わたくし、音楽好きです。
聴くのも、やるのも。
椎名林檎さんが好きです。
が、大昔のものから、最近(といっても10年前くらいのもの?)のものまでたくさん好きです。
クラシック、ジャズ、フュージョン、テクノ、クラブ、ラテン、エスニック、アンピエント、トランス、童謡、民謡……。
ジャンルはたくさんあれど、あんまりジャンル分けなど意識せずに、好きな曲を、好きな時に、好きなだけ聴きます。
でもねえ。
90%以上、英語の曲、あるいは歌詞なし。
99%に近いかもしれない(林檎さんなどは、わたしにとって例外なのです)。
わたしには、日本語の歌詞は、「描写」でした。
いらなかったのです。
音だけでよかった。
わたしは音のバイブレーションが欲しかったし、アレンジの風景が欲しかったし、空気感と温度を感じたかった。
音だけで曲を理解した。
なにを表現した曲なのかなど、インストの曲には説明は必要ない。
題名があればいい。
あとで歌詞を見たり、わからなければ和訳を見たりもしますが。
でもそれは付け足しでした。
小説では、きっとそれはマズイ。
詩なら?
やっぱりだめかも。
売れっ子作家でも天才でもない人間は、歌詞で引きつけないといけない。
のでしょう。
林檎さんも最初は歌詞で売れました。
それが優れたレベルで、オリジナリティにあふれた、若い女性のものだったのです。