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いくひ誌。【1081~1090】

※日々夢を夢だと自覚する。


1081:【チーズ】
はいちーず!!! おはにちは、いくひしです。ちょっと聞いてくださいよ、気づいたんですけどいくひし、カレーにね。カレーライスにチーズまぶして食べると激うまくないですかってことを大発見したんですけど、ノーベル賞とれるんじゃないですかね、ノーベルこのトッピングは最強で賞かなんか、とれそうじゃないですか。まずは本当だと思って試してほしいんですよ。うそじゃないんでねって、あ、今ね、閃いてしまった。きょうはこのネタで引っ張るつもりが、閃いてしまった。そうだよねー、カップヌードルのカレー味、あれにチーズinバージョンありましたよねー。そういやいくひし、コンビニでカレーマン買って食べてたわ。あれにもチーズ入ってたわ。あちゃー。ぜんぜん大発見じゃなかった。すでにあった。出尽くしてた。なんだったらいっそ、常識じゃない? カレーにチーズ加えると元気百倍いくひしまん!ってなるの、常識じゃない? なんだったらチーズ入ってないカレーとか手抜きじゃない? コスト削減しようとして、チーズ入れてないだけちゃうのとか思っちゃわない? 言いすぎ? 言いすぎた? あなたが言うならそうなのかもしんない。ごめんなさい。じゃ、話題変えよっか。なんだろ。そうあのね、まいにちこんな駄文書き散らして、小説はどうしたってそろそろ思われそうな時期かなーって思ってるんですよ。じっさい、ことしに入ってからきょうで18日目ですけども「いくひ誌。」の文量をそのまま小説に費やしてたら、さいていでも四万字くらいはつむげてるはずなんですよ。小説よりこっちの文字数のほうが多い。ダメじゃない? 本末転倒すぎじゃない? やっぱりー?そうだよねー。いくひしもそう思ってた。かといって、じゃーこの「いくひ誌。」をやめたらその分、小説がつむげるかって言ったら、それもちがう気がするんですよ。小説と日記じゃ、脳の使う部位がちがうから。でもって、相互に影響しあっている感じ。ブランコ。まえに漕ぐから、うしろにあがる。うしろにあがるから、まえに進む。みたいなの。カレーがあるからチーズが効いて、チーズがあるからカレーが引き立つ、みたいなね。うまいこと言った気がしたけど、気がしただけだった。うまいのはカレーだけにしときましょう。チーズ入りカレーだけにしときましょう。カメラ撮るとき、ハイチーズなんて言う人間はもはや絶滅危惧種なんでしょうけれども、チーズそのもののニーズはこれからも途切れず、ますます高まっていくのではないのかなーと、乳製品が大好きっこをアピールしつつ、ホットケーキには牛乳の代わりにヨーグルトを入れて、分厚いクレープ生地みたいに焼いて食すのが好きなことを強調して去る、いくひしまんでした。


1082:【二人称百合2】
知ってたよ。いつからかは分からないけど、あなたがあたしに首輪をハメたがってるって。けっこう前から、そうかもしれないって思ってた。あたしがほかの誰かを褒めるとあからさまに不機嫌になったね。わざとあなたを褒めないでいると見る間にぷっくりふて腐れて。でもあなたは自分がなぜそんなにイライラしているのかが分からなくて、無駄にあたしにトゲトゲを吐く。どうして解ってくれないのって、駄々をこねるみたいにして、それがかわいくてあたしはつい、いじわるをしてしまう。(つづきはこちらから→https://kakuyomu.jp/works/1177354054881060371/episodes/1177354054884974873


