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【魔導士物語】第五十話「遺跡」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330669422811650

そんなわけで、第五十話です。

どうも先王が自称した、ネクタリウスという名前は、エルフたちの間では不評のようです。
彼らの感性では、もっとありふれた人間の名前の方が嬉しいみたいですw

若き日のネクタリウスが、一人になりたい時に登った木は、ケヤキということになっています。
単純に高い木だったら、スギなんかがよいのですが、あれはあまり太い横枝を伸ばしません。
なので、枝の上に寝転がって本を読むには不向きなのです。

ちなみに、エルフは自分たちの部族の森に生える、膨大な数の木の経歴を、すべて覚えています。
いつごろ芽吹いたのか、雷や大風で損傷を受けたのはいつか、さらにはその木の系統(どの木の子孫か)まで、すらすらと出てきます。

今回のタイトルは「遺跡」ですが、話の後半は何となく既視感があったのではないでしょうか?
『幻獣召喚士』で、ユニとマリウスが帝国の大魔道士が築いた、地下迷宮を探索する話です。
あの時もロキが入口を発見していましたねw

当然、ロキもそのことを覚えており、エイナが地下室を探していることを知っている彼は、『ここが怪しいに違いない!』と思い込み、張り切って嗅ぎまわっていたみたいです。
地下迷宮の入口は、マリウスの魔力を奪うことで開きましたが、今回は何か機械的な仕掛けがありそうですね。
採掘工房長が教えてくれた、例の言葉がその鍵となりそうです。

そんなわけで、次回をどうかお楽しみに!

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