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『ハーフ&ハーフ』通信 番外編②

前回のノートでのコメントのやり取りでお題を思いついたとのことで、匿名希望さんからのお題を番外編として投稿します。
なお、お名前を拝借していますが、実在の人物とは無関係です。あくまでフィクションとして楽しんでくださいとのことです。

暇な人はどうぞ暇つぶししていってください。




番外編②『本当のあなたはどっちなの?』



楽しかったオフ会の帰り、僕は霧野さんに呼び止められた。

「ねぇ、叶さん、もう少しだけ付き合ってくれませんか?」

彼女は少し顔を赤らめ、フフフ、と妖艶な笑みを浮かべた。
時間はまだ早い。彼女も僕も宵の口。もう一件ぐらいはいいだろう。

が。気付いたときには、僕は彼女の部屋にいてパンツ一枚で転がされていた。
しかも霧野さんの手には目にも鮮やかな真っ赤な鞭が握られていた。

ビシッ

一振りで思わず悲鳴を上げてしまう。

「叶さん、今日こそあなたの本心が聞きたいの」
「霧野さん、これは……」

言い終わらぬうちだった。

「霧野サマだろっ!」
「き、霧野サマ……どうしてこんな」

「あんたはいっつも言ってるよね、自分はノーマルだって。でもおかしくない? あんた変態の館の主人を名乗ってんじゃん。それって矛盾してない?」
「あ、あの、霧野サマ……」
「まだあたしの長ゼリフの途中だろっ!」

ビシビシ、ビシッと、今度は右から左から鞭の雨が降り注ぐ。
痛い。でもそれだけじゃないのは気のせいか?

「さぁ、続きいくよ。アタシが知りたいのは、アンタが変態かどうかってコト。あんな作品やこんな作品がいい例だけど、たしかに真面目な作品もたくさんある。作品だけじゃ何とも言えなのよね。そもそも本当はそうなのに自覚がないだけかもしれない。それともあんたの自覚する変態は一般基準から最初からそれてて、その基準だとノーマルだと設定しているだけなのかもしれない。そうなると価値観の違いが原因ってだけで、世間的にはアウトでもやっぱりノーマルなのかもしれない。もう一つの叶性は、ここ、笑うとこよ。叶の性で叶性。それたわね。可能性は全て承知したうえで、照れ隠しに道化を演じているかもしれないってコト」

ビュッ。また鞭が鳴ったが、今度はフローリングの床を叩いただけだった。
だがそのフローリング、ピシっと亀裂が入っていた。

僕のコメカミにツツッと冷や汗が流れる。
これは正直に答えないと、マジで殺される。

「さて。で、本当のところどうなの? 叶さん、あなたは変態なの? ノーマルなの?」

僕の前におなじみの二択が提示されていた……

※ここまで


いろいろごめんさない。
笑って許してくれるとうれしいです!

71件のコメント

  • 笑いましたwお腹痛いw
    パブリックイメージの崩し合いが堪りませんね☆
  • ちょっとwww
    この匿名希望さんってどう考えても関川さんじゃないかw
  • 樹になった結果……叶さん、変態とノーマルの狭間の方だったんですかヽ(´エ`)ノ
    霧野さんったら、意気揚々とムチを振るって……
    あ、お題の登場人物の話です。
  • 匿名を希望されてますので、お題主は明かせません。
  • (……あっ(察し))
  • 三人のド変態共が どんぐりの背くらべしている様が微笑ましいです(*^^*)
  • 面白い!
    変態たちの狂宴ですね。笑
  • 自分の話を書くことがここまで屈辱的なことだとは思いませんでした。
    https://kakuyomu.jp/shared_drafts/ffyojE56tNyGCROfpn8r0dGpRDaICCdL
  • ちょっとーーーーーぉ!!!! 何してくれてんすか!!
    前のノートにわざわざ「私が鞭好きなのは、あくまでもビジュアル面においてです!」って明記したじゃろがい!!!!
    叶 さまから「関川さんはコメントで殺しにくる」と忠告を受けてはおりましたが、こういうこと……?! これは、フライパンでは防ぎきれぬ……

    ああ、わたくしのイメージが、とんでもないことに……
    人生は「まさか」の連続とはいうけれど、まさか、こんな形になろうとは……
    私、変態じゃない……ただ、美しいものを愛でていたいだけなのにぃ。


    ちょっとお待ちください。後半をまとめて参りますね。
    のちほどまたお邪魔します。ヒュン、ヒュン、ヒュン……(鞭の風切り音)

    あ、関川さまは赤い鞭がお好みなのですね。承知しました☆
  • 共有されたエピソードはここまで。
    叶良辰さんに感想を伝えましょう!

