郵便局に曜日があるように、幸福にも休暇がある。
なのに、小説家志望をしていると休暇がありません。
幸福にだってあるのに。
好きでやっているから、良いと言えばいいのですが。
本日、古本屋に行って漫画を幾つか買いました。
いくえみ陵の「あなたのことはそれほど」を僕は5巻までしか持っていなかったのですが、6巻あるんですね!
しかも、6巻が最終巻!
すごく面白かったです。
多分、その辺はエッセイで書きます。
他にも鳥飼茜の「先生の白い嘘」も8巻の最終巻まで買いました。こちらもまた面白く読みました。
「先生の白い嘘」についてエッセイで書くのは、少し躊躇があります。
おそらく時間をかけて準備をすれば、書けることもあると思うのですが、少々衝撃が強くて現在は言葉になっていません。
鳥飼茜の作品やテーマを僕は「男」として無視しないと、どこかで決めたみたいで、見つけたら自然と手が伸びます。
今回は「先生の白い嘘」とは他に「おはようおかえり」という作品も買いました。
とりあえず2巻まで。
個人的に鳥飼茜作品の中で一番、共感しつつ読めました。
僕は現在、活躍されている女性作家の方が男性の弱さや悩みを正確に把握していると思っています。
その内の一人は間違いなく鳥飼茜です。
「おはようおかえり」の主人公に僕はめちゃくちゃ共感しました。
そういえば、少し前に読んだ「ロマンス暴風域」の主人公も分かるわぁと思ったんですよね。
単純に僕が鳥飼茜の書く男性に共感しているだけかも知れませんね。
今回、「あなたのことはそれほど」と「先生の白い嘘」の最終巻を続けて読んだ訳ですが、一つ共通点がありました。
ラスト付近で決して届かない手紙が、どちらでも登場します(片方はメールですが)。
読者だけが知る、手紙の内容は登場人物の紛れもない本音であり、物語の中核に位置するテーマを孕んでいました。
けれど、その手紙は届くべき人に届きません。
手紙という存在の面白い点は、届くべき人に届かない。
あるいは、別の人に届いてしまう。
という点にある気がしています。
そして、届かなかった手紙を読むことができるのは物語を読む読者だけです。
それが物語の面白い点でもあります。
もし、届いていたとしたら、どうなるのか。
そういう想像も読者には許される訳ですから。
ただまぁ「あなたのことはそれほど」と「先生の白い嘘」については、届かなかった手紙が正しい相手に届いたとしても、何も変わらなかっただろうなと僕は想像しています。
さて、別の界隈(?)で、性描写についての話がでていました。
誰も覚えていない話ですが、僕は以前、官能小説を書きたいみたいなことを言っていました。
実際、書いてみようと思っている部分があって、今の小説が終わったら、短いものを一つ書いてみようと思っています。
ということで、性描写については考えている部分があります。
島本理生の作品に「Red」というのがあります。
性描写が結構しっかり書かれた作品なのですが、島本理生は「Red」で初めてそれに挑戦したのだと知りました。
さすがだなぁと思うのは「Red」の性描写はしっかりと、その世界観に馴染んでいることでした。
今まで性描写を含む小説はそれなりに読んできましたが、どれも書かれる世界観に馴染んでいたので、自然と読めていました。
性描写も含む小説内の文章はどれも自然と読める、が一番の核なのではないかな? と思います。
逆に官能小説は、性描写や比喩が過剰すぎて、今のところ最後まで読めたことがありません。
なのに、官能小説を書こうとしているのは、どうかと思うのですが。
単純に性の行為そのものよりも、前後の会話や場の空気で、官能的な部分が伝わってくる作品が僕は好きです。
そういえば、吉行淳之介の「暗室」は、見事にそんなシーンばっかりでしたね。
とくに、人妻が電話しているシーンは凄かったなぁ。
ということで?
って変な使い方ですが、今回の宣伝URLは「あの海に落ちた月に触れる」にしたいと思います。
僕は唯一、書いた性描写があるので。
まぁまぁ浮いていた気がするので、今後精進していきたいと思います。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886476922 よろしくお願い致します。