転生もので漫画やゲームの悪役or不遇キャラに転生してしまった的な話を読んでて思いついた。
でも転生したキャラこそが真のヒーローだったとしたら……そういう風に狙って書いた原作だったとしたら……。
その辺突き詰めた話が読みたくて書きました。
妹キャラの未央ちゃんはよくある「推しに入れ込みすぎて推しが白と言えば黒も白になる」 という間違った愛し方するキャラです。しかも一人でそう思っているなら問題ないのに他人にもそう布教するから軋轢を起こすという。相手が「あまり得意でない作風だ」 と言おうものなら「理解できないお前がどうかしている」 と平気で言っちゃうタイプ。
転生前の名前がないバルトロくんは淡泊だけどフラットな見方をするキャラで、同じ立場なはずなのにやたら片方が不遇な状況を見てメル推しに。現実世界では行方不明になっているけど、両親は娘だけを溺愛しているので特に問題は無かった。
メルは妖精の加護がある以外は普通の女の子。普通すぎて美少女なエリデと一緒にいると霞むし、エリデの魔眼のおかげで周囲からあることないこと言われてしまい、原作では萎縮しまくって華やかな場で騒がなかったのをエリデは落ち着いていると評していた。
エリデは魔眼には無自覚。けれどその恩恵は最大限に受けていた。根は悪い子ではなかったが育った環境が優しい虐待だった。原作では一見普通の巻き込まれヒロインに見えるが、よくよく見るとかなり問題のある言動をしていてそれが続編の伏線になっている。
原作の作者はジャンヌのファン。だからこそ巷に溢れる普通の女の子がチートで無双、王族と結婚という設定に一家言あった。最初の本編でいかにもな王道話を書いて、その裏でエリデとその取り巻く環境がおかしいことを伏線に入れて、続編でネタ晴らしという話を書いた。ちなみにほとんどの人は「なんかエリデとその周囲が変じゃね?」 と気づいていた模様。気づかなかったのは盲目にエリデを好きな人か、そういうマウント環境こそ好きな人か。騙されたと憤った人は原作ヘイト創作に走ったらしい。