    【叶良辰さん 選 評】
    日々トレンドが移り変わりながらも、未だWEB小説の一大ジャンルに君臨し続ける変態。「視姦」「陵辱」「ロリコン」などに加え、今年は「SM」をテーマにした作品も多くありましたが、どれもユニークなアイデアを盛り込んだ意欲的な作品で、読んでいて著者の熱量を大いに感じる選考となりました。

    今回、大賞となった『明かされる真実』は、キャラクター造形や世界観設定の創り込みが非常に高く感じられ、「確かにそこにいる」変態を描き切った完成度の高い作品でした。

    今後も、魅力的な変態世界へと誘ってくれる氏の作品を、編集部一同楽しみにお待ちしています。
  • とりあえず、書いてみました。

    https://kakuyomu.jp/works/16816452219783275874

    相変わらず、酷い作品になりました。(笑)
  • 叶 良辰 さま

    御作、拝読しました。
    「企画を変態方向へ走らせた叶さんに恨みを募らせる関川さん」という設定で書きつつ、さらに関川さんを変態と印象付けてパブリックイメージを下げるのに余念がないあたり、かなり根深いものを感じました。
    叶さんは一体どの程度まで耐えられたのか、そこも気になるところです。
    一読の価値ある、素晴らしい作品です。
  • 【叶さん】
    上記

    【皆木さん】
    作品ページへ
  • お題の後半、書けました!
    ですが、2千文字超と長いです。おまけに内容がかなりガチっぽくなってしまい、運営に怒られないかと不安なのです。
    何せ、あんなものを書くのは初めてですし、関川さまにご迷惑をおかけするわけにいきませんから。

    本日限定で、自分のところで公開いたしますので、どなたか是非を判断していただけないでしょうか。ダメなら書き直します。
    大丈夫そうならこちらへ転載し、自分の方は即座に消します。ええ、自分のところに残しておくのはちょっとね……という内容なので。
    (ざっくり言うと、叶さんが散々な目にあった挙句、3人とも変態だったという話です)

    皆様に甘えてしまって申し訳ありません。
    どうぞよろしくお願いいたします。
  • 【叶さん】
    番外編:叶さんの行方が気になります。あんな風にご自分の話を綴るとは……。え? 自分の話!? 今が旬の三つ巴の変態ワールド……

    【嘉田まりこさん】
    ⑦なんとも素敵な結末でした。みんな彼が大好きなんですね。また名前を使ってくださり有難うございます!

    嘉田さま、前ノートでお名前の漢字を間違っておりました。すみません!
  • いや、琥珀さん、みんな彼が大好きなんじゃありません。

    彼女が大好きなんです。


    ……きっと彼女は、かませ犬的な幸薄い子なんです。
  • あ、普通に書き間違ってました。ありがとうございます(^_^;)
    そうですそうです。みんな彼女が……
    え? 幸薄いんですか……かませ犬だなんて(´;ω;`)
  • 人様のお題なので関川アンサーを。

    「さて。で、本当のところどうなの? 叶さん、あなたは変態なの? ノーマルなの?」

     僕の前におなじみの二択が提示されていた……


    「ぼ、僕は……」

     そう言いかけた時だった。

    「そこまで。それ以上は言わなくていいよ、叶君」

     凛とした声が六畳のリビングに響き渡った。
     そこにいたのは、あの関川サンだった。

    「関川さん、どうしてここに?」

     驚いているのは僕だけではなかった。
     霧野さん、いや、霧野サマもびっくりした表情だった。

    「詳しい話は後で。それより霧野さん、キミにつらい役目をさせてしまったね、ゴメンよ」

     関川サンはそっと霧野さんの腰を引き寄せると、するりとその手から鞭を奪った。
     霧野さんはイヤイヤするように首を横に振った。

    「あたし、ホントはこんなキャラクターじゃないのに……つらかった……」
    「よく頑張ってくれたね。私にはちゃんとわかっていたよ」

     霧野さんはさっきまでの雰囲気はどこへやらすっかり普通の女性らしくなってしまった。
     というよりもこれが本来の彼女なのだろう。

    「あの……これはいったい?」
    「詳しい話は後だと言ったはずだよ。もうこんな無益なことは止めようじゃないか」

    「これは関川サンが仕掛けたんじゃないんですか?」
    「まさか、冒頭に書いてあっただろう? これは匿名の誰かからのお題だと」

    「僕はてっきり関川サンが犯人だと思ってました」
    「わたしもそう思ってました。だから自宅から鞭まで持ってきたんです」

    「犯人探しなんて無意味さ。ついでに言うと叶君、キミが変態であろうとなかろうと答えなんていらないんだ。キミはキミだ。変態だろうと触手が好きだろうと、イソギンを書き上げたキミも、時の霧の軌跡を書き上げたキミも、どちらも叶良辰という立派な作家なんだよ。いいかい、作家の魂は作品の中にこそ宿る。それを書いた人格なんてものは、生み出された作品に比べれば大して意味をなさないものなのだよ。だから君はそのままでいいんだよ、だから……」

