AIイラストは主にキャラの衣装設定に使っています。キャライメージを作って、それを見ながら衣装の描写に用います。便利ですけど、挿絵にするのは難しい感じ。一番嫌なのは「リアル志向のいかにもAI美人なイラスト」で、とにかく生理的嫌悪感が走る。あの気持ち悪さをどう表現したらいいかわからない。それくらい背筋に悪寒が走る。
冷静になって分析してみると
作られた完璧さが浮いて見える点。逆に現実の不完全さが欠如していて不気味に見える。
表情に人間的な温かみがなく、どこか冷たく、命が感じられない。
空虚な目。目は「心の窓」と言われるように、感情や個性が反映されやすいですが、AIによる顔は時に目に奥行きがなく、魂のない人形のように感じられる。
異様に滑らかで無機的な肌:質感が本物とは異なるため、異様な光沢や質感が強調され、不自然さを強めている。
これだったらアニメとかマンガタッチのほうがましです。
そんなイラストがいいと思えるのがわたしには理解不能で、そんなのが小説の挿絵とかに使われていると、どんなに面白くても逃げます。私は完璧な美の人間なんて大嫌いだし。
たとえば美の象徴といわれているモナリザ
モナリザは「完璧な美」とは必ずしも言い切れないかもしれません。彼女の魅力や美しさはむしろ、その曖昧さにあります。
モナリザの顔はシンメトリーに近いですが、微妙な不均衡が存在し、それが彼女の表情に深みを与えています。たとえば、口元の微笑みと目元の表情にはどこか謎めいたニュアンスがあり、それが見る人の心に強く響く部分です。この微笑みは「完璧な美」として捉えられるかもしれませんが、同時に曖昧さがあることで、ただの美しさ以上の感情や意味が感じ取れるのです。
また、モナリザの肌や表情には、レオナルド・ダ・ヴィンチが追求した自然な生命感や、絵画の中に「人間らしさ」を感じさせるものが宿っています。それが、AIが生成する「作られた」美しさとは異なり、見る人に生きているような温かみや人間味を感じさせるポイントです。
したがって、モナリザの魅力は「完璧」ではなく、その細部の不完全さや曖昧さ、感情の揺らぎがもたらす美と言えると思います。