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【魔導士物語】第三十四話「決着」を更新しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16818093077601952380

そんなわけで、第三十四話です。

対吸血鬼戦は、二話で収めようと思っていたのですが、結局三話使ってしまいました。
二人の直系眷属の最期は、いずれも描写されていません。

イザベラは、アデリナの〝爪〟で全身をずたずたに切り裂かれて消滅しました。
それはもう徹底したもので、頭のてっぺんからつま先まで、粗挽きのミンチ状態になるまで切り刻んでいます。
この時のアデリナは、ほぼ血に狂った吸血鬼化しています。
エイナに「顔を見るな!」と激しく怒鳴ったのも、怪物になった自分の顔を見られたくなかったのでしょうね。

ジルドの方は、結界内の高圧で身体が押しつぶされた上に、爆発によって粉々となるという、潔い最期でした。
ちなみにエイナはそれを確認していませんが、一足先に戦闘を終えていたアデリナがちゃんと見ていました。
この時のエイナも、ちょっぴり吸血鬼化しています(犬歯が目立つくらいの可愛い変化ですが)。

その後に彼女が〝落ちて〟しまったのは、エイナが限りなく人間に近い証拠です。
アデリナだったら、絶対にそんなヘマは犯しません。

最後の方で、爆裂魔法に関する父親の覚書が登場します。
そこで〝七つの門〟というのが出てきます。
これはもっと先の話で詳しく解説されますが、取りあえず「NARUTO」でガイ先生やリーが使う〝八門遁甲〟のようなもので、チャクラを魔力に置き換えたのだと思ってください。

『幻獣召喚士』でマグス大佐が爆裂魔法の呪文を唱える際、性的興奮を覚えて股間を濡らす描写が出てきます。
あれは第一の快楽門を解放した影響です。
魔力の貯蔵場所である子宮にかかっているリミッターを外すことで、すぐそばにある性器に影響が及び、強烈な快感を覚えるという、実に素晴らしい(笑)設定です。
なお、男性の場合の快楽門は、睾丸になります。
こちらも解放されると性的な快感が伴って、勃○してしまうのですが、射○にまでは至りません。
この男女格差はどうしたことでしょう!

ちなみに「快楽(けらく)」とは仏教用語で、煩悩から解放されて得られる安楽を意味します。決していやらしい意味ではありません(きっぱり)!


さて、次回でエイナたちはやっとこさ闇の世界から帰還し、気絶して役立たずだったユニや、オークの娘たちも元に戻ります。
この章も終わりが近づいてきました。どうかお楽しみに!

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