1083:【流行】
基本的にどんな業界にも流行はある。とある要素がなぜ流行るかと言えば、短期的な報酬が得られやすく映るからだろう。たとえば仮想通貨にしてもそうだ。とりあえず保有しておけば価値が増え、なにもせずとも資産が増えていく――ように映る。じっさいには、一部の資本家の餌場でしかない。映画や漫画、小説にもむろん流行りがある。しかしそれイコール需要が高い、ではない。需要がなかったから、相対的に類似を狙った作品が多く集まるのである。流行りとヒット作は別物である点には注意が必要だ。ヒット作があり、似た要素を含む作品が売れはじめる。その時点で、じつはもうその要素に輝きはない。コンスタントに売れるのは、そこに需要があるからではなく、類似作品の宣伝が抽象性を帯びて、一律に知名度をあげていくからである。人間の心理には、ふだん目にする機会が多いほど、それに好感を抱くという性質がある。TV業界や大手の宣伝会社が根強い影響力を持つのはそのためである。広く、情報を継続的に発信しつづけられる組織は、ただそれだけで大きな権力を手にできる。資本の流れをある程度操作可能だからだ。繰りかえすが、広く話題にのぼることと需要があることはイコールではない。流行りに乗る、というのは、ある意味で、大きな権力組織の宣伝に便乗することと同義である。無意味ではない。効果はあるだろう。短期的な報酬を得られやすい傾向にあることは事実である。しかし、それを繰りかえし、得られるものは、その場しのぎの過ごし方である。技術や需要を生みだす研鑽にはなり得ない。なぜなら技術や需要は、今ここにはない何かを生みだし、現在直面している問題を解決することで付随する副産物でしかないからだ。技術や需要そのものが本質的な価値を有してはいない。ゆえにそれそのものを求めても、得られる報酬とはけっきょくのところ、その場しのぎの紛い物なのである。むろん、その場しのぎの紛い物にも価値はあるだろう。何を価値と見做すのか、がまず以って人それぞれであり、千差万別である。本質ではない価値などいくらでもあり、それはそれとして重宝され得るものである。虚構を扱う創作物全般がそもそもを言うなれば、その場しのぎの紛い物であろう。だが偽物だからこそ湧出する本質もまた存在する。ここにはない何かを生みだせればそれでよいが、生みだせないものも出てくる。そうしたとき人は、ここではない何かを描きだすことで急場のしのぎ方を試みる。ここにはない何かを描きだすには、虚構を用いるほかに術がない。虚構の有用性とはまさにここにこそある。今ここにはなく、見逃されつづけている本質を、可視化させるための術である。だからこそ、本質ではないその場しのぎの紛い物を描きだしては本末転倒なのである。流行に乗るとは、本質を手放す、ということである。むろん言を俟つことなく、本質を描こうとした結果に、流行する要素を含むことはあるだろう。また、そうした要素を画材道具に用いることも有効だ。流行そのものを否定しているわけではない。だが、目的と手段を履き違えたまま、そのことに盲目し、腐敗しつづけていく業界はすくなくない。実を得るためにすべきことは何か。木々を育む以前に、すべきこととは何か。ただ収穫していればよかった時代はすでに過去のものとなっている。大店(おおだな)を介さず、効率よく消費者へと実を配ることが可能となった現在、実を蓄えた者ほど、それを扱う権利を他人に譲ることはなくなっていくだろう。目指すべきは流行ではない。食い尽くされないだけの豊潤な森を築くことである。


1084:【五年前と比べて】
漫画や小説にかぎっての話になるが、五年前と比べて「おもしろーい」となる作品数は増えている。いくひしがジャンルの垣根を越えて広く手を出すようになったからというのも因子の一つとしてあるだろうが、手に取る物語がことごとくおもしろい、外れを引き当てるほうがむつかしいくらいだ、と感じている。漫画に限定してしまえば、書店で平積みになっている漫画や、表紙が見えるように並べられている漫画を、これつまらん、となったことが、いまのところない。すごいことだと思う。レベルが高すぎて、漫画を読むだけの生活を送っていたいくらいだ。さいきんの漫画の圧縮率は、おぞましいものがある。小説なら三巻は費やすだろうな、と思う展開が、三話で済んでいたりする。ネームを何度も描き直す手間が、圧縮率に反映されているのだろうな、と想像するしだいだ。圧縮と言えば、パロディネタを連想する。パロディが読者に受け入れられる理由の一つに、過去にあった名作の旨味を圧縮して取り入れている点が挙げられる。ぎゅぎゅっとおいしいところ(名場面)をパロディ化することで、名作を咀嚼したときに抱いた感動を効果的に呼び覚まし、共鳴反応とも呼べる「感情の盛りつけ」を自作へ付与できる。パロディモノが視聴者にウケるとき、同様に過去の名作のリメイクや続編が流行りはじめるのは偶然ではないだろう。パロディを介さずに、「圧縮した物語の連続」でひとつの作品をつむげれば、次世代の物語として多くの「物足りなさを感じている者たち」に受け入れられるのではないか、と個人的には睨んでいる。狭窄な結びで恐縮だが、目下の方針として、何を圧縮すべきか、に頭を悩ませている。パロディを用いない以上、名場面とは何かを自覚せねばならない。