    「感動しました! すごく良い話ですね、関川サン!」
    「あー、まだ私の長ゼリフの途中だったんだが……まぁいいか。私のパブリックゲージもすこし持ち直しただろうし」

    「パブリックゲージ……まだそんなの気にしているんですか?」
    「ああ。作品の次に大事なのはソレだよ、よく覚えておきたまえ」

     そういうと関川サンはマントを翻し、さっそうと部屋を出て行ってしまった。

     あとに残された僕と霧野さんはちょっと見つめ合う。
     
    「これからどうする、叶さん? 鞭のスペアならもう一本あるけど」

     僕はにっこりと微笑んでこう答える。

    「何度も言うけど僕はノーマル! ぜひお願いしやすっ」

     おわり
  • さわやかなエンディングを目指してみました!
  • 関川さま、爽やかなエンディングありがとうございます! 叶さん、お願いしちゃってますが。

    拙作にコメントを寄せてくださったみなさま、ありがとうございました!! おかげさまで、安心致しましたー!
    転載の許可をいただきましたので、明日にでもこちらに寄稿させていただきますね♪
  • 【霧野さん】
    作品ページへ

    【関川さん 選評】
    今ライトノベル界で最も熱いジャンル「SMラブコメ」。本年は昨年にも増して、様々なバリエーションに富んだ、魅力的なヒロインとの調教模様が繰り広げられていました。

    ヒロインが「変態」であることは鉄板ですが、それに付け加えられた属性は年を追うごとに多様性を増しています。ジャンルが盛り上がってきているからこそ生まれる多様なシチュエーションは非常に読み応えがありました。

    今回大賞を受賞した『恋はバミューダトライアングル』はタイトルの通り海賊船で働く主人公・関川二尋が魔海峡で謎の異世界転移を果たし、出会ったMっ気のあるヒロインと距離を縮めるSMラブコメです。海賊家業で培ったジャイアニズムを活かしてプレイ中のもめごとや変態祭のトラブルを鮮やかに解決するストーリーは非常に爽快でした。

    異世界転移してきたからこそ考えられる解決方法は鮮やかで説得力があり、選考委員をはじめ多くの社会人読者の共感を得ました。一方で天然な変態ヒロインとのラブコメはもどかしくもピュアで、一途な二人のアナルプラグをつかった不器用な恋模様にドキドキとさせられます。

    「異世界転移の爽快感」と「ヒロインとの甘い調教生活」を両立させた本作は、大賞を受賞するにふさわしい名作といえましょう。

    来年も再来年もこの作者が産み出すSMラブコメで、新しい扉が発見されるのを楽しみにしています。
  • SMはしないらしい。パパ談
  • しかし、ラブコメは好き。パパの生態
  • ああ、またこんな……_| ̄|○
    見なかったことに……(*ノェノ)

