ファンアート! 嬉しい! なるほどこういう雰囲気の人だったんですね。
いいね以上の反応をしてよいものか迷ったものの、なるほど感が凄かったので、わかる人にだけわかる形で喜びをお届けです。
で。せっかくなので。
さらけものフロキ伍長にまつわる、マニアックすぎるから雑に処理しちゃったこぼれ話をば。
それは、彼女(かれじょと読む)が扱う上下二連のソウドオフです。
作中の時代設定は(おおよそ)二十世紀初頭なので、上下二連は最新式の高級品です。金属部に彫刻(エングレイブ)があるのが証拠のひとつ。
基本的に金鋸でぶった切って作るソウドオフは安い銃=水平二連でやります。目的は、腕に自信のない射手が、至近距離での取り回しを良くしつつ、散弾の散布界を広げるためです。
高級品で精度がウリの上下二連をわざわざ短くする理由なんてないのですね。
作中で主人公がかなり絞ってあると言っているのは、散布界を決める銃口の絞り(チョーク)のことです。『かなり』と評していて、かつ鳥撃ち用の弾が入っているので、今でいう四分の三絞りとかですかね。遠距離用の高精度です。
……はい。
なぜ、切って、絞る。
元の所有者のロマンだけが詰めこまれた、実使用ではなく観賞用(見せびらかし用)の銃です。そりゃフロキくんちゃんも見つけたときはワクワクしちゃいますよね。