1085:【えびーー!!!】
おはにちはー、いくひしまんだす~!!! あはは、あのね、あのね、きょうはなんと、いくひしには珍しくかっぱえびせんを買ってきたんですよ、ほらほら。あ、見えないか。もうね、スナック菓子だいすきっこないくひしさんですけれども、さいきん、めったに買ってこなくて。なんか、スナック菓子食べると寝起きに胃がモーレツにけだるい。胃がもたれるってこういうことなのかって、お酒を飲まないまんちゃんは思いしるのでした。敬遠してたよねー。で、なんで買ってきたかっていうと、わかんない。気づいたら手に持ってうどんといっしょにレジに並んでた。おまえいつの間に!??って二度見したよね。え、え、あなたウチの子だっけ?みたいなね。飼い猫にまじって野良猫が餌食ってたみたいな衝撃があったわけですけども、お店がね、かっぱえびせんを山積みにしてて、いくひしそういう戦略にハマりやすいんすよ、まっさきに撃ち落とされる系の特攻隊長なわけでして、まー気づいたら買ってたよね。やめられないとまらないーかーっぱえびせん♪って大昔にCMでやってたのしってる? しらないよね、いまの十代とかぜったいしらないと思います。やっべ。まんちゃん十代じゃないってバレちった、やっべ。じっさいね、食べてみると、やめられないとまらないの惹句そのままなんですよ、かっぱえびせん。なんてキャッチーなコピーなんだ、キャッチコピーなんだって感動しますよね。でもね、改めて食べてみると、もぐもぐ。うん、小休止くらいは挟めます。なんだったらやっぱりちょっと、ぜんぶを一気に食べるのはむぢゅくね? ちっちゃなサイズのあるじゃないですか、おこちゃまが遠足に持っていくのにちょうどいいサイズのやつ、あれならもぐもぐぱくぱくすぐになくなると思うんですよ、でも大きな袋の、百円のやつはちょっと、んー、やめられないとまらない、くは、ない。やめられちゃうし、とまれちゃう。でも、なんか食べてると、呪文みたいに、やめられなーい、とまらなーい、ってあたまんなかで唱えてて、せっかく止まった手がもういちど袋に呑みこまれていくよね。で、引き抜いたらその手にはかっぱえびせんが、って、え? なに? 箸使わないの?ってなにそれ。手づかみで食べるなんてまんちゃん野蛮人って、え、そう? だめなの? だめじゃなくない? ねー? あなたは手で食べるよね? こう、ゆびで挟んでお口に運んで、もぐもぐするでしょ? しない? 箸とか使う? 使うの? なんなんきみ、上品ぶって。なにさ、いくひしさんのおててがきたないと、ばいきんまみれだとでも言うのかね。じゃあなにかい。チミはいくひしさんのおててで運んだこのかっぱえびせんを食べれないと、そういうことかいね。はい、あーん。あーんして。食べてよ。いやいやすんな。あーんって食べてよ!!! んーって顔そっぽ向けるのやめてください、口ぎゅーってつぐむのやめてください傷つくでしょ!!! もうなんなん。ちみはそんなにいくひしさんがきらいなのかい! いいよもう、ぜんぶ食べちゃうから。ひとりでかっぱえびせんたいらげちゃうから。やめられないですからね、とまらないですからね。世界の終焉までまっしぐらですよ。せっかく道ずれにしてあげようと思ったのにふんだ。え? 断って正解だって? ほんとだ!!! ん? なに? オチが雑だって? メイビー。かもね。エビ、かもね。


