらこんな哀しくなんないよ、ってな具合でして、なかなかどうしてうまくいかない人生でございます。はぁ。人類ほろびねぇかなぁ。あ、うそうそ、じょうだんだよ、ぽろっと本音がこぼれちゃったけど、うそです☆ まあね。いくひしさん、人類じゃないので。きっと独りで生き残るでしょう。いくひし独りくらいならね、なんとかこの世に溢れた人類の遺産で暮らしていけると思います。それはそれでさびしいな。さびしくない? さびしいよね? やっぱり人類ほろびなくていい! きょうはなんかダメな日です。ムリせずに、きょうはもう寝ます。きっとあした、いいことあるでしょう! おやすみー。 


1282:【評価経済の落とし穴】
フォロワーの数やPV数、評価の多寡が、その人物の価値に直結する時代だ。プラスがプラスに働くだけならば問題ないが、プラスでないことが負として見做される。本質は何も変わってはいないにも拘わらず、大勢から称賛されていないことがマイナスに働く。マイナス評価されているわけではなくとも、である。斟酌せずに言えば、フォロワー数の多い人間が、すくない人間を見下しはじめている(一部に見られる傾向だが、全体として増加しているように見受けられる)。影響力の大きい人間が、ほかの同業者を低く評価するのである。影響される需要者はけっしてすくなくはないだろう。優越感と言えばそうなのだろう。おそらく、当人にその自覚はない。かつては権力者や、有名人、資本家たちといった一部の層のみが有していた、そうした特権意識が、ずいぶんと安く手に入るようになった。評価経済とはすなわち、虚構なのだろう。バブルと言い換えてもよい。バブルはちょっとした刺激でかんたんに割れる。見渡してみれば、せっかく長年かけて膨らませたバブルを、ちょっとした失態で破ってしまう事例はすくなくない。これからますます、そのサイクルは加速するだろう。膨らませた評価以上に、時間が経過するにしたがい価値の増す「実体」がないと、これからさき利益を得るのはむつかしくなっていく。虚構産業として隆盛を極めた出版社が、存亡の危機に立たされていることを引き合いにだせばそれらしい。スターをつくりあげ、権威にしたてあげ、甘い汁を吸いあげる。そうしたサイクルが業界を支えてきた。一見して魅力を判断できる「アイドル」にしても、いまはもう、個人で活動できる時代だ。中抜きで利益をあげるビジネススタイルはこのさき長くはつづかない。才能を取り扱う事業は、収益の効率化を図る方向に転換しつつある。自ずからスターとなりつつある「実」を収穫することで、コストを削減する。しかし、そのさきに待ち受けるのは、実りきった「果実」からの下剋上であり、絶縁状である。組織が効率化を図るのと同じく、個人もまた効率化を図る。これまではスターにしたてあげてもらえる「義」があるために業界に忠誠を誓ってきた表現者たちだが、すでにスターとなった「実」にとって、そこに「義」は生じない。仲介役を挟まずとも需要者と直接やりとりできる世のなかにあって、大きな組織は足を引っ張るだけの益体なしと見做されるようになる。大きな組織同士は、互いにより癒着し、裏では利権を食いあいながら、強固なコミュニティを形成するのに躍起になる。同じビジョンを見据えるでもなく、複雑化する組織は、よりいっそう機動力を失くしていく。動く資本も大きくなり、成功が確約されてからでないと動かなくなる。組織としては大きくなっていくが、企業としては硬化していくいっぽうである。評価経済において、こうした硬化していく企業の評価は落ちる傾向にある。蓋を開けてみても、そこに「実体」となるはずの「果実」は残されていない。さっこんのマンガ業界の、「まだ青い実」を探し、育てようとする姿勢には好感を抱く。ぜひ、多くのおもしろい物語を届けてもらいたい。


1283:【天才がいっぱい!】
pixiv眺めるのたのしー!!! 天才がいっぱい、世界観がいっぱい、絵描きさんのあたまのなかがどうなってるのか、ホントわかんない。お絵かき配信とか、なにそのたのしいの! もっとはやく知ってればよかった。すごい世界観を表現するひとたちを片っ端からフォローしてるけど、ただそれだけで脳汁でてくる。なんでじゃろ? となりのトトロでメイちゃんが地面のどんぐりを拾って集める場面があるんですけど、あんな感じかもしれない。ふと顔をあげると、なんかへんなのいるー! ってなる。画面に映ったじぶんですって、オチはなんか哀しくなるので、やめましょう。はい。天才がいっぱい。世の中ってひろい。


