佐々井 サイジ

「うんこ」というどうしようもなくお下劣な言葉を、温かみのある意味を持たせた斬新さ、だけど普遍的な家族愛をテーマにした不思議な感覚の小説。 家族を悲しませまい、また自分自身も軽口を言…続きを読む

3話構成という短い物語ながら、登場人物が全員キャラ立ちしていて読みごたえがありました！
滅私の精神を持つ王女テッサにはウルウルと心が洗われます……。

際立った特徴はない、女子高生二人。その二人が学校の美男子美女が付き合っただの、大学受験だのと平凡な会話をしていく物語。これがノスタルジックで良いんです。 決して煌びやかな青春を味わ…続きを読む

誕生日一本勝負で、物語がどこまでも膨らんでいくんです。次はどうなるか、その次は……、と読み進める指が止まりません。 どことなく懐かしいなと感じたのは、この世界観が世にも奇妙な物語の…続きを読む

真夏の海でプカプカと浮かぶ。
またはプールでマイペースに泳ぐ。日ごろの忙しなさを一切忘れて水の中で過ごすことの至福を思い出し、満たされました。

1時間ごとに泣いてしまう女の子のことが気になる男の子の物語。 登場人物がそれぞれ過去の事情を引きずっていて、繊細な描写に心が現れます。 大なり小なり過去のことで悲しみや苦しみを抱え…続きを読む

不思議な青年であった千秋は、ある空間へと誘い出されます。
自分に自信が持てない、そんなときに読むと「ちょっとだけでも前に進んでいこう」と思える物語でした。

人を殺した者と対面して、淡々と独白を聴いているような心地でした。その冷たい温度感と反比例して語られる内容は生々しいもので、歪んでしまった人柄を切に感じました。

土曜日で用事が詰まっていましたが、わずかな隙間時間が開くたびに、本作を読みました。 １話ごとに不気味で臨場感のある恐怖を体験できました。髪の毛を題材に、ここまで震え上がらせる物語…続きを読む

モキュメンタリー形式の本作。すでに怪異が姿を現しているようで惹き込まれます。

自分でも理由のわからない焦燥感を持つ13歳という年齢。キャラたちはその気持ちのまま一歩踏み出しました。あの頃の僕たちができなかった体験を代わりに彼らが具現化してくれているような、ノ…続きを読む

家族のかたちにはいろんな種類があって、本作の美和子と叔母さんもやや特殊ではあるが、なくはないパターンだと思います。 それ特有で溝が生まれたら、解決方法は正しくても間違っていても最終…続きを読む

ファンタジーの雰囲気だなと思って読み進めていたら、後半のあるキャラの登場によってガラリと空気感が変わるのが印象的でした！
短編でここまで独特の世界を手がけるのが凄いです！

二人の次に発する言葉が気になりすぎて地の文をすっ飛ばして読んでしまいました。 その後にもう一度ていねいに読み直しましたが、もどかしさが増して居ても立ってもいられないんですよね。こん…続きを読む

注意深く文章を読んで（弱い）推理をはたらかせてみましたが、予想外の結末でした。
文章のリーダビリティも高く、キャラ立ちもしっかりしていて終始楽しんで読めました！

もっとグロテスクな物語かと思いましたが、人間味のある生々しく儚い描写に夢中になりました！

細かいところで伏線が張られていて読みやすく、あっと驚かされる仕掛けでした！

七日帰りという怪談を先輩に話す物語。どこか不穏な空気が漂うなか、怪談を語り終えてから一気に物語が展開します。

神の復讐劇は神話のようでありながら、どこかコメディ性もあって惹きこまれる作品です
！