1086:【クラッカー】
くらっかー!!! おはにちわっす、いくひしっす、いえー!!! まいにち食べたものをつぶやいてくだけのツイッターアカウントじみたテイストをかもしはじめているいくひしさんですが、だってホント文字に興してまで伝えたいことなんてないんだもん! だからせめて、せめてね、いくひしさんがどれほど食い意地を張っているのかをしってもらいたいと思うんですよ。で、きょうはねクラッカー。お菓子と軽食のあいだのたべもの。味はうっすら塩味で、なんもつけないで食べるのがいくひし流。関わった者みな壊れていく人格破壊者(イマジナリィクラッカー)の異名をほこるいくひしさんとは思えない質素さだと思うんですよ。ほめてほめて。人格ならパーソナリティじゃないのか、なぜイマジナリィなのかと疑う声も聞かれると思うんですよ、でもそこはいくひしさん、とくに理由はないっす。パーソナリティよりイマジナリィのほうが語呂がいい。言いやすい。ただそれだけ。はい。クラッカー、おいしいよね。…………おわっちゃったよ!!! どんだけ中身のない文章並べるつもりだよ、スッカスカだよ、振っても音が鳴らないくらいスッカスカだよ、逆にすごくない? 感心する。いくひし、我ながら感心する。読んで得られる情報がクラッカーおいしいってだけだよ? 途中に挟んだなんかわからんウネウネは、語呂がいいってだけで、なんの意味もない文字の羅列、すごくない? 文字として読めるし、意味もなんとなーくわかるのに、なんっも書いてない。読む前よりむしろ損してる感じがする。損した気がしてくる。すごくない? でもつい読んじゃうでしょ? それはねー、いくひしがかわいいから☆ イテ。イテテ! イタイ、イタイやめて、やめてください、石を、石を投げるのをやめてください、イタタタ! や、やめ、やめろって言ってんだろうが!!アぁぁぁぁあンーーー!!!???? ふっじゃけんなし、まじでふっじゃけんなし。おまえのことをきょうから「いくひしのコレ!」って小指立てて紹介したろかこのー!!!! 真顔でノーセンキューすな、首ふりふりやめろ、手のひらをこっちに向けるなぁー!!! 傷つくでしょ、いくひし、ものすごーく傷つくでしょ。なんだったら壊れちゃうよ、そんなに乱暴に拒絶したらいくひし、こわれちゃう!粉々に砕けて食べたらうっすら塩味!って、クラッカーやないかーい!!! てなオチをね、狙ってたんですけど、クラックってどういう意味だろうっていまネットで調べてみたら、なんか純度高いコカインのこととか書かれてて、え、まじで、ってなった。麻薬、ダメ、ぜったい。でも大麻は麻薬じゃないし吸うだけなら犯罪じゃない、害もないんだよータバコ以下だよー、酒のほうがよっぽど毒だよーって風潮が蔓延してて、ほんと大麻汚染がさいきんひどすぎない? いくひしの観測できる範囲の若いひとたち、のきなみ吸ったことあるってどうなってんのや。ホントどうなってんの? いくひしの堪忍袋は破裂寸前や、クラック寸前や、このままだとクラッカーになってまう。うまいことオチた? だめ? だから言ってるだろ、薬物はだめ、よくない。うんうんうなずいとるそこのきみー! 酒もやぞ。合法だからいいのか? コーヒーはいいのか? 不倫にしろ浮気にしろ、違法じゃないからいいのか? そういうこっちゃねーだろーい!!! でも違法じゃないならいいのだ。世の中そういうものらしい。なんでーい。


1087:【凶訓】
じぶんの成功を他人に委ねるな。その手はなにを掴むためにある。まずは掴め。その手に掴んでから、譲れ。


1088:【言い換えるとだね】
他人に期待なぞするな。やつらが求めているのはあなたの成功ではない。だからこそ、その手で掴み、握らせてやれ。おまえの本当に望んでいたものはこれなのではないのかと、目を覚まさせてやるのだ。


