なんかせっかく無料だしで色々と消化した影響からかオススメされてしまったのでプレシディオから『ロスト・イン・ザ・サン』を見ました。
ケビン・コスナー主演の犯罪オヤジ+少年ロードムービー『パーフェクトワールド』をちょいと設定いじってお出ししました感。
まず、まあまあでした。
気持ち捻っている部分がバレバレながらネタバレになるので秘匿しておきましょう。犯罪者+ガキンチョのロードームービーは私の性癖に刺さるので見たという感じなんですが、犯罪者オヤジが私の癖から外れるタイプのクズでしたよ!
あのね、初手が母親を亡くして傷心の少年にいい顔して祖父母の家に送ってやるからっつって遺産を自分の借金返済に全額使用して足りなくてボコられてお前は一人で行け距離足りないけど手前までのバスの切符買ってやったよ(目的地まで300キロ手前)とか一ミリも擁護しようのないクズなんですよ。
そのあとやっぱ考え直して拾ってああ良かったと思わせておいて母ちゃんの最後の贈り物のスキー板を邪魔だからって売っぱらって運転おしえて銃を撃たせてやろうか? いいけど俺への貸しだぞ? よし撃っていい、からのガソリンスタンド強盗の共犯として利用とかもうナニコレなんですよ。
最終的に音楽と雰囲気で人によっては感動しそうなんですが、現代の普通の大人視点で冷静に子どものことを考えるとゴリゴリのアメリカンファミリーホラーに変化します。
同じ話型でいうと先のパーフェクトワールドがあるんですが、あちらは最初からクズだと確定している主人公にもちょっとだけいいトコとかそうなった理由とかがあって……という流れで構成されているので、まあわからんでもないのです。
これをどうせ捻るなら、クズが子供を拾ったら想像以上のクズガキだから却って真人間として教育するハメになる、くらいベタな方に捻ってほしかったような気がしないでもなく……。
なんかいい話風に終わってるけど、この少年の未来は暗いだろうなって感じる、この後味が微妙に悪いところはよきホラーですね。違うか。でもスティーブン・キングはこういうの好きそう。カウボーイスタイルのアメリカ人ってみんなこんな内面なんだろうか。
合う人にとってはまあまあ面白く、合わない人はたぶん十五分くらいでなんだこいつってドン引きするかと思います。
近況ノートの整理するする詐欺になってるからちょっとどっかで時間をとって真面目に整理しないと……ぬぬぬ。
明日の何が面白いのか分からなくなった思いつきフレーズ
『コウノトリさんはね、赤ちゃんが運んだキャベツ畑なのよ』