    とはいかないか。仕方ない。ちょっとだけね? あなたも好きねぇ。

    🍬🍬🍬

    「霧野さん、いい加減にして!」
    いきなり背後から鋭い声が飛んできて、ぼくたちの間に流れる淫靡な空気を切り裂いた。振り向かなくても分かる。あの声はマリトーリ都梨子。外事課の今のエースだ。
    「誰の許可を取って、いきなりひとの大切な場所に踏み入ってきたのさ。そういうのを不法侵入、っていうんだよ。外事課のエリートさん」
    霧野は憎々しげに都梨子を睨みつける。
    「何言ってるのよ。そっちこそ、ひとのオトコに勝手なことしないでよ」
    「あら、いつから叶さんがあんたのオトコになったのさ」
    「この前、関川さんから追加で奢ってもらったマリトッツォをハーフ&ハーフ、半分こした時からよ!」
    げ。霧野は顔を歪めてぼくを見た。
    「叶さん。あんた、そんなもの食べたの?」
    「……ああ」
    「見損なったね。あんたともあろうひとが、そんなもので満足するだなんて。私と一緒の時にはそんなもん決して口にしやしないじゃないか」
    「だったら何、口にしてるのよ」
    都梨子の問いかけに霧野は鼻で笑って答えた。
    「私と一緒の時はねえ、食べるのは一択、昆虫、さ!!」
    「こ、こここ昆虫!?」
    「そうさ。これもプレイのひとつでね。嫌よ嫌よも好きのうち、嫌がるオトコに珍味を仕込んで調教するのさ。これがまた叶さんのお気に入りでねえ」
    そう言って笑う霧野の顔はどこか能面じみていて、この前のプレイで食べさせられたダンゴムシに似ているようにぼくには思えて、ぞくっとした。
    「そんなもの食べるくらいだったら私がムチを奮ってあげるから、叶さん。こんな女の言うことなんて聞いちゃダメ!!」
    常に冷静沈着な外事課エースとは思えない、いつになく取り乱した都梨子の声にぼくは思わず顔を上げた。
    「は。おまえごときのムチ捌きで、私が仕込んだ叶さんが満足するとでも思っているのか」
    霧野はあざ笑うようにムチを床に軽く打ち付ける。それはまるで生きているヘビのように優雅にしなった。
    「バカにしないで。私のムチはSMなんかじゃない。競馬よ!!」
    「競馬、だと?」
    裏返った霧野の声に、都梨子の声が重なる。
    「そうよ。SMが変態の嗜みなら、競馬場は大人の社交場よ。私はあなたとは違うの。叶さんと共に社交界の階段を登っていくのよ」
    頬を赤く染めた都梨子は、言い終わるや否やポケットからムチを取り出すと、それは見事にくるくると回し始めた。あまりに鮮やかなその手付きにぼくは思わず見惚れてしまう。それは霧野も同じだったらしく、都梨子のムチ捌きを食い入るように見つめている。それにしても、一見乱暴に見えてその実コントロールの効いた理性的なムチ捌き、これは。
    「分かった! これは風車ムチだ! それも往年のアンカツ!!」
    思わず声をあげてしまった。霧野が苦虫を噛み潰したような顔でオレを見ている。構わずオレは言葉を続ける。
    「都梨子。どこでこの技を……!?」
    都梨子はふっと口元を歪めた。
    「だから言ったでしょう。マリアが怪しい、って。マリアはね、ああ見えて実はシンガポールで騎手免許を取ってたの。それで警視庁で保護している間に、ムチの使い方を教わってたって訳。ああ、もちろん、これは裏取引よ。何と取引したかは叶さんには教えてあげないからね?」
    そう言って笑う都梨子の微笑みは、外事課で働いている時のそれとはあまりにかけ離れた妖艶な笑みで、ぼくは思わず身震いした。横でそれを見ていた霧野が舌打ちする。
    「叶さん、あんた競馬のムチなんかがいいのかよ」
    「……。」
    黙り込むぼくの代わりに、都梨子が答える。
    「当たり前じゃない。だって競馬なら、ムチを使うだけでなく、ウマのアレもプレイに使えるのよ?」
    霧野が息を飲む音が聞こえた。ぼくは今度こそ何も言えずにひざまずくと、黙ったまま都梨子の持つムチにそっと口づけした。

    タイトル/「Iのtorico」~競馬場で会いましょう編
    ゴメンナサイ💦
    ミスター愛宕の許可を取っていませんので、今夜見つからないうちに消します……www
  • なんかいろいろ混じってるw
    マリアはジョッキーだったのか!

    こっちじゃなくてアンカツなんだw
    https://m.youtube.com/watch?v=G7Y3oWYUkp4
  • 【満つるさん】
    ※カクコンネタが尽きたので普通に。

    虫とムチをかけるところが上手いですね、天才ですか! 中盤から徐々に怪しくなり後半はもうチラつくことをやめた二択探偵の二次創作になていますね。愛宕さんがこれを見たら、大いに笑ってくれることと思います。
  •  風車ムチといえば往年のアンカツと言われるくらい有名なムチの使い方だが、今ではその姿も見かけなくなっている。そこに登場したのが、シンガポールで活躍していたディ・マリア・メンドゥーザ・キンバリーだ。ジャパンカップで一世を風靡したホーリックスのオサリバン騎手とベタールースンアップのクラーク騎手を師と仰ぎ、奥義とも言える風車ムチを取得すると、あれよあれよとシンガポールの競馬界を席巻していく。大舞台のレースに騎乗することは無かったが、手堅い連対率と派手なパフォーマンスは多くのファンを取り込んでいた。

     やがて彼女に転機が訪れる。日本への短期免許取得だ。受け入れを申し出た関川厩舎はマリアを娘のように可愛がり、厩舎で稼ぎ頭の馬たちを次々と当てがっていく。そこで黙ってないのが、旧態依然の繋がりを大事にしていた古参の騎手たちだ。外国人の女性騎手という存在は、見ている分には眼福だが闘うもの同士となると話は別となる。面白くないと思う連中は、水面下で多くの悪知恵を働かせ彼女を失脚させようと策を巡らした。

