ここ数日、全然小説が書けていなかった。
仕事が忙しいということもあったが、何よりも書く気持ちになれなかったのだ。
不思議なもので、この状態に陥ると活字が嫌いになる。
紙の本も読みたくなくなるし、読んでも全然おもしろく感じられなくなってしまう。
どうやってモチベーションを上げようか。
そんなことを考えながらも、小説を書こうとする。
だが、書けない。
書いてみたけれど100文字書いては消し、100文字書いては消しを繰り返すだけ。
全然書いた文章も面白くないし、情景が目に浮かばない。
こんなものは誰も読んでくれないだろうし、読んだところでつまらない。
そう思いながら、書いては消しを繰り返す。
こうやって、書けなくなる人はいるんだろうな……などと思いながらも、自分はまだ書けるぞと鼓舞してみる。
そんなこんなで、野狂を6日ぶりに更新です。
ほぼ毎日更新を掲げて書き続けて来ているので、私にとっては6日ぶりはひどく時間が開いてしまったような感覚になります。
ここは少し休んで週刊連載でもいいんじゃないの?
そんなことも思ったりもしましたが、ひょんなことをきっかけに書く力が戻ってまいりました。
まだ、書ける。書けるぞ。
そして、書いていて、楽しい。
誰かに読んでほしい。
それはもちろんあります。
ただ、それよりも、私は書いていて楽しいが一番なのです。
書いていて楽しくなければ、読んだ人も楽しくないだろうなって思っています。
と、いうわけで前置きが長くなりましたが、野狂 第三話「常嗣と篁」(4)を公開しました。