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【魔導士物語】第四十六話「ウィロー」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330668827951860

そんなわけで、第四十六話です。

最初は飛行訓練の話です。
カー君の飛行体験は、寂寥山中の地下空間内でのことですから、これが初飛行といってもよいと思います。
上昇下降、方向転換、急制動など自身の動きの他に、それが乗り手であるシルヴィアにどう影響するか、手探り状態でいろいろと試しています。
この訓練は、お互いに有益だったのですが、シルヴィアの方により多く気づきがあったようです。

防御魔法に代表される結界は、基本的に術者を中心とした球状の力場を発生させます。
そうすると、地中と結界が干渉して身動きが出来なくなるはずですが、この作品世界では「運動エネルギーを持たない物質は透過させる」という特性を与えて逃げていますw
西の森の結界は、多くのエルフが協力して維持しているとはいえ、直径千キロ近い球状の力場を発生させるのは負担が大きすぎます。
本文中で説明されている方式は、ほぼ意味をなさない上空と地下の力場を省略するための工夫ですね。

エルフママは、かなりの変わり者のようですw
エルフは種族的に、言動が直截的で堅苦しいという特徴があります。アッシュやほかのエルフの言葉遣いが硬いのも、そのせいです。
ところが、アッシュの母親は正反対で、言葉遣いも物腰も柔らかく、時に距離感が無さ過ぎるきらいがあります。
胸が豊かで肉感的でありながら、見た目は細くてしなやかでることも踏まえ、ユニはウィロー(ヤナギの意味)という人間向けの名前を付けました。(ウィローはれっきとした女性名です)

エルフはどういうわけか、こうした人間向けの名前を付けられることをもの凄く喜びます。
そもそもが、他種族が発音できる名前を別につけるという発想が、彼らには存在しなかったためでしょう。

さて、次回はあの自意識過剰な変態魔導王、ネクタリウスとそれに負けない変わり者の妹とのお話となります。
どうかお楽しみに!

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