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【魔導士物語】第五話「出頭」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16818023213915529068

そんなわけで、第五話です。

エイナの故郷は、辺境中部のやや北よりにあります。
ユニが暮らしているカイラ村は辺境南部で、結構な距離があります。

エイナはまず、親郷のクリル村まで歩き、そこから乗合馬車を乗り継いでカイラ村に向かいました。
文中であるとおり、カイラ村はたくさんある親郷の中でも、相当に規模の大きな村です。

「幻獣召喚士」のころは、ユニはカイラ村の農家の小屋を借りて住んでいました。
現在は村近郊の森の中に小さな小屋を建て、そこでオオカミたちとともに暮らしています。
最近はオークの出現が減ってきていますが、年に何件か被害がありますので、その対応を担当しています。
その他には、畑の害獣の駆除を請け負っています。

とは言え、ユニは結構な貯えがありますので、あまり仕事をしていません。
ただ、二十年近く辺境でオーク狩りをしていた関係で、南北に長い辺境のすべての村に行っています。
辺境ではユニは最も名の知れた召喚士で、子どもを除けば彼女を知らない者はいません。

害獣駆除の依頼がない時は、オオカミが狩ってきた動物(鹿や猪)の肉や皮、そして自作の生薬をクリル村に卸しています。
ちなみに、ユニの薬はよく効くので、かなり重宝されています。

彼女は森に暮らしているとはいえ、重度の酒好きですから、週に三、四度はクリル村に出てきて酒を飲んでいます。
大体は、一番のお気に入りの店「氷室亭」に入り浸っています。
マリエ(掲示板の管理をしていた若い娘)も久々の登場ですが、彼女は結婚して二児の母となっていますが、相変わらずユニにたかるという趣味を続けているようですねw

さて、次回はエイナの任務が明らかとなります。
ロゼッタの推測や、ケネス大尉の登場で、ケルトニアと関係した件ではないかと示唆されていますが、多分読者にはバレバレですねw
どれでは次回をお楽しみに!

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