体は妄想で出来ている
I am the bone of my image.
血潮はPVで心は星
Preview is my body, and star is my blood.
幾たびの話数を書いてエタり
I have created over a thousand episode.
ただ一度の撤退もなく、
Unaware of withdraw.
ただ一度の完結もなし
No aware of completion.
書き手はここに独り
Withstood pain to write story,
帰りの電車で文字を打つ
home coming for one's arrival.
ならば我が物語に評価は不要ず
I have no regrets.This is the only path.
この体は、無限の妄想で出来ていた
My whole life was “unlimited image works”
皆さん、ズドラーストヴィチェ!カクヨムの爆死ンこと東雲メメです。いやぁ、水着アストルフォきゅん楽しみですね!!
某キャラゲーの話題はさておき、遂に拙作『PEAXION-ピージオン-』が無事5000PVを突破致しました……ッ!
思えば昨年の4月下旬に、この作品を引っさげてカクヨムに参入してから早くも一年が経つんですね。これまでweb小説を読んだ事はおろか、文章すら学校の作文くらいでしか書いたことのなかった自分の作品が、こんなにも多くの方々に読まれたのだと思うと非常に感慨深いものですわ……。
Twitterでも主にロボ系の物書きさん達との交流があり、つい先日にはオフ会などにも参加させて頂けて……本当に自分は恵まれた環境に居させてもらっていると思いますね。
作品を読んで下さった読者の皆様や、これまで交流をさせて頂いた全ての方々に、この場を借りてお礼とさせていただきます。
さてさて、無事に1000刻みのPVに到達したということで、恒例(?)の作品語りをしていきましょう!
今回はY・M氏(女性 大学生 巨乳)からのリクエストを頂いたので、『PEAXION』の看板娘であるメインヒロイン3名(エリー=キュル=ペッパー、ミランダ=ミラー、ミリア=マイヤーズ)について、生い立ちや裏話などを中心にお話ししていきたいと思いますわ!
なお、Vol.04までのネタバレをガンガン含んでおりますので、“既に読了している方”or“ネタバレ上等な精神を持つチャレンジャーな方”のみお読みくださいm(_ _)m
【Heroine no.1 エリー=キュル=ペッパー】
トップバッターは主人公・アレックスの同居人にして幼馴染兼姉代わりのエリー!正義感が強く少々度が過ぎるくらい生真面目な性格の持ち主で、とにかく“ほっとけない”という感情が人一倍強いお人好し。いわゆる学級委員長タイプな女の子。そんな人柄から学校では彼女を慕う人が多かった一方で、快く思っていない者も少なくはなかったようです。作中でもミランダが言及していたように、彼女は非の打ち所がない……むしろ若干引くくらいの“善い子”なんですよね。そんな彼女の姿は多くの人の眼に“光”として映り、また時として他人の“影”をより濃く映し出してしまう。善意が必ずしも好手になるとは限らないですからね。
実は主人公のアレックスにとって彼女は、“平穏の象徴”というとても重要なポジションにいる人物だったりします。アレックスは彼女を守る為ならば望まぬ戦いにも身を投じられるし、また彼女が戦いに巻き込まれることを良しとしません。戦時中というとても“平穏”とは言えない状況下で、それでもアレックスが平穏という名の光を見失わずに居られるのは、彼女や仲間達の存在が大きいでしょう。エリーもそれを理解しているからこそ、アレックスの帰るべき場所として在り続けようとするし、また彼が戦いに慣れてしまう(=平穏が崩れてしまう)ことを恐れてもいました。
ですが彼女の危惧はとうとう、ミリアの喪失という最悪の形で現実となってしまいます。理想の折れたアレックスに対し、平穏の象徴だったエリーは今後どのように接していくのか。そこに注目しながら読んで頂ければ幸いです。
【Heroine no.2 ミランダ=ミラー】
続いてはアレックスを先輩と呼び慕う小悪魔系後輩ヒロインのミランダ!見た目の雰囲気はクールでどこか大人びていながらも、実は人をからかうのが好きだったりと飄々としていて掴み所のないマイペースな性格をしている。
……というのは、全て彼女の芝居によるもの。本来のミランダは良くも悪くも客観的に物事を上手く捉えられる(あるいは捉え過ぎてしまう)人物で、“他人は自分の映し鏡だ”という己の価値観に則って動いている節があります。自分が嫌な顔をすれば相手も嫌な顔をするように、相手の表情とはいわば自分を映す鏡でもあるという例えですね。ミランダという女の子は一見マイペースに振舞っているように見えて、実は一番他人に合わせて振る舞いを決めている人物なんです。
でも、こうした“ずるさ(ミランダ風に言えば『処世術』)”がなければ、人間社会を生き抜いてなどいけないんですよね。特に“美しくなければいけない”ことを無意識のうちに迫られている女性の場合、この悩みを抱えている人も多いかと思います。『化粧嫌い、すっぴんがいい。でもブスより美人が好き』という男性がリアルでもたまにいますが、女性からすれば理不尽もいいところですよね。そんなジェンダー特有の悩みをキャラクターとして落とし込んだのが、ミランダ=ミラーという人物の着想源だったりします。
さて、そんな彼女の作中におけるポジションは、光に対する“影”です。良くも悪くも普通の感性の持ち主である彼女は、狂人であるアレックスとの感覚の差に埋めようのないギャップのようなものを感じてしまっているんですよね。頑なに理想を貫こうとする彼へ憧れると同時に、彼のような“嘘のない生き方”は自分には出来ないことを自覚してしまっている。エリーが優しさや善意で人を救おうとするのに対し、ミランダは時にあえて自らが嫌われ役を買って出ることで道を指し示そうとすることができる娘なんです。まるで個人の欲望を押し殺したような彼女の不器用な生き方は、ある意味では己の願望にどこまでも忠実なアレックスのそれとは全くの正反対なんですよね。
“告白”によって自身の恋愛感情と完全に決別し、全ての我欲を断ち切った彼女の真意とは果たしてーー?
