さて、いよいよ第九回ですね。
今回のお題投稿で次週が最終回となります。
ようやくここまでたどり着きましたね、お互いに。
私も結構大変だったけれど、同時に楽しい時間を過ごせました。
皆さんの書いてくれた回答編の楽しかったこと、新しいお仲間さんとの交流や、あちこちでつづられた外伝でのストーリー展開。
いろいろと予想外のこともたくさん起こり、とにかく思い出深い企画になりました。
そうそう、出題をしてくれた人にも感謝です。もう、ネタがつきかけてましたので(笑)
皆さんはいかがでしたか? 楽しんでいただけましたか?
まだ終わってないですけどね(笑)
さて、なんか締めの言葉でも書こうと思っていたのですが、まだ慌てる時間じゃないですよ。
そういうのは次回、第10回目のノートで書こうと思ってます。
ほら最終回の感想とかも書きたいですしね。
ついでにいうと、最終ノート・Vol.10でちょっとしたナイショ企画も立てています。ということで来週の最後のノートまで必ずチェックしてくださいね!
ということで次週のお題です。
問⑩【サヨナラの時間】
とうとうこの時が来てしまったわけだ。
ボクはどこかでこの時を覚悟していたような気がする。
「わたしにはわたしの幸せがある。なにが幸せなのか? それを決めるのは関川君じゃなくてわたしなの」
思えば彼女はいつも僕に二択を迫ってきた。
たぶん、たぶんだけど……僕はそのたびに彼女の望む答えを返していたのだと思う。
だから僕たちは別れることなく同じ道を歩いてこれた。
ボクはずっとそう思っていた。彼女も同じ気持ちでいると思っていた。
だが人生はそんな単純なものじゃないらしい。
「勘違いしないで欲しいんだけど、嫌いになったわけじゃないの。だから今しかないの……サヨナラするのは」
彼女はそっと右手を差し出した。
「今までありがとう関川君、とっても楽しかった」
そう言って、彼女は穏やかに微笑んだ。
もう彼女の答えは出ているようだった。
最後の最後まで理由も言わないままに。
ボクは差し出された彼女の手を見つめる。
その手を掴めばサヨナラだ。
掴まなければ……
それが彼女の問いかけた最後の二択だった。
※ここまで