https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16818023213395716875そんなわけで、第二話です。
前回の続き、帝国の話は三分の一程度にするつもりだったのですが、予想外に伸びてしまいました。
久し振りに皇帝の側室、レイア妃の名前が登場しました。
彼女について思い出したい方は、『幻獣召喚士3』の「寵姫逃亡」を再読ください。
あの時から十年以上が経過しているとはいえ、レイアはまだ二十代後半の若さです。
彼女は皇帝に変わらぬ寵愛を受け、男女二児を出産しています。
レイアは恐ろしいほどに聡明な女性で、その彼女と稀代の名君と謳われる皇帝の間に生まれた子です。
優秀でないはずがありません。
彼女の長男は現在八歳ですが、皇帝の跡を継ぐと確実視されています。
「寵姫逃亡」で、レイアが吸血鬼に襲われたことから、皇帝と対立する貴族派が、吸血鬼を手駒にしていることは想定済みです。
当然、皇帝周辺の警備体制も、それを考慮したものに変更されていますが、それは極秘事項なのでマグス大佐も詳細を知りません。
もし知っていたら、彼女もそれほど慌てなかったでしょう。
ここにも、あの人が一枚噛んでいるのが面白いですね。
後半にちょっぴり王国側の話が出てきます。
今後は当分の間、シルヴィアやエイナの「旅のその後」が続きます。
そんなわけで、次回をどうかお楽しみに!