【Heroine no.3 ミリア=マイヤーズ】
最後はアレックスの実妹で“みんなのトラウマ”ことミリアちゃん!彼女の過去については本編でも散々語られていたようなとにかく悲惨なもので、幼少期に両親から受けていた虐待が心に大きな傷跡を遺してしまっています。そのような境遇からアレックスにとっては“何よりも優先して守らなければならない存在”であり、心配させない為にも彼女の前では“強者”として振る舞い続けました。ミリアもそんな兄の強さを尊敬しており、全幅の信頼とを寄せるようになります(呼び捨てにしていたのも照れ隠しです)。孤児院の新しい家族にも恵まれて元来の明るさを徐々に取り戻す彼女はアレックスにとって、エリーやテオドアと同じく“平穏の象徴”に違いありませんでした。
しかし、運命の悪戯によってミリアの希望の芽は再び啄ばまれてしまいます。地獄としか思えない現実を突きつけられ、これまで信じてきた兄の言葉は、ミリアの中で全てが嘘へと成り果てました。皮肉にもアレックスがミリアを安心させる為に見出した非暴力への思想が、他ならぬ彼女自身を苦しめる要因となってしまったわけです。ミリアというキャラクターは、言わば“(アレックスが)不殺を行なった事による責任”そのものなんですよね。これはVol.03のテーマでもあり、実はこの章自体が彼女を主軸としたエピソードでもありました。この一件を経た事により、アレックスは不殺こそが絶対の正義ではないのだということを“痛感”し、自身の信念について今一度考え直すキッカケとなります。
ここで裏話をば。初期の構想だとミリアは本来、ケレス基地にてU3Fに囚われた段階で、絶望のあまり獄中で舌を噛んで自害する予定でした。そうしなかったのは、ここでミリアが死んでしまえばアレックスの中で所謂“過去の人”となってしまい、彼女の意思に関係なくアレックスが乗り越えてしまうのを恐れたからです。アレックスには『悲しい過去を振り切って試練を乗り越える』のではなく、『生きている妹の殺意や怨念を背負ったまま乗り越えてもらう』必要がありました。彼女は理想を追い求めようとするアレックスに対する“呪縛”というポジションですからね。結果的に獄中で自害をする役目はポニータに譲ることとなり、彼女は幸か不幸かこうして生き残る事になりました。
……とまあ、こんな感じで今回はヒロイン3人について語らせていただきました!何というか、改めてみると屈折してないヒロインが見事に一人もいませんね笑 これがエ◇ゲーだったらなかなか攻略が難しそうです……!
現在理想を見失ってしまっている真っ最中のアレックスに対して、それぞれの感情を抱いた彼女たちがどのように関わっていくのか。是非そこにも注目しながら読んで頂ければ幸いデス……!
長くなりましたが、『PEAXION-ピージオン-』の物語はまだまだ続きます。現在連載中のVol.04はいよいよ終盤へと差し掛かり、深刻化していく状況下の中でアレックスの心境にもとある変化が訪れます。そして火星での激戦を経て、物語は第1部最終章であるVol.05へ……!
アレックスやトリプルヒロイン、そして多くのキャラクター達が織りなす群像劇を、是非とも見届けてやってください♪
以上、東雲メメでした!
P.S.『あなたのこのキャラが好き!』と言われるのが生き甲斐です。