1089:【ムキ】
いやー、まいった。聞いてくれよ。いまな、そと出たらなんか世界が白いんだよ。世界中をハトが埋め尽くしてるみてぇでふわふわしてんだよ、歩きにくいったらねぇよな。触ってみたら冷たくてビビるし、やたら足とか滑ってよ。尻とかスゲーいてぇ。つーか、手とか服とかべちゃべちゃだし、水がどっかから漏れてんだよ。いや、漏らしてはねぇよ、ふざけんなって、うそじゃねぇし。白いやつ手で掴んでもいつの間にか消えてっし、まじ魔法。そっちはだいじょうぶかよ、ケツとかぶってねぇか? あー? なんで怒んだよ、心配しただけだっつの、ざけんなばーか。あ? なに? ウキぃ? なんで急にサルの真似した? ちがう? ユキぃ? あー誰の耳が腐ってるだ、てめぇの舌が足りねぇだけだろ、呂律に油でも注しとけっての。あ、ばか、切んな。わるかったって。ジョークだって、ジョーク。で、なんだって。ユキ? これが? 凍ってるだー? いや、それは分かってんだよ、クソさみーからな。ちがう? そうじゃないってどういうことだよ、わかるよーに言えや。ちっこい氷がそらから降ってきて積もるだぁ? はぁー? おまえな、からかうにしてももうちっとマシな嘘をだなぁ――っておい。あ、おい、切んな、切んなって、ばか、おいブタ! おう……すまん。ジョークだって、ジョーク。口が滑っただけ。あー、ごめんなさい、もう言わん、言わないんで、もうちっとだけヒントくれヒント。あぁーはいはい。ヒントをください、おねがいします。チッ。こんでいいだろ、はやく言え。ほー。はんはん。はあー、なるほどねー。雨が凍ると。なー。得心いった。それで触ると融けて、雨に戻るってか。はぁー。で、誰なんだ。そんなすげー魔法使うやつ、どこにいんだ。教えろ。今すぐぶっ飛ばす。ケツがいてーんだよ、何回転んだと思ってんだよ、村のガキどもにどんだけ笑われたと思ってんだよ、てめぇのハメたこれ、首のうぜーやつなきゃ今ごろここに人はいねぇぞ。何笑ってんだよ。あー? 魔法じゃない? ふざけんな、てめぇが魔女つぶせっつったからこんな辺境まで……あぁ!? それとこれとはべつだぁ? じゃあ何なんだよこの雪ってやつは! こんなすげーの見たことねぇぞ。雨と同じ? どこがだよ、からかってんじゃねぇよ、さてはおめぇ、知らねぇな? 見たことねぇから口から出まかせばっか言いやがって。そうじゃないってなんだよ。いいかげん笑うのやめろ、いぶすぞ!! なにー? 山ぁ? 山がどうしたってんだよ、そりゃ見えるがよ。いや白くはねぇよ、ふつうの山だ。あっちのほうがあったかそうだ。へん? なにがだよ、空にちけぇんだからあったかくて当然だろ、お日様ぽかぽかきもちぃなって知らねぇのかよ。山のほうが積もってんのがふつう? 雪がかぁ? つっても、あっちのほうはそれこそおめぇんとこの夏庭みてぇだぞ。行けるもんなら今すぐ行きてぇ、こんなクソ村に用はねぇよ、さみぃんだよ。あん? 元に戻せって、は? 山をか? 真っ白にしてこいって、おい、あ! 切りやがった。チッ。ざっけんなよマジで。どうしろってんだよ、誰ぶっとばしゃいいんだよ、村の連中片っ端から食い殺すぞあのブタ。あー? なに見てんだよクソガキ。目ん玉ほじくり返されてぇか。なにぃ? 魔女のいる場所を知ってるだぁ? おめぇなぁ、そういうことは最初に言え。で、どこにいんだよ、教えろよ。連れていく? おーおーなんだよおめぇ、気が利くじゃねぇか。いいだろう、おめぇをこの地の第一奴隷にしてやるよ。そういやおめぇ、知ってっか。この白いのな、雪つって、魔法じゃねぇんだと。で以って、あの山のほうがおかしいんだ。どうだ、見る目あんだろ。おうおう、おまえもなかなか見どころあんじゃねぇか、だがオレは強そうなんじぇねぇんだよ、じっさいメチャクチャ強ぇんだよ。当たり前のことだからな、わざわざ言う必要はねぇ。で、どこ行きゃいいんだ。あっち、っておいおい。そっちは逆じゃねぇか、ほー、氷の亀裂がねぇ。そんなに深けぇのか。魔女が空けたと、そんでほかの村と分断されてと、なるほど、なるほど。隠れ家にしては上出来だ。で、坊主。一つ訊きてぇんだが、いいか。なんでおめぇ――オレが魔女だと疑わねぇ。村への出入りができねぇ状態なんだろ。えぇおいガキ。返答次第じゃ、村ごとてめぇをいぶし殺すぞ。(――メラメラと揺らめく蒸気の奥で子どもが無邪気に泣きじゃくる。弱い者いじめ反対。早とちり、恥ずかしい)


1890:【さいきんの流行りなのか?】
ツイター眺めてると、年末からことし入ってからくらいから「めっちゃ」って使ってるひとが増えた印象がある。いくひしも「めっちゃ」って使うけど、これ使うとどことなく若くてフランクで「なんでもこいやー」みたいな粗暴さというか寛容さが漂うから使ってるだけで、日常会話で使うことはあんまない。相手が使うときは合わせて使うけど。いや、しゃべったりはせんけど。すこし控えよ。


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参照:いくひ誌。【491~500】https://kakuyomu.jp/users/stand_ant_complex/news/1177354054883180504

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