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TAKAMURA第9話「空亡」連載開始しました

ほぼ毎日更新小説「TAKAMURA」も第9話目に突入です。
クロノヒョウさんの企画「地獄の門の鍵」からはじまった小野篁の物語が、ここまで書けるとは自分でも思っていませんでした。
文字数も5万字突破しているので、目指せ10万字ですね。
大体10万字が本一冊の目安(でしたっけ?)なので、そのぐらいまでは頑張って書いて行きたいです。

このTAKAMURA、実はプロットと呼べるようなものは存在していません。
主人公である小野篁は実在した人物で、キャラもかなり立っているお方。なのであまりこねくり回す必要がないのです。
物語は大体西暦825年前後をイメージして書いています。その頃の平安京ってあまり歴史的な動きもなくて、物語が作りやすかったりしています。
出てくる人もほとんどが「藤原さん」。825年に初めての「平さん」が誕生しますが、「源さん」はもう少し後まで出てきません。
なので主要人物のほとんどが「藤原さん」状態。そんな中で「小野さん」が活躍する物語なのです。
また困ったことに当時の姫たちは、名前がほとんど残されていないのです。
これは、名前を知られると呪いをかけられる恐れがあるという考えからという説があります。
資料などにもあまり姫の名前は残されておらず、藤原の某の大姫(長女)とか乙姫(末娘)といった感じでしか無いんですよね。
小野篁の妻も、名前は一切残されておらず藤原三守娘(三女、四女?)としか書かれていなかったりします。
名前のない人といえば、篁の相棒的存在でもある藤原平(ふじわらのたいら)さんもその一人です。藤原冬嗣の異母弟であることはわかっているのですが、本当に「平」という名前であるかも不明な人物です。これは日本初期の家系図「尊卑分脈」に記載されている名前が元なのですが、実際には藤原〇平と書かれているようなのです。ただ〇の部分は消えてしまっているのか、虫食い状態なのか、そこが欠けた状態となっているため、この物語は藤原平として登場させています。この藤原平、まったく情報はありません。ですので、ある意味自由に使える人物だったりしています。

と、こんな感じでTAKAMURAは書かれています。
歴史のことを調べるのが好きなので、じっくり色々な資料とかを漁って読んでいます。

いつも、読んでいただきありがとうございます。
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