     しかし、気丈なマリアも負けていない。レースでは、常に騎乗停止を覚悟で最後の直線に臨んでいたのだ。直線でワザと斜行してくる他馬を得意の風車ムチで弾き返し、常に掲示板を確保して関川師を盛り立てようとする健気な姿は、徐々に周りからの信頼も厚くなっていく。だが、彼女にも限界がきた。とある重賞レースに出走した時、乗っていた馬がスタートで驚き立ち上がってしまったのだ。疲労感が半端なく溜まっていた彼女は、力で抑えきれずそのまま落馬し騎手生命を危うくしてしまう大怪我をしてしまった。

     その後のマリアを見たものは誰もいない。ただ、歌舞伎町界隈では専用のウィップを持って客を鞭打つ麗人がいるという噂が立ち始めていた‥‥‥。

    『シンガポールから日本へ。その軌跡』(一部抜粋) 著:ミスター愛宕


    見〜つけた☆
  • (よし、いい感じでお題から離れた。そのまま、そのまま……)
  • ダメでしょ。そこで馬なりになっちゃ💨

    戻すわよ、ムチ入れて。
    何ならブリンカーもする?
    プレイ的にはぴったりだわ♡

    byディ・マリア・メンドゥーザ・キンバリー
  • あああ愛宕さんっ。ゴメンナサ~イ(@_@;)
    愛しのマリーアをこんなプレイに誘い込んで……。
    でも、性転換手術にタイに出国するよりいいかと思って。
    シンガポールでウマに乗らせようかと🐎

    平にご容赦のほどをm(__)m
  • ……という訳で、今夜のカノーステーション、そろそろ離陸のお時間となりました。チーフパイロットは逆噴射ト・カノー&マリトッツォ関川、チーフキャビンアテンダントはコンネタンダント悠木&アンミツアターゴ、以上4名です。皆さまをムチとバラに溢れた夢の空へとお送り致します。
    どうぞ良い夢を🌠
  • おはようございます。
    H&H問⑦の感想を……

    問⑦叶良辰さん
    あれ?おかっしいなぁっと思って、机の引き出しからサーモグラフィースコープを取り出し装備。部屋を見渡すとコンセント(配線用差込接続器)が熱を帯びている。やはり盗聴器がありましたよ。いやーびっくりですね_(:3」z)_

    問⑦くまで企画さん
    普通にヤバい話が印象的過ぎて、良い話も悪い話もぶっ飛びましたw

    問⑦まりこさん
    *・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
    軽く昇天するレベルです。さすがです♬
    学校であるあるのネタがこんなに美しく純粋な恋物語!最高でした!
  • 【愛宕さん】
    序盤からカナで翻弄する魔術は素敵ですね、天才ですか!
    ディ・マリア・メンドゥーザ・キンバリーは電話を切る際に呟くエル・プサイ・コングルゥの進化系でしょうか。競馬が分からなければ何一つ理解できない構成も魅力的で惹き込まれます。
  • みなさま、おはようございます。
    こんな時間ですが、お題の後半を書き込ませていただきます。
    自分のところで期間限定公開したものを、少し短くポップに(?)仕立て直したものです。
    限定公開は非表示に戻してしまいましたが、当該記事にコメントを下さったみなさま、ご協力ありがとうございました。

    上にあるみなさまの作品、面白そうですね!
    書き込みの後に、ゆっくり読ませていただきます!
  • 🍻
    「ぼ、ぼぼぼぼぼくはぁ、ノォーマろれしゅっ」

     噛んでしまった。先ほどまでにこやかに談笑していた霧野さんとは別人のような冷たい目で見下ろされ、恐怖で歯の根が合わない。ただでさえ、ら行は発音が難しいのだ。さ行もなかなかハードルが高い。それはさておき、気づけば僕は命じられてもいないのに正座していた。

    「お黙り、この変態が」
     ビシッ! 艶やかな赤革のロングウィップが、容赦なく僕の体を打つ。問答無用とはこのことか。二択を提示しておいて、答えればこの仕打ち…… だが、反論する間もなく雨の鞭が僕を翻弄する。緩急をつけた打擲音が部屋に響く。それはいつしか音楽のように……

     はっ! 僕はすんでのところで正気を取り戻した。いつの間にか鞭打つ音が美しく聞こえ、痛みとともに甘美に感じ始めていたのだ。

    「僕は! 僕は変態なんかじゃ」
    「お黙りと言っただろうが」
     強烈な一撃が背中を打った。あまりに鮮烈な痛みに、僕はのけぞって悲鳴をあげた。

    「皆木、バケツに水」
    「はっ!」
     部屋の隅に控えていたのだろうか、今まで気配すら感じなかった男が機敏な動作で進み出で、跪いて水を湛えたバケツを差し出した。
     彼女は黙ってそれを受け取ると、一気に僕に浴びせかけた。その勢いを借り、「遅い!」と一喝、皆木と呼ばれた男の鳩尾にローリングソバットを叩き込む。空になったバケツが床を転がり、ガランガランと大きな音を立てた。