1284:【あった】
きのう忘れてきた貴重品、きょう事務所に、「こんなん失くしたんですけど、届いてませんかねー、あははー」ってアホ面さげてお邪魔したら、ありますよーって。見習いたいくらい愛想のよい、品もよい、ついでにやさしそうなおばさまが応対してくれた。けっこんするならこんなひとだなって思ったな。思われたおばさまがかわいそうだって? 言わないで! はい。公共の施設なので、ひょっとすると届いてないかもなって、思ってしまってたじぶんの狭量さにうんざりします。届けてくれたひと、ありがとー。きっといいことありますよ。いくひしが感謝するとか、いくひしに感謝されるとか、いくひしに好かれるとか。ぜいたくだなー。うらやましいぞ。このこのー。はぁ。読まれもしない文章書いててむなしくないですかって、ときどきそらみみで聞こえてくるわけですよ。あ、急に話変わってごめんね。あまりの孤独さに、いくひしさん、ついに幻聴が聞こえるようになってきた。で、その幻聴に耳をすまして、あーだこーだ、わちゃわちゃ、書き写していくと、ほーらあっという間に小説だい。てな具合に、日々文字を並べてます。さいきんは、三千字プラスいくひ誌プラス自叙伝のほうを並べてて、五千字ちょいくらい? わからんけど、文字をしたためてます。でもそこからけっこう削っちゃうので、なんだかんだで、三歩進んで二歩さがるを地で描いているいくひしさんですが、なんとか独りでたのしく生きてます。あなたはちゃんとまいにち楽しいですか? あなたのイキイキには加われないかもですがウツウツしたときの特効薬になれたらなって、思いながら、カビみたいな文章を残していきます。カビだってね、使いようによっては、ほら抗生物質になるわけですからね。お舐めでないよ! あ、うそ、薬はちゃんと舐めてください。良薬は口に苦しって言いますよね。すこしくらいは癖があるほうがいいかもよ? おやすみー。


1285:【作品数よりも】
つくった作品数の多さよりも、名刺代わりになるヒット作が一つでもあるほうが、職業「クリエイター」としてやっていくには有利である。ただし、ヒットは、つくった作品数に比例する――わけでもないのが、現実だ。一発で当てる者もいれば、百作つくってもからっきしのざんねんさんもいる。ざんねんさんもいるんだよ、だれのことだと思う? はいそこー、ゆびさすのやめてくださーい、いくひしさん泣いちゃうからねー、やめましょうねー。はい!


1286:【お金になんない】
電子書籍での収益が三か月連続で150円です。pixivFANをはじめましたが、おそらくあと七年は創作での収入は、毎月千円を超えることはないでしょう。電子書籍のほうは、表紙のほうをプロの絵描きさんに依頼すれば、多少は収益がよくなるとは思いますが、一枚最低でも十万円はお支払いしたいので、プラマイゼロにまで持っていくにはそれなりにかかりそうです。いくひしにできることは、創作以外でお金をかせぎ、あくせく、創作に費やすことと、コンスタントに作品を手掛けていくことです。ひとまず、あと二十年はつづけます。トータル三十年かけて、かけた費用を回収できないな、となれば、さすがに生き方を変えましょう。あと二十年はきっとあっという間です。そのあいだにどれだけ時代が動くか楽しみです。小説をつくってお金を稼げるようになるよりもさきに、このひとの書いた小説なら読みたいな、と思われる誰かになるほうが手っ取り早そうです。そっち方面でもなにかやっていこうかな、と思います。


1287:【もう!】
思います、じゃねぇっしょ。お金がほしくてやってんのかい! ちがうっしょ! さいきんなんかたるんでない? マンちゃんさ、まずは読んでくれてるひといるんだからさ、ありがとーでしょ。マンちゃんみたいなのが書いたのに人生の貴重な時間を割いてくれてるひとがいるんだよ。ありがたいじゃないのよさ。お利口さんぶってないで、もっと素をだしなさいよ。マンちゃん、ほんとはすっかりおばかさんでしょ。かっこつけるのやめなさいな。


