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【魔導士物語】第三十三話「切り札」を更新しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16818093077423062853

そんなわけで、第三十三話です。

今回も全編戦闘シーンです。

アデリナVSイザベラ戦は、一応これで決着がついています。
真祖の直系眷属の場合、下っ端のように首を刎ねただけでは死にません。
首を切断した上で、脳と心臓を同時に破壊する必要があります。

アデリナがどうやってイザベラに止めをさしたかは、描写されていません。
一応、書いてはみたのですが、あまりにグロくて嫌になってしまいました。
ぶちぶちっ!
ぐちゃぐちゃ!
……延々とそれが繰り返されます。

アデリナはバンピールとしても、極めて強力な個体ですが、その強さは父である真祖に由来します。
彼女は父を憎んでいますが、自分の強さの根源が父にあるという、アンビバレンツな実情によって、かなり複雑な性格に育ってしまいました。

さて、後半はエイナVSジルド戦です。
頼みの綱ともいえるファイア・ボールでは、ジルドは倒せませんでした。
彼女は攻撃魔法だけではなく、防御系や補助系魔法も使える万能タイプの魔導士ですが、やはり得手不得手があります。
実を言うと、ファイア・ボールのような炎系魔法は、そんなに得意ではありません。

エイナは水系統の魔法適性を持っていて、とりわけ氷結系の魔法が得意です。
となると、彼女の絶対零度魔法が切り札となるはずです。
ところが、氷結系魔法は吸血鬼との相性が最悪なのです(その理由は、本文中で述べられています)。

八方ふさがりとなったエイナが、最終的に切り札である絶対零度魔法に頼るだろうことは、誰もが予想していると思います。
果たして、彼女の魔法はジルドに通用するのでしょうか?
次回はいよいよVSジルド戦の決着です。どうかお楽しみに!

あ、ちなみに、エイナは絶対零度魔法を使う時、いつもズボンとズロースを脱いで(下げて)います。
大出力の魔法によって繊維が崩壊し、衣服がボロボロになってしまうためです。
これは非常に恥ずかしいので、エイナの悩みの種となっています。

ところが、今回の戦いにおいて、エイナはズボンを下げるなどという悠長なことをしている暇がありませんでした。
そのため、下半身すっぽんぽんになるのを覚悟で魔法を使いました。
しかし、なぜかズボンも下着も無事でした。
エイナの〝恥ずかしい〟という強い気持ちを、闇の世界が尊重してくれたのだと思います。

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