    「ふうん……なかなかいい眺めになってきたじゃないの。水も滴るいい男、ってね」
     蹴られた腹を押さえて蹲る男の背中に足をかけ、彼女は僕を見下ろして微笑んだ。嫌な予感がする。

    「あたしはね、自覚のない変態野郎が許せないタチなの。変態はその自覚を持ち堂々と、同時に、適度に世を憚りながらその道を進むべきよ。そう思わない?」
     返答を待っているのではないことは、さすがに承知していた。僕だって学習するんだ。目を閉じ歯を食いしばって、僕はその痛みに備えた。

     ビョウッと風切り音の後に、打擲音が響く。が、痛くない。あれ?
     恐る恐る目を開けると、いつの間にか僕の隣に正座していた皆木という男が打たれていた。なにそれ、ズルい!! ……えっ?
     僕は、僕が信じられなかった。その打擲は、僕に与えられるべきものだ。どうしてそんな奴に……そう思ってしまったのだ。

    「ようやく気付いたみたいね。あんたは……照れ隠しの道化の仮面を被った、真性の変態よ」
     言うが早いか、またもや鞭の雨が振り下ろされる。だが、今の僕は進んで恵みの雨を受け入れていた。皆木もおこぼれにあずかろうと、僕にぐいぐい密着してくる。

    「顔を上げな」
     命じられ、言うとおりにする。一旦鞭が止むと、体の表面がジンジンと痺れて熱を持っているのがわかった。
     と、何の予告もなしに、いきなり張り手をもらった。パーンと乾いた破裂音、左頬に鋭い痛み。目の前に星が飛ぶ。

    「何か、言うことは?」
    「僕はっ……僕は、変態…です」
     いつしか、涙を流していた。僕の耳には、天使の歌が聞こえている。他の人なら張り手を食らって耳鳴りがしているというかもしれない。だが今の僕にとって、それは紛れもない祝福の歌だ。僕は、新たな世界に祝福をもって出迎えられたのだ。

    「ふん……あっさり陥落したわね。つまんない。セキカワはもっと耐えたわよ?」
     彼女は赤い革の鞭を放り捨てた。

    「皆木、あんたのお仲間よ。あとよろしく」そう言いおいて、彼女は部屋を出て行った。

     傍らの男が、僕に向かって微笑む。

    「あの、彼女は一体、どういう……」
     僕の問いに、彼は微笑んだまま首を振った。

    「あの方はダ『ただ美を愛する、通りすがりの俗人』だそうですよ。ダジャレのレベルが低いのが難点です。ただ、それ以上の詮索は……お勧めしません」

     彼は立ち上がり、僕に手を差し伸べた。
    「ようこそ、叶さま。それでは早速、第二幕と参りましょうか」

     僕は、また新たな扉を開けてしまうのだろうか。

    🍻
  • なんだかんだ言って一番楽しんでるじゃねーか!!
  • www
  • 満つる さま

    スゴーーーイ!! いろんな方のエッセンスが詰まっている! これはもう、芸術ですね……
    関川さまの最後の一押しは「ウマのアレ」だったと……ほほう。
    そして、都梨子さんの鞭さばきにジェラシー! ちょっと、素振りしてきます。



    愛宕 さま

    競馬については全くの素人ですが、楽しく読ませていただきました。
    外国人女性騎手への風当たり、本当にありそうで怖い……からの、マリアさんの華麗なる転身! さぞかし華麗な鞭さばきなのでしょう。弟子入り志願します。


    叶 さま

    おかげさまで♡
    文字の上とはいえ、思う存分鞭を振れて大満足です♪ 関川さまに感謝ですわ!
    叶さまも新たな扉の先で ガ ン バ ッ テ ク ダ サ イ 。
  • 関川 二尋様

     匿名希望さんの逆襲(笑)
     とっても濃い世界が展開されていて圧倒されております(#^.^#)
     皆さんの描写力が凄い。
  • そろそろ叶さんからエンディングテーマが流れる頃かな?
  • それでは本日最後の曲です。
    https://m.youtube.com/watch?v=aH8HIebZlyg

