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いくひ誌。【1071~1080】

※日々思いあがっては、ゼロとイチに変換されたじぶんを介して思い知る。


1071:【円滑剤】
えんかつざーい! いくひしです、おはにちは。みなさん、自転車って好きですか? あんまり好きくない? 疲れる? そっかー。いくひしはねー、とぅきー。自転車、夜のひと気のない道を走るの好きなんです。きこきこ。マウンテンバイクとか、ロードバイクとか、そういうのじゃなくて、ちっこい折り畳み式の自転車で、きこきこゆるゆる走るのがいい。で、さいきんちょっとギコギコ言いだしてて、うるさいなーって思ってた。なもんで、油をね。油を注(さ)そうと思って、探したの。いまの自転車買ったときに、ちょうどいっしょに円滑剤、サビ防止効果のある油を購入したので、どこやったかなーって。探して、で、あった、あった、って持ち出して、いざ注してみたら、なんかね。匂いがね、匂いがするわけ。油っぽくない。微妙にいい香り。なんだこれって思って見てみたら、清涼剤だった。汗を爽やかに誤魔化すやつ。紛らわしんじゃボケー!!! どつきながら元いた場所に戻しつつ、でも逆じゃなくてよかったーって思って。脇の下に油注さなくてよかったーって思って。で、探したけどなかったので、時間なかったし、まずは出かけて、で、帰宅してから、今さっき、部屋のめったに使わない引きだしのなかを漁ったら入ってた。円滑剤。油。自転車のチェーンにぶっかけるやつ。で、まー、いざ注してみると、暗くてよーわからん。ちゃんとかかってんの? ねぇ、ねぇ、どうなの。訊いてみるんだけど、シカト。愛車のやつ、うんともすんとも言わねーでやんの。自転車のくせに。ふだんはキコキコうっせーくせに。なんでぇー。やさぐれながら、戻ってきて、コーヒー飲みながら、いまこれ打ってます。さいきん話題が思いつかなくて、けっこうひーこらしてる。直前にあったことしかネタにできなくなってきてる。あたまの働きがよろしくない。油注したほうがいいかな? 脇はやだけど、あたまにぷしゅーってしたほうがよくない? なんだったら人生の円滑剤がほしくない? どうやったら円滑に人間関係築けますかね? 人生の歯車、まったく動く気配ないんですけど、どっか錆びついてない? ペンは剣よりもつよしとか言うけど、いくひしさん、文章つむぐのにペン使ってないんですけど、そのへんの配慮はされてます? だめ? 文字書けないとやっぱだめ? ペン使うくらいなら剣使うほうがうまいと思うんですけど、やっぱりペンのほうがいいんですかね。ケンカはよくない? 争いごとはダメ? ケンカぐらいじゃ剣が不買で、天が暗いからペンが不快? 明かりがないと書けないもんね、まともに油だって注せないもんってそういうことじゃない? もっとレベル高くないと失礼? 殿下ゆらいの円滑剤じゃ、前科無頼の狼藉者どもが大暴れして、見学だい、とのたまく外野を、洗濯台ごと根こそぎまとめて簀巻きしたい? もう意味わかんない? こじつけすぎ? センスなさすぎる? もうすこし弁が立つと思ってた? がーん。弁がつらーい。きこきこ。上り坂は自転車から降りて、引いて歩くいくひしまんでした。


1072:【ほこり】
誇りとは、じぶんの中核をなすナニゴトカを誇らずに済む状態をつくりあげることである。他者へ誇った時点で、それは濁り、「驕り」となる。(ビジネスの場では、この驕りがある種の権威を形成する。威風と言い換えてもよい。また、自身の中核ではないナニゴトカを吹聴する分には、宣伝以上の意味合いは生じない)


1073:【時代の渦】
渦を観測するときに肝要なのは、中心ではなく、渦の外側に目を配っておくことである。渦のうねりの届いていない水面を注視しておく。そこに浮かぶ枯葉が、妙な挙動を取りはじめたのならば、渦になんらかの変化が生じているのではないか、とそのときに渦のほうへと目を向け、凝らしてみる。流動の激しい局所では変化の軌跡が捉えにくい。反面、流れのゆるやかな水面の変化は、目につきやすい。大局観や、俯瞰の視点が有効なのは、こうした変化の前兆を汲みとりやすいからである。自身のテリトリー内のデータを眺めているだけでは、予測できない流れがある。時代の渦とはそういった、激動の周囲に張りめぐらされた波形のゆらぎである。


