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青年の四季についての創作報告書34

 頭がいい人はやっぱり優しい。
 
 読んでいた小説の中の一文です。
 優しさを鍛える為には、賢くなる必要があるようです。

 誰かを傷つけるよりは優しい人間でありたいと思います。

 そちらの小説の進みはいかがですか?

 小説は牛歩ですが、進んでいます。
 エッセイはさっき終わりました。

 今回のエッセイは実際の知り合いについて書きました。
 ついでに最近、見た映画「勝手にふるえてろ」と「ここは退屈迎えに来て」にも触れています。
 この二つの映画を観て、浮かんだのが朝井リョウだったので、それについても書きました。


「勝手にふるえてろ」は原作の小説を読んでいたのですが、映画らしい演出を入れつつ、原作の良さも存分に含まれていて感動してしまいました。

 松岡茉優が何より最高でした。
 実は「ちはやふる」の映画も去年の終わりに見ていて、松岡茉優が出演している映画は網羅していこうかな? と思っている所存です。


「ここは退屈迎えに来て」は車やバイクを運転しながら、歌っているシーンが後半に出てくるのですが、それが最高に良かったです。
 フジファブリックの「茜色の夕日」を使ってくるのは卑怯です。ガンガン泣きました。

 上手く言えませんが、人が自然と歌ってしまうシーンは田舎の何もない永遠と続く道路でなければならないのではないか、と思いました。
 

 さてさて、少々プライベートな話をさせて下さい。
 僕の職場の席の隣は同期の女の子で、その子が本日、以下のような問いをしてきました。

「郷倉くん。あなたは今、三十歳の女性だと考えてみて。それで三年近く同棲している人がいるけど、このまま一緒に住んでいても向こうは結婚するつもりはないわけ。
 まぁそれでも良いかって思いつつ過ごしていたら、お母さんが病気になって結婚についてすごく言ってくるようになったのね。
 でね、お母さんの病気のこともあるから、同棲を解消して実家に戻ろうかな? って思っているの。今の人と一緒にいても結婚はできないわけだし。本当にそれで良いと思う?」
 
 僕は今、三十歳の女性。三十歳の女性。三十歳の女性。
 うーん。

 分からないので、僕の結論は実家が少し離れているけれど、行き来が難しい距離でもなかったので、二つの家を行き来する生活を期間を決めてやってみる、でした。

 無難な回答です。
 ちなみに、調べてみると同期の女の子は丁度、前厄に突入していました。

 なので、上手く行かないことは全部、前厄のせいにしちゃいましょう、という話をしました。

 もしかすると前厄、本厄、後厄って、そういう上手く行かない現実を「厄年だからしょうがないよね☆」って納得する為にあるのかも知れないと本日思ったり致しました。


 そんな感慨にふけりつつ、仕事から帰ってきて映画の「生きているだけで、愛。」を見ました。

 原作が大好きすぎて何回か読み返しているのですが、その度に
「生きているだけで、愛。」の二人はこの後も付き合い続けるんだって思ったり、いや、この後別れたんだって思ったりしてきました。

 映画は明確な結論を匂わせて終わりました。
 それが作中で何度か繰り返された停電の中で起こったことに痺れました。

「生きているだけで、愛。」は主人公の女性、寧子の生きにくさが、これでもかと表現されているのですが、映画では寧子の彼氏である津奈木の苦悩も描かれていました。

 津奈木が菅田将暉というのもあって、注意深く見ていたのですが、途中から津奈木の気持ちが分かって仕方なくなっていました。

 やっぱり僕は三十歳女性に成りきることはできないようです。


 ではでは、本日の宣伝ですが、ずっと僕が病んだり、あらゆる飲み会に引きずられていた結果、更新できていなかった。

「岩田屋葛藤憚 その① ~俺がそばで見ててやるから~」に致します。
 レビューも一ついただきました。
 これから読んでいただいて、問題ございませんのでよろしくお願い致します。

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054892486673

2件のコメント

  • 青年郷倉くんへ。

    おはようございます。

    わー、次のエッセイ楽しみ!!

    「勝手にふるえてろ」
    映画すっごく好きだったんですよー。
    特にラストの喧嘩のところ!
    松岡茉優ちゃんも勿論ですが、
    渡辺大知くんもいいなぁと思って
    曲をしばらくプレイリストに
    入れていました。

    「ここは退屈迎えに来て」
    これは「茜色の夕日」が本当にズルいですよね。笑
    確かに田舎の永遠と続く道でないと歌えないですよね。笑
    都会から田舎へ戻ってきて、
    これからどうしようという若者たちの切なさが
    そこに出ている気がします。
    この映画のフジファブリックはズルい!!笑

    映画に音楽って重要ですよね。
    「愛のむきだし」のゆらゆら帝国とかも
    うわー、ここでゆらゆら帝国なんだ〜とか思いましたし。

    朝から止まらない。笑

    「生きているだけで、愛」観なきゃ!


    同僚さんの話もいいですね。

    僕は30歳女性…となりきる郷倉さん、優しい。笑

    女性は30代に厄年が6年間もあるので、
    色々あるんですよね。
    郷倉さんの答えた回答を試してみて
    ダメだ〜と思ったら別れたらいいと思いますし、
    もしかすると、1度離れるとお互いの大切さが分かるかもしれませんしね。
    同僚さん、色々と上手くいくといいですね。

    ふふふ。笑
    それにしても大変な相談を受けましたね。

    でも、郷倉さんに相談したくなる気持ちは分かる気がします。真摯に答えてくれますから。
    私もいつかよろしくお願いします。笑

    明日のエッセイ、楽しみにしています。

    今日も郷倉さんにとって、
    ゆるく優しく楽しい1日になりますように。
  • ねむこさんへ。
    おはようございます。

    「勝手にふるえてろ」を見た時、ねむこさんの「真空パックのショートケーキ」が浮かびました。
    重ねると彼が「一」で、途中から出てきた彼が「二」になるのかな?
    え? ということは、、、
    ってなりました。笑

    ラストの喧嘩は良かったですね。
    僕も大好きです。

    ねむこさんが「ここは退屈迎えに来て」の「茜色の夕日」が良いと思ってくださっていて嬉しい!
    そうなんですよね。
    どこにも行けない息苦しさとフジファブリックの組み合わせはズルいんです。

    「愛がむきだし」の曲も良かったですね!
    BGMも良いからなのか、あんなに長い映画なのに全然飽きずに見れた印象です。

    朝から本当にありがとうございます。

    女性の厄年が30代に集中しているの大変ですよね。
    同僚には上手く行ってほしいですが、一度離れるって当事者からすると、勇気のいる部分でもあるんでしょうね。
    ちょっと無責任なこと言ったなぁと今になって思います。笑

    ねむこさんからご相談いただけるのは、なんだか背筋が伸びる思いです。笑
    無難なことしか言えませんが、ちゃんと全部聞きますし、その時はねむこさんになりきって考えますね。笑笑

    ありがとうございます。
    ねむこさんもゆるく素敵な一日を過ごしてください。
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