当方の事情により朝のノート更新です。
ハーフ&ハーフでの投稿は予約でいつも通りの7時です。
さて。ここまで長かったような、あっという間だったような。
しかしまだ感傷に浸る時ではありませんよ!
あと二回残ってますからね。
とはいえ、いつも通りにのんびりと楽しんでまいりましょう。
といいつつ、次回と最終回はシリアスバージョンでいこうかと思ってます。
あえてちょっと暗めの前半にしてみました。
なんかこの答えって人によって分かれてくるタイプかと思うんですよね。
ここから深く掘るもよし、コメディーに転じるもよし、な感じになっていればいいなと。
もちろん書きづらかったらお題修正を受け付けてますからね。
ということで次回のお題はこちら
問⑨【苦い思い出の話】
公園で僕たちは並んでブランコに揺られていた。
夕暮れが迫り、蝉が鳴いている。
今日はずっと彼女の様子が変だった。
だから人けのない静かな公園に彼女を誘ってみたのだ。
「関川君って、どんな子供だったの?」
「どんなって、まぁ、よく覚えてないかな。リア充ではなかったけど」
ハハハ、と笑う。まぁそれだけは断言できる。
明るくてかわいい彼女とは真逆の子供時代だったと思う。
「わたしはね、昔の自分が好きじゃないんだよね、今も思い出すとつらくなる」
「僕も昔にはいい思い出はないけどね」
「今でも関川君に話せないコト、話したくないコトあるんだよね」
なんか思い詰めた様子でそんなことを話してくる。
でも彼女、けっこう小さいことでも悩む癖がある。
なんだそんなことか、というようなことでも。
「僕は今のキミが好きだよ。キミといられて幸せだと思ってる」
「でも、本当のわたしは関川君が思ってるような人じゃないかも」
そう言って彼女はそっとため息をついた。
「ねぇ、関川君はわたしの昔の話を聞きたい? 聞きたくない?」
僕には彼女が抱えていたキズが見えていなかった。
いや、今が幸せすぎて、見ようとしなかったのかもしれない。
でもそれでいいと思う自分がいる。
過去はもう流れ過ぎたものだから。
僕は迷っていた……それでもどちらかを選ばなければならなかった。
※ここまで
ちなみに最終回のお題も未定です。
なにか最終回にふさわしいアイデアがあれば教えてください!