1074:【掃いて捨てるほどにいる】
出版社の唱えがちな、作家なんて掃いて捨てるほどにいる、端から実力のある(売れる)作家しかいらない(大意)、という理屈と、読者の、作家なんて読み捨てるほどにいる、無料で読める作家しかいらない、という理屈、どう違うのかと。読者にモラルを説きたいのならばまずは版元が、作家を大事にしたらよいのでは、と思うのだが、間違っているだろうか(出版社がいつそんなことを言った、という反論は認めます。しかしながら現状を眺めるかぎり、そう捉えられても致し方のない実情がおありなのではないですか、と控えめに申したい)。価値観を変えたくないのならば、出版社側の理屈を読者が掲げることを認め、無料で物語を楽しめる環境のなかで、売れっ子を重宝するシステムを構築するよりない。ビジネスライクに物事を捉えるのならば、きれいごとでは事態が収拾しないことを受け入れる作業からはじめてみるのがよろしいのではないか。イナゴの大群が押し寄せてきたとき、天に不平を鳴らし、イナゴに祈るのが農家のすべきことだろうか(あべこべに、イナゴを捕まえ、食料や堆肥、バイオマスエネルギィに活用するくらいの試みはしてみてもよいのでは?)。


1075:【望み】
いくひしのつむぐ物語にはお金を払わなくてよいので、いくひしの「これおもしろいよー!」って本(作者さん)にはお金をそそいでほしいです。作家にとって対価(お金)と報酬(感想)は植物にとっての水や日光と同じです。天才たちの命の結晶を買ってくださると、巡りめぐって、いくひしの創作意欲に繋がります。感想載せたりしてるので。ぜひぜひ。


1076:【Quick Crew】
https://www.youtube.com/watch?v=0KUnXpwmrqQ
https://www.youtube.com/watch?v=eObHM347QZU
https://www.youtube.com/watch?v=WaMHUwSu-f0


1077:【電話】
いくひしの中のひとは電話にでないことで有名だ。アイツは電話にでねーからな、とたびたびささやかれているのを耳にする。ふだん人としゃべらないのに、なぜ電話ならでると思うのだろう。ふしぎだ。冗談はさておき、電話にでない理由だが、いくひしは記憶に難がある。短期記憶、長期記憶ともに平均より劣った性能しか発揮できない。例外があって、人との会話は克明に記憶してしまう傾向にある。鮮明ではないが、つよく記憶に刻まれる。声だけのやりとりとなると、それはもう、釘で引っ掻かれたように記憶に残る。会話を終えたあとでもその記憶がたびたび自動で反芻され、ほかの作業が手につかなくなる。電話をした日には、その日いちにち、会話の内容が頭のなかを支配する。もうすこし具体的には、電波の向こうにいる人物がどのような状態で話していたのか、或いは、通話の前後になにをしていたのか、どういった状況にあるのか、を想像してしまい、妄想が止まらなくなる。なるべく会話ではない手法で情報伝達をしてもらえると助かるのだが、なかなか世の中の仕組みはそのようにはできていないようだ。いくひしと物理世界で関わる人はたいへんだと思う。申しわけない気持ちでいっぱいだ。


1078:【さとう】
おはにちは、いくひしだよー。きょうはね、ちょっと具合がわるくて、はやめに寝て、はやく起きた。今は午前二時や。おそとまっくら。で、まー、サボってしまった「いくひ誌。」をね、こうして更新してしまおーと思ったわけなんですけども。えー。しょうじきね。しょうじき、飽きてます。もうね、なんもないんすよ。何度目だよそのネタ、使い回してんじゃねーよって感じなんですけども、だってないんだもん!!!! 日記ってさ、基本、その日あったこととか書くじゃない? でもいくひし、なんもないんだもん!!!! まず以って、人としゃべらないから、不満を抱きようもないし、好意を抱きようもない。あ、うそっす。コンビニの店員さんにじゃっかん、恋心寄せてます。接客一億点ですねって逆クレーム入れたいくらいの好意があるのだけれども、いくひしストーカーで捕まっちゃいそうなのでがまんする。ぜったいあだ名ついてるぱてーんだと思います。こわいわー。さいきんのマイブームはね、ごはんに砂糖かけて食べることです。糖尿病まっしぐら。言っても今、おかずがないからそうしてるだけで、べつだんブームというほどでもない。あとはなんだろ。部屋がね。寒くてね。いくひし、家にいるあいだは基本ダウン着込んで過ごしてます。ストーブないんでね。寒さに適応しすぎて、あったかい部屋で過ごすとぎゃくに体調わるくなる。あたまがぼーっとする。ここまで並べといてなんですけど、おもしろくないよね? いくひしのことつづったってなんもおもしろくないよね? せめておもしろおかしく並べてほしいと思うんだけれども、それがなかなかむつかしい。うーん。いくひしさん、あんまじぶんのことしゃべりたくないのだ。しかし、あんまり離れすぎた話題もどーかと思う。地形の測量に、いまはドローンを使ってのレーザー技術が導入されはじめている、とかそういう話とか聞きたい? 相対性理論がないとGPSがうまく機能しない話とか興味ある? いくひしはおもしろいと思うんだけど、そういう話を振っても、みんなすぐにスマホいじりだして、相槌だけしっかりしてくれる。かなしい。どれもいくひしとは直接関係のない話題だからなのかな。いくひしが失敗した話とかしたほうがいい? そういうの聞きたい? さいきんはね、なんだろ。基本、食欲なくて、でもなんか食べなあかんなーってときは、うどんを食べるようにしているので、冷蔵庫にはうどんが常時二袋ストックされてるんですよ。食べたらその日のうちに買ってきて補充する。で、うどんなくなってたかなーって思って買ってきたんですよ。でも、冷蔵庫の奥のほうに残ってたんですよ。余計な出費ーって思ったけど、食べりゃいいんだ、って気づいて、補充する手間がはぶけたじゃんってすこしお得な気分になったって話。くそおもんくねーぞーー!!! どうしよ、びっくりするほどおもんくなかった。つまんない。ぴぎゃー。うまくいかんなー。世の中甘くないっすね。せめてご飯くらいは甘くしてほしい。砂糖かけて甘くしてほしい。でもうどんに砂糖かけたら許さんからな。うどんはうすらしょっぱいくらいがちょうどよい。うどんに具はいらない。朝から、素うどん最強説をおしつけがましく唱えていくいくひしまんでした。


