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『禁書屋の常連客』のイラストを描きました。〜餌狩りのルーシ〜

こんばんは。
予告通りの連投です。

去年からお付き合いいただいている方は、覚えておいででしょうか。
私が家族からペンタブレットを贈られたという話を。

FireTabletにペンタブを繋いで、リーズナブルにデジタルお絵描きが始められる! という情報を得た旦那が密林のプライムセールで買ってくれた代物です。

……で、どうなったの? という話ですが、簡単に言うとデジタルの壁に正面からぶち当たり、かなりドン底まで突き落とされたのち、ようやくちょっとは描きたいものが描けるようになった……かもしれないというところに来ました。
途中の数か月間はすっかり心が折れて、ペンタブに触れもしませんでした。
我ながらよくまたペンを握る気になったなと思いますが、捨て置くのも買ってくれた家族に悪いな……という気持ちがどこかにあったのです。

ちなみに、FireTabletで使うのはどうにもメモリが非力で動作が安定しなかったため、現在はPCに繋いで使っています。

それで最初にドレイクを描いたのですが、今見返すと色々直したくなってしまったので、掲載を見送ります。ひとつ前の記事に、MACKさんに描いていただいた彼がいるのでそちらをどうぞご覧ください。


そして続いて描いたのが、今回添付したイラストになります。
『禁書屋の常連客』の主人公、餌狩りの神官ルーシです。
https://kakuyomu.jp/works/16817330653922537335

もののついでに作品について、少し語ります。
普段はこういった内容は創作専用の鍵付きTwitterアカウントで呟いているのですが……。

作品本体は文字数との戦い(そんな敵が本当に存在していたかは定かではない)だったため、読み進めるのに必要最低限の描写しか入れていませんでした。
ルーシの服装についても、純白の神官服としか語っていません。

絵にすると下記の通りで、白を基調として模様の部分は銀糸の縫い取り、房飾りも銀糸、聖職者の衣装といってもかなり装飾的で豪奢です。

それというのも両翼の神官は神の力を分け与えられ、それを実際に揮う、帝国の象徴的な存在であるからです。
基本的に寝るとき以外、この姿でいることが義務付けられており、ルーシを含む神官たちは常にこの格好で日々を過ごしています。
帝国が版図とするこの大陸は比較的高い緯度に位置するので、夏でもそこまで暑くなりません。
冬は中に着込む枚数が増えますが、とにかく外観は変わらないのです。
ただ、長距離の移動の際などに外套を羽織ることはあります。

他の服は寝間着しか持っていませんが、同じ服の替えは山ほど持っています。
何しろ一度「仕事」をしたら必ず再起不能なレベルで汚れますから……。
そして汚れたら洗うのではなく、廃棄します。
もちろん神官服は大変値が張るものですが、帝国の安寧を守る彼らには、惜しげも無く富が注ぎ込まれるのです。

それを考慮すると、ルーシがまともな金銭感覚を持っているとは考えにくいですね。
ドレイクにとっては間違いなく上客でした。
……ただ、彼が客として現れ関わりを持ったせいで、この後ドレイクはそれまでの静かな隠遁生活から一変、とんだ人生を歩むことになるわけですが……。


次に餌狩りが持つ大刀について。
長剣とは違い片刃です。
刀身は分厚く大変重いです。
戦うための武器ではなく、神に捧げる餌を屠るための道具なので、その役割は剣より包丁に近いです。

餌撰りの呪符によって対象の自由は奪われていることが前提なので、この刃を振るう相手に反撃されるということは基本的に想定にありません。
対人武器である剣以上に禍々しい代物であり、餌とされる人々でなくても、帝国の民はこの大刀に畏怖の目を向けています。


……こんなところでしょうか。
この作品はメインの長編『遺形の承継者』とも繋がりがありますので、ラストのその先も大まかには定まっています。
といっても歴史としてどのような出来事であるか、というレベルであり、まだルーシやドレイク個人の物語として語れるほど、細かく落とし込まれてはいません。
続編を書くかも決めていませんが、書くとしても短編連作のような形が良いかなと思っています。

今のところ、ルーシが力任せに突き進んでは、「あ”~~~!」と叫びながらドレイクが後始末をして回るという、あまりに漠然としたイメージしか無い状態ですね……。


以上、『禁書屋の常連客』の話が続きました。
次は『遺形の承継者』に関する内容に戻ります。
あともう一つノートを書いて、ひとまず一段落すると思います。
今日も遅くなってしまったので、続きはまた後日……。

それでは、今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。

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