    カノーステーション、お相手は私、叶良辰でした。
    次週もどうぞお楽しみに!
  • ここかァ、祭りの場所は……。

    片手に鉄パイプを引き摺りながら邪悪な笑みを浮かべて走り出す。

    ……って終わってるじゃないですかー。ヤダー。

    お腹いっぱい。美味しかったです、ごちそうさまでした。
    (–人–)✨
  • ……一晩経って、思い出しました!! なんでこちらに伺ったのか。
    番外編に目くらまし喰らっていましたが、コメント欄の方々にひと言感想を、と思ってのことでした💦

    叶さん/「あざとい! 二尋あざとい!」←「あざとい! カノーさんあざとい!」
    しかも、何、あのエンディングwww マジ涙が止まりませんでしたよ!!
    いいのを教えてくださってあざまーす♡

    真理子さん/「みんな加野さんが好きなんだぞ!!!」←「いや、少なくともオレは好きじゃないから! オレが好きなのはまりこだけだから!!」by園芸部のミツル
    ……って、つい💦 こんな素敵な話に、つい(¯―¯٥)
    あああ……こんな自分が憎いっ💨
    |彡サッ
  • 大神いいですよねぇ。
    私も大好きですよ。
    すさんだ場が浄化されるのを感じますね!
  • あああ…関川さんに勘違いさせてしまった💦
    それも良い方にwww
    悪い方? です、私が涙したのは
    ⑦「BGMの大切さが分かる動画」

    残念ながらゲームは全く触らないので分かりませんm(__)m
  • 何で戻ってきたかと言いますと、またまたうっかりです💦
    叶さんのこちらだけの作品にひと言書くのを忘れていたので。

    変態 恋愛 恋愛 恋愛 恋愛? 恋愛……

    この、5番目の「?」がビミョーに引っかかったのは、ただの気のせいですよね?
    せっかくポアしましたけれど、今日の開港記念日の花火でバレてるカノー性、大です🎇

    ではでは何度も失礼いたしました。
  • おはようございます!
    満つるさん、ありがとうございます!

    園芸部のミツルくんは、少し灼けた肌につなぎを着ています。白いTシャツから覗く細い筋肉。サボテンを愛でる横顔に熱い視線を送る女子多数✨

    加野よしこちゃんは、あの橋○環奈でさえ白旗をあげたという可愛さで、全方位網羅する人気者です。
    (そんな中、ぐるぐるメガネのまりこの選ぶミツルの人気はさらに鰻登り)

    失礼しました笑
  • 蒼翠琥珀さん
    ありがとうございます!
    勝手にお名前お借りしたのに、そう言っていただき嬉しいです!

    蒼い瞳の交換留学生アンバーくんは、そりゃあ透けるような綺麗な目をしていて、転校してきたその日の体育館での挨拶で、一年から三年までの女子、女性教諭までも虜になるくらい王子ビジュアルです。

    女子たちはこぞって日本語を教えていますが、教える単語が「スキダヨ」「アイシテイマス」「アナタヲオモッテイマス」などと偏っているため、人気の勢いは学外にも広がりつつあります。

    またまたまた失礼しました。
  • この圧倒的な世界観!w
  • えへ笑
  • 全員分イメージしてます。ニヤリ
  • この場をお借りして……


    涼月さん 愛宕さん

    お誕生日おめでとうございます!🎉
  • ↑ なにかパブリックイメージ上昇のあざとさに見える気がしますね。

    ということで。
    愛宕さん、涼月さん、誕生日おめでとうございます!
  • さ、作品の次に大事なので……
  • 関川様
    叶様

     お誕生日のお祝いのお言葉! ありがとございます(#^.^#)
     なんて素敵なサプライズ✨ とても嬉しいです(*´▽`*)
     そうなのですよ。愛宕さんと同じ誕生日だったことも嬉しかったですし、びっくりもしました! 
     関川さんも双子座とのことで嬉しかったです。
     一緒にハーフ&ハーフ内に幸せの星を降らせましょう!
     
     ご存じだったと言うことは……私が書き散らしたコメントストーリーもご存じの可能性が(>_<) お目汚し失礼いたしました。
     この場を借りて、愛宕さん、コメント欄荒らしてすみません💦

     カクヨムに登録して日の浅い私が、素敵なみなさんとお知り合いになれて、こんな風にお祝いのお言葉をいただけたのは、ハーフ&ハーフのお陰です。
     企画の関川さんありがとうございました。
     そして支えて下さる皆様にも感謝いたしております。
     
  • 涼月さん

    あらためてお誕生日おめでとうございます。
    いつも謙虚な涼月さんですが、正統派恋愛物の中でも、実はかなりしたたかな女性を描かれてらっしゃいますよね? 私も毎回楽しみにしております。

    さて、本日のカノーステーション特別編、いつも通りひっそりとお伝えしております。

    本日最初の曲はこちら!
    https://m.youtube.com/watch?v=k4W3Hzuecfs
  • 関川先生
    叶良辰様

    祝辞をいただき、誠にありがとうございます🎉
    同じ双子座ネタで内々に盛り上がっていた所へ、こういった場でお祝いの言葉を見かけると、ちょっと恥ずかしいですね。恐縮です。

    ありがとうございました m(_ _)m
  • 愛宕さん

    お誕生日おめでとうございます。
    実は私の娘も双子座でして(どーでもいい!!)

