• 異世界ファンタジー
  • 詩・童話・その他

【魔導士物語】第五十四話「殿軍(しんがり)」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16818023211956582031

そんなわけで、第五十四話です。

ここでは「殿軍」と書いて「しんがり」と読ませていますが、本来は「殿」ひと文字で「しんがり」です。
ただ、「殿」と書くと「との」と誤読される恐れがあるのと、「しんがり」とルビを付した時に、左右の文字との間に空きが出るのが嫌で、わざわざ二文字にしています。

前回もここで説明しましたが、この当時の帝国魔導士は、ろくな攻撃魔法を持っていません。
その中で編み出されたのが炎の壁(ファイアウォール)で、この後もその活用方法も工夫されていきます。
例えば、複数の魔導士が壁で敵の四方を囲み、内部の敵を焼き殺すといった戦法です。

炎の壁は、発火魔法という初級魔法の応用ですので、この時代の未熟な魔導士でも楽に扱えました。
しかも、攻防の両方に利用できるので、一時期は戦場の花形となりました。
ところが、この時期に突然変異のように、一人の天才魔導士が現れ、ファイアボールという、とんでもない威力の攻撃魔法を生み出します。

ただ、この魔法は非常に高度な技術と、大量の魔力を消費するため、他の魔導士は使うことができませんでした。
この魔法の威力に驚いた帝国軍は、全力で魔導士の質的向上に努め、その結果ファイアボールを使いこなす魔導士が徐々に増えていきます。
この魔法は戦場の様相を一変させ、同時に帝国の領土拡大に大きく寄与することとなりました。

さて、最後になって、ようやくあの人が出てきましたが、いきなり殺されてしまいましたw
まぁ、本当に死んだのなら話が成立しませんから、多分どうにかなりますw
そんなわけで、どうか次回をお楽しみに!

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する