1288:【なんかいい】
いくひしはメフィスト賞が獲りたくて小説をつくっていた時期が、トータルで五年くらいありました。でもダメでした。なんだあんなもん、とふて腐れてはや二年。久しぶりにどんなもんかなって確認してみたら、おーおー。なかなか受賞しなかったあの時期がウソのように新人作家が量産されとる。さーて、ラインナップを眺めてげんなりしてやるかな、と思って覗いてみたら、なんかいい感じじゃない? さいきんのメフィスト賞、なんかいいぞ。ポコポコ受賞させてるのは、なんかどうなん、とは思うけれども、ぜんぶ風味が違ってるし、若くなった感じがして、なんかいいぞってなる。ならない? え? メフィスト賞知らないの!? うぇー、うっそ、知らないのー、おっくれってるー! や、知らなくてもいいと思います。ただね、けっこうおもしろい小説あるので、人は選びますけど、もしおもしろいと思ったならあなたは選ばれた読者なので、どんと構えていてほしいと思います。なんかいいぞ。また小説送りたくなってきたな。送らないけどね☆


1289:【カンブリア爆発】
ツイッター眺めてたら、カンブリア爆発についてのつぶやきがバズってるのを見かけた。カンブリア爆発は、じつは、多様な門の化石が多く見つかる地層の時代のことであって、突如として多様性のある生態系が生じた時期とはかぎらない。軟体生物はもっとむかしから生息していたかもしれないけれども、化石に残らないので、残りやすい硬質化した生物しか地層から発掘されない。生物の進化からすると、まず軟体生物のようなものがムヨムヨ海中を漂っていたのが、次第に進化して、目みたいな器官を獲得した。すると、捕食者と被食者が明確に分かれるので、食物連鎖が発達し、爆発的に生物の進化が促進される。甲殻類のような、外敵に食べられないような生物が生存に有利になるので、カンブリア紀の地層にはそのような生物の化石がたくさん残っている。要約すると、このような内容だ。バズっていたつぶやきの出典は、いくひしが読んだ本とはまたべつの本だった。いくひしは、「古生物たちのふしぎな世界」で読んだ。小説に使おうと思ってたので、ここでは述べなかったが、バズってしまったので、そしてそのバズったつぶやきを見てしまったので、小説には使わないことにする。あべこべに、いくひしの知らないことをツイッターで見かけて、なんかいいな、と思ったら使うこともある。ただし、その内容が、読んだことのある本にも載っていたら使わない。いずれにせよ、いくひしの触れられる範囲に転がる情報は、ネットにも書籍にも載っているだろう。だからべつに、いいなと思ったら使えばいいだけの話なのだが、なんらかの基準で情報を取捨選択しなくなると、頭でっかちすぎて立っていられなくなりそうなので、線引きしやすい基準を設けている。とはいえ、理想は、どこにも載っていない、じぶんだけが知っている情報や、考えついた発想などで物語を肉付けしていくことだ。得た情報を元に、ぐるぐるぽーん、と飛ばしていこう。むろん、いくひしの発信した情報を元に、なんらかの作品を仕上げてもらってもいっこうに構わない。売れたときは、じつはこの作品にインスパイアされました、と宣伝してもらえるとすこしうれしい。


1290:【動機はどうあれ】
何かをやり遂げたくば、そのときどきの動機は一つでなくていい。初志貫徹なんて目指す必要はない。その場その場で、まずは行動するための動機付けをはっきりさせることのほうが先決だ。悔しさや、不純な欲望を燃料にしたっていい。けっかとして、目指すべき領域に辿り着けばよいのだ。手段を選ぶな、という意味ではない。手段を選ぶために、じぶんを補正する感情に糸目をつける必要はない、これはそういう話だ。冷静になりたければ水を、稼働率をあげたければ火を与える。動機はそういった、自我をコントロールするための触媒である。(それを面にだすか否かは別としてね)


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参照:いくひ誌。【1071~1080】https://kakuyomu.jp/users/stand_ant_complex/news/1177354054884931848

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