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いくひ誌。【1101~1110】

※日々衰えていく己を嘆き、哀しむことで、衰える余地があったのだと思いこむ努力を重ねている。


1101:【無地】
初めまして、驚きました。この霊波数は特殊でして偶然に通信してしまう確率はあなたがデタラメに思い浮かべた数字がいまこのとき鳴いたニワトリの数と一万回連続で合致するのと同じくらい低い数値なのですが、あなたはどうやってウチの霊波数を知ったのですか十秒以内の返答を要求します。あの男が――ふんふん八割がた理解したがしかしながら名も知らぬどこの誰とも知らぬあなたの願いをきく道理はウチにはないと判断する、よって話はこれでおしまいにさせていただく。金?(つづきはこちらから→https://kakuyomu.jp/works/1177354054881060371/episodes/1177354054885112431


1102:【ナイスED】
朝焼けと熱帯魚 - ぼくのりりっくのぼうよみ


1103:【内(うち)】
お呼びだししてすみません、何せこの戦況では我々だけでの制圧は骨が折れます。現在、東部西部南部、北部以外の戦地の指揮は我々魔道守衛隊が担っております。司祭総帥でありますか? 北部にて精霊軍と合流し、短期的制圧戦略本部に出向いているそうです、お聞きでは? そうですか、総帥もおひとがわるい。ただなにぶん、北部の反対勢力は強大だと聞いております。大陸全土にて消息不明だった各地のバランサーがこぞって反対勢力に加勢しているそうで、(つづきはこちらから→https://kakuyomu.jp/works/1177354054881060371/episodes/1177354054885119982


1104:【無視】
探しても無駄だ、ヤツは前線だ。総帥だろ、お目当ての相手は。会釈くらい寄越したらどうだ、愛嬌のないやつめ。こんなところまでおぬしが出てくる謂れはないのだぞ、ああいや、おぬしの場合は覗き見の域をでないか。ワラワか? ワラワは高みの見物だ、こんな下等な争いに手を貸すほど安くはないのでな。なんだ、意外とはどういう意味だ。弱い者いじめ? かっか、言い得て妙だ、嫌いではないのだがの、もっとも弱い者いじめというのは、それを虐げることで得られる愉悦に値する価値が弱者側にあることが前提にたつ。ただ弱く脆いだけなら、(つづきはこちらから→https://kakuyomu.jp/works/1177354054881060371/episodes/1177354054885126411


1105:【無知】
姉さまー! 姉さまー! はぁはぁ、やっと追いついた、歩くのはやいよもう。うるさい? あ、聞こえてたんだ、それなら待ってくれてもいいのに。なに? 幼児? 幼児とはひどい、これでも背とか伸びたんだよ、ほら! え? あ、用事か、そっか。ミカエルさまからお願いされたの、姉さまの持ってる魔具ちょうだい! あ、場所とか教えてくれたらちょちょーいって取ってこれるよ、どうする? かってに持ってけ? だーかーらー、その魔具はどこに……って、なはー!?(つづきはこちら→https://kakuyomu.jp/works/1177354054881060371/episodes/1177354054885133665


1106:【縁(ふち)】
どうすんですかい、お嬢。西部と南部はほぼ制圧されちまったって聞きやした、肝心の東部も結界が強化されたそうで、手も足も出ねぇそうじゃねぇですかい。ここもそう長くは保ちませんぜ。心配無用たって、魔具は不足していく一方なんですぜ、そろそろお嬢に補給してもらわんとどうにこうにも。ない? ないってそりゃねぇぜお嬢、俺らをそそのかしたんだ、せめて自腹切るくれぇのことはしてもらわんと。渡した? 魔具を? やつらにですかい? いや、分かっておりやす、何かしらのお考えがあってのことだってのは言われんでも理解してやすよ、お嬢が俺らを裏切らねぇことくれぇは分かってるつもりなんですぜこれでも。短くねぇ付き合いだ、先代への御恩も忘れちゃねぇ。だが、それにしたってその仕打ちはねぇんじゃねぇですかい。戦場(いくさば)で踏ん張るなぁ俺らなんですぜ。(つづきはこちら→https://kakuyomu.jp/works/1177354054881060371/episodes/1177354054885140888


1107:【経験上】
作品をコンパクトにまとめあげるためには、「詰めこむことを禁じる」のではなく、可能なかぎり詰めこみながら、「枠内に収める」ことを徹底するのが有効だと考えている。ひとまず十万字以上の長編をつくり、それを半分の分量に改稿してみる。或いは、長編三作分のネタを一作(十万字)につぎ込んでみるとか。または、長編を圧縮したような短編をまず十作つくってみて、それを許に長編を一本べつに編んでみる。そういう遠回りをすること以外に、コンパクトにまとめる技術や、どこを削るべきかの目は肥えないのではないかと今のところはそう感じている。効果があるか否かは、いくひしの作品群が物語っているはずだ。ダメならダメなのだろう。個人的には、もうすこし効率のよい方法があるのではないかと、新しい手法を試みているところである。


1108:【籤(くじ)】
姫、やつら動きましたよ。いよいよ後がないと考えたようです。前線ですか、見てきましたよ、姫から奪った魔具でした。紙ペラじみた簡易結界ですからね、何も持たないほうがまだ警戒できて長生きできます。向こうさんの戦力は今や半減。兵力の大半はいまごろ姫の指定した位置座標にて、途方に暮れているでしょう。ああ、はい。見ます? 姫の言ったとおりですよ、広域魔術展開ですね。やつら、土地ごと吹き飛ばす気だ。姫のほうは抜かりはないですか。(つづきはこちら→https://kakuyomu.jp/works/1177354054881060371/episodes/1177354054885148332


1109:【全霊】
前例をつくりたい。まったく評価されずとも、バズらずとも、いいねされなくとも、フォローされなくとも、経歴がなくとも、人脈なんて使わずとも、ただただ「いいものはいい」それだけで道を切り拓けるのだと。そう示したいがために、いまはこうして潜んでいる。狙ってやっているのである、負け惜しみかどうかはいずれ判ることである。(30年後くらい)


1110:【蛆(うじ)】
ガブリエルちゃんよぉ、どういうつもりだよえぇ? 広域魔術展開を聖地に転送しやがって、お陰で怒られちまうだろうがよオレさまがよぉ。オジキにこってり半殺しだよ、ゲートをミスミス破壊されおってとかなんつって。転送術じゃねぇよなぁありゃー。おめぇさん、ゲートを横に開いて道をつくりやがったな? 異空間同士を繋ぐ、天界のとっておきだろう、聖地の結界だって突き抜けるわなぁ? なぁおい、なんか言えよ。これからおめぇとオレさまは殺しあおうってんだぜ、どの道おめぇにゃ逃げ場はねぇ、オレさまもこのままじゃオジキに殺されちまうからよ。ケッケ、いい御身分だなぁおい、こんな楽しいことしてくれちゃって、キスでもしてやりてぇ。前から一度聞いてみたかったんだ、おめぇはオスなのか? メスなのか? それとも両方ついてんのかよ、ケッケ。(つづきはこちら→https://kakuyomu.jp/works/1177354054881060371/episodes/1177354054885155056


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参照:いくひ誌。【601~610】https://kakuyomu.jp/users/stand_ant_complex/news/1177354054883501660

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