1079:【電子】
電子も光と同じく量子なので、波と粒子のふたつの性質を帯びている。では、量子とは何かというと、光の場合は電磁場の振幅であり、電子の場合は電子場の振幅である。いくひしの現時点での解釈では、異なる性質を持つ、場と場の接点が、粒子として観測される。円と円が接した瞬間、円をかたちづくるちからが、接点たる任意の点に変換される。しゃぼん玉同士がぶつかり、瞬時に破裂する場面を思い浮かべてほしい。場が振幅し、波状に「ある種のエネルギィ(情報)」を伝達する。波は別種の波とぶつかり合うまで伝播し、干渉しあった次点で、一点に収斂する。たとえば、おしくらまんじゅうをしていた集団がいっせいに東西南北に走りだす場面を思い浮かべてほしい。集団は、円形に拡がっていく。十キロ離れた地点で、集団のなかの一人が、犬に触れた。その瞬間、その人物以外のほかのメンバーはぜんいん、その一人のもとに瞬間移動する。犬は犬で、じつはほかの地点から円形に散らばってきていた一匹である。波として拡がり、ほかの異質な波と出会うことで、点として昇華される。そういう現象が、量子には引き起きている。電子は量子の性質を帯びている。原子核の周囲を電子は回っているが、太陽を公転する地球とは異なり、点がぐるぐる回っているわけではない。原子とは、原子核の周囲を電子がある一定の層を帯びて覆っている状態だ。外部からの干渉(相互作用)が働いたときのみ、電子は点として観測される(観測することそのものが相互作用となる)。


1080:【情報の質】
さいきん、とみに思うんですけど、ちかごろ、ことごとくの常識ってやつが崩れてきているとは思いませんか? たとえば肉体疲労。これ、肉体が疲れてるのではなく、ほとんどの場合は脳が疲れているらしい。乳酸が溜まると筋肉が疲労するんだよーって聞くじゃないですか。あれもじつは、乳酸は痛んだ筋肉を癒す方向にはたらく物質なんだって。乳酸いいやつ。ストレッチも、ただやわらかくするだけじゃかえって身体によくない。やわらかいってことは、関節がグラグラだってことだから、それを支えるだけの筋肉がないとだめ。重要なのはやわらかさではなく、関節の可動域。もうすこし詳しく言えば、自在にコントロールできる領域の範囲を拡げること。アイソレーションといえばそれらしい。180度脚をただペターってできるだけじゃ意味がない。むしろ逆効果。危ない。なにごともバランスが必要なんだって話なのかもしれないね。何かを悪者にして、すべての悪因はおまえだ、みたいにしちゃうとしっぺ返しに遭ってしまう。国と民の関係性から、企業と従業員、親と子、編集者と作家の関係性まで、何かしらの上下関係、相互関係にある組み合わせは総じて、どちらかいっぽうだけがわるいなんてことはあり得ない。ものすごく当然のことなんだけれども、ときおり人は忘れてしまう。忘れないことには、誰かを責めるなんて真似ができないみたいだ。それはそうだ。心の中ではじぶんもわるい、だなんて思いながら、どうして相手を責められよう。じぶんはわるくない。そう思うからこそ(そう思いたいからこそ)、相手を責めることができるのだ。私は間違っていた、これからはこうしよう。だからあなたがたにもここをこのように直してほしい。まずはそのように提案できるようになりたいものだ。しかしながら、そうした提案も、いっぽうてきに破棄されるのが世の常だ。それでもじぶん自身をつねに是正し、改善しつづけていきたいものである。


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参照:いくひ誌。【951~960】https://kakuyomu.jp/users/stand_ant_complex/news/1177354054884575825

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