ここの所創作の話をノートなどでする機会があり、
私の場合の書き方をちょっと整理して載せておくことにしました。
()の中は若君を例に
①まずはアイデア、テーマ これは降りてくるのを待ちます。漫画、映画、アニメ、ボーッと見ながら、ストーリーやキャラクターの何を変形させると自分的に面白いかを考えます。
(吸血鬼に血を吸われるではなく、与えるというところがスタート。その場合、本来は被害者が逆に吸血鬼を支配できるのでは?と)
②メインキャラクターの配役。いろんなパターンをとにかく考えつつ、しっくりくる配役を待ちます。
(ここで若君とさつきのキャラクターを大まかに、その過程で武将、中学生、さつきの家族など考察、物語を進めるうえで目的のあるキャラクターも考える)
③起承転結を意識したストーリーを考える。
(キャラクター設定が終わった時点で、出会いの「起」、問題が大きくなる「承」、それが終息する「結」のイメージはできている)
④問題なのは「転」ここがいつも難しい。主人公たちは自ら動くにせよ、ひきずられるにせよ、読む人が次どうなるんだろう?と思わせるような展開がほしい。ここはあとで考える
(町中を巻き込む吸血鬼騒動はかなり後で思いつく)
⑤ざっくりと何が起こるかを時系列にそって箇条書き。これがプロットになると思うのですが、かなり荒い。それに書き始めるとほとんど役に立っていないので、頭を整理するためだけに書く。
⑥ちょっと書き始めてみる。とにかく書いてキャラクターのイメージを固める。どんなふうに話すとか、性格とか、容姿とか。それが収まるまでは何度でも書き直す。
(さつきの冒頭の語り口も何度も書き直した。「わたし」ではなく「あたし」とか、自分のことを語るシーンとか、この段階で固めてしまう)
⑦ここで流れが出来たら一気に続きを書く。書きたいシーンを中心にとにかくエピソードを積み上げる。書いているうちに思いつくこともたくさん。また書きづらいシーンは書かない、か、新たな登場人物を追加してとにかく自分が書きあきないようにする。
(おばあちゃんが二人登場するのもこのあたりの理由)
⑧かけてきたら状況整理、より細かい設定、矛盾点、物語の大体の進行を考える。そのうえで先頭に戻り、必要なところを書き直し、伏線などを追加する。この時点で「転」の展開が見えてくる。
(藤原君や静香さんの事故のエピソードなど)
⑨時系列に沿ってエピソードを積み上げる。ここでは章ごとにも起承転結を意識して書く。が、これはなかなかうまく書けない気がする。とにかくあとは文章のリズムを良くして、つらつらと読みやすいように書いていく。
⑩エンディングは常に明るいものにする。自分的にこれが大事。そこに至るように、このあたりはちょっと感情的に書く。
(最終章さつきの父の登場シーンとか、エピローグで若君が病院に現れるところなど)
こんなとこですかね。つまりプロットはあってないようなもの、基本的にキャラクターが動き出すのを待って、彼らの手綱をしっかりと誘導すること。
整理してみるとそういうことのような気がしました。
さて、みなさんはどんな感じで書いてますか?
良かったら長文オーケーですので、秘密を明かさない程度、障りのない程度でコメントあると嬉しいです。
12/12
皆様、貴重な創作の秘密の書き込みありがとうございます。
今回は皆様同士で気軽に読んでいただこうと思っておりまして、本来個別にお礼に伺うところですが、控えさせていただきます。
ということでここでまとめて
皆様本当にありがとうございます。
私宛の質問などもノートの中で答えたいと思います。
やはり人がどのように作っているかは、私だけでなく皆さん関心が高いようです。もうちょっとテーマを絞って(例えば情景描写について、とか、伏線の作り方と撒き方とか)別のノートを作るのもいいかもしれないなどと、思いました。
それにしてもこういう話はするのも聞くのも楽しいですね!