歴史小説というジャンルは読まない人にとっては本当に縁のないジャンルだ。
その歴史小説の中でも、人気なのは戦国時代であり、続いて幕末だろう。
平安時代は、あまり人気が無いが源氏物語関連で女性に人気があったりもする。
あとは、安倍晴明だろうか。
正直にいえば、私は安倍晴明という人物をあまり小説の題材にはしたくはなかった。なぜなら、あまりにも使われすぎていて、読者の中に安倍晴明像という固定概念のようなものが出来上がっているからだ。
ただ、安倍晴明は小説や漫画、映画の世界で描かれる人物像と、史書に登場する人物像はかなり違う。
最も違うのは、晴明の名が知れ渡るようになった頃は初老ということだろう。晴明は若者ではないのだ。
しかも根っからの陰陽師ではなく、最初は大舎人という下級役人だった。
さらにいえば、晩年は陰陽師ではなく、主計寮や穀倉院で文官として働いている。
そんなリアルな安倍晴明を描いてみたい。その考えがあり、書く機会を伺っていた。
前置きが長くなったが、ここからが本題。
今回はクロノヒョウさんの自主企画に合わせて安倍晴明の小説を書いてみました。
2000文字以下のショート小説です。
星を詠みし者
https://kakuyomu.jp/works/16818093075828910705時代小説が苦手な方も、チラリとでいいので読んでみてもらえると嬉しいです。