    個人的にはマリアではなくて都梨子推しなのですが、その前に二択探偵がなぜそこまでモテるのか? そこが一番の謎のような気が……。

    さて、本日のカノーステーションはバースデー特別編ということでSTG特集でお送りしております。

    次のナンバーはこちら。
    https://m.youtube.com/watch?v=cPhc9pw04mc

    続けて二曲お聴きください。
    https://m.youtube.com/watch?v=pJ-OEmUFyJo
  • 叶良辰様

     重ね重ねありがとうございます!
     嬉しいお言葉に超絶技巧のピアノ演奏までありがとうございました。
     とてもとても嬉しいです!
  • 匿名希望さんのせいでノートがどうなる事かと心配していましたが、なんとも穏やかなノートに落ち着いたようでよかったです!

    そして叶さんの娘さんもまた双子座とは!
    ちょっと早いかもしれませんがおめでとう!

    頭のいい子の星ですからね。
    いずれカクヨムにもやってきて、お父さんの作品の数々を読むことになるでしょう。どんなレビューを書くのか今から楽しみです!
  • >いずれカクヨムにもやってきて、お父さんの作品の数々を読むことになるでしょう。どんなレビューを書くのか今から楽しみです!

    それだけは死んでも阻止する覚悟ですw

    というわけで終わりの時間が近づいてまいりました。
    本日もお付き合いいただきありがとうございます。
    今日最後の曲です。
    https://m.youtube.com/watch?v=i5CmLjdy9fg


    カノーステーション特別編、お相手は私、叶良辰でした。
    次週もどうぞお楽しみに!
  • まりこさん (←これで漢字間違いは存在しない)

    なんと、アンバーくんの詳細情報まで有難うございます!新しい路線のキャラクターで歓喜しております。こんな風に背景までしっかりと構築されているとは……!ますます勉強になります(*´艸`*)
  • あ、出遅れてる……

    涼月さん、愛宕さん、お誕生日おめでとうございます!ピタリと同じ誕生日は凄いですね。またあざといブラザーズの関川さんと叶さん(の娘さん)まで双子座とは……最後に二尋さんがさり気なく『頭のいい子の星』とまとめてきたあたりに、またあざとさを感じる締めくくりでしたヽ(´エ`)ノ
  • まだ、まにあう??

    涼月さん、愛宕さん、お誕生日おめでとうございます!
    6月3日の誕生花はスイカズラだそうで(アジサイは無視する)。
    献身的な愛 という花言葉を添えてお祝いの言葉としまーす。


  • 琥珀さん鋭いですね(笑)
    こういう風に少しづつパブリックイメージを、
  • 上げようとすると、下げようとする力も働くのが宇宙の真理でしょうか╰(*´︶`*)╯♡
  • スイカズラ…夕方から甘い香りが強くなり、夜に咲く花ですね♪( ´θ`)
  • うほほーぃ、と参戦しようと思ってきたら、だめだ。もう思考力がついていかない。みなさん、すごすぎます。どうして、そんなに書けるのか、教えてください。叶さんはノーマルですよね? あれ?

    叶さんのノートの
    >変態 恋愛 恋愛 恋愛 恋愛? 恋愛……
    >の並びで来ていたはずが、いつの間にか
    >変態 変態 変態 変態 変態! 変態……
    の部分全部変態!に見えるのは、老眼のせいか??



  • 早く寝ましょうw
  • 蒼翠様
    一帆様

     温かいお祝いのお言葉ありがとうございました!
     今年の誕生日はとてもスペシャルになりました。とても幸せです(*´▽`*)
     スイカズラの花言葉が素敵すぎます! 調べてくださりありがとうございました!
     夕方から甘い香りが強くなり、夜に咲く花なのですね。暗闇の中、姿より香りが先と言うことですね。うーん、やっぱり素敵です♡
     重ねて感謝申し上げます。
     
  • こちらのことか・・・・。
    めっちゃ楽しいアフターパーティ!
    ゴールデンウィークはこれで遊べそうな気さえして来ました!

    パブリックイメージ・・・・、確かにw
    私もパブリックイメージあげておかねば!下げてもらえない!
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