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ハーフ&ハーフ4 五通目のお題発表!

いよいよ折り返し地点です。
かなりスローペースですね。私ものんびりやってます。

さて五通目のハーフの事前予告になります。
本編への投稿は来週あたり。
だからまだ投稿しないようにしていただければと。

今回の投稿は『🐤小烏 つむぎ』さんです! トリではありませんよ。カラスです。すごく丁寧で雰囲気のある作品を書かれる作家さんですね。個人的には時代物を書かせたらすごく上手な人だなと。時代物には限らず、まぁとにかく個性的で面白い作品を書く方です。それ以外にもノートでのお料理披露が毎日あって、読んでる人はきっとみんな「小烏さんちの子供になりてぇ」と思っているでしょう(笑)


ということでお題パートです!


   ✉

 可愛い千代丸 
 いえ いまは菊池 四郎 武光殿でしたね

 武光殿は今 どちらにおいでなのですか
 もう元服を済ませ 童《わらわ》ではなくなったお前様が 
 今さら神隠しに遭ったとは 母はどうしても思えぬのです

 人攫《ひとさら》いに遭ったという者もおりますが
 僅か十四とは言え 鬼神のごとく剣も弓も達者なお前様が 
 人に遅れをとるはずがありませぬ

 殿様《ちちうえ》 叔父上様 跡目様《あにうえ》はじめ
 ご家臣の多くも大友氏に討たれたと聞きました
 でもいくら初陣とはいえ お前様が討たれるはずはない 
 お前様には不動明王様と 観世音菩薩様のご加護がついています
 そう母は信じております

 なにか事情があってのことならば 母は全てを飲み込みましょう
 なにゆえ姿を見せぬのか 言えぬ理由《わけ》なら聞きますまい 
 しかし今こそ 殿様《ちちうえ》の跡を継ぎ
 お前様が お家《いえ》のために立つときではありませぬか

 この文を かの地に詳しい間者《しのび》に託します

 文のひとつ 便りのひとつでよいのです
 お前様の無事を 母に知らせてくださいませ
 さすればこの母が 万の援軍を差し向けましょう

 妾腹《そくしつ》の子と 軽んじられた日々もここまで
 武光殿 いまこそ お前様の時なのです
 殿様《ちちうえ》、跡目様《あにうえ》の無念をはらすのです

 いま菊池のお家《いえ》は お前様の肩にかかっているのですよ


   ✉


今回もまた違った方向の手紙ですね。
どんな返信が集まるのか郵便局長として楽しみです(笑)

5件のコメント

  • こんにちは、1点確認です。
    今回のお題は、原作というかバックグラウンドになる作品はない感じでしょうか?
  • ぷろとぷらすと様

    質問へのお答えです。

    上記にある人物は実在しますが、一部名前を変えてあるのでフィクションです。
    史実に基づく内容ですが、実際にこの書簡があるわけではありません。

    そして、バッググラウンドになる作品もありません。

    ご自由に解釈してください。
    返信を楽しみにしています。


    そして、自分の首を絞めています。
    こんな手紙、どうやったら平和な青木写真スタジオに届くんだぁ!


    また、関川様
    嬉しいご紹介をありがとうございます!
    これ、自分のプロフィールに貼っておきたいくらいです!
  • 小烏 つむぎさま
    おぉ、出題者御自ら。早速のお返事恐縮ですm(_ _)m
    なるほど、歴史上の人物だったのですね。
    けどずいぶん前に亡くなられてるようですし、割り切って思いついたまま書きます!
    ありがとうございました。
  • 近況ノートの方においでくださって、申し訳ありませんでした。

    タイトルは「過去からの手紙」ではいかがでしょうか。
  • ありがとうございます!
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