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【魔導士物語】第四十五話「暗中模索」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330668688881153

そんなわけで、第四十五話です。

今回は、先王の研究室を捜索するための作戦会議です。

先王の名は〝魔導王ネクタリウス〟といいます。
もちろん、これは人間用の仮の名前で本名ではありません。
女王のアッシュという名はユニが付けたものですが、ネクタリウスは先王が自ら思いついて名乗ったものです。
それから、アッシュが魔石を使ったという話も出てきますが、この辺のいきさつは『幻獣召喚士2』第一章「悠久の魔導王」を参照してください。

アッシュが魔石を使った時点では、ユニは〝魔石〟という名称を知らず、〝魔神の心臓〟と言っています。
魔石が正の側面を表す名で、負の側面を表現するのが魔神の心臓だと理解してください。
『幻獣召喚士』では、魔神の心臓が多くの人間の魂を材料にしている、「鋼の錬金術師」の賢者の石みたいなもの……という可能性が示唆されていました。
もしそうだとすると、人間が単なる一種族に過ぎない幻獣界よりも、人間が全世界を支配し繁栄しているこの世界の方が、魔石のエンカウント率が高いという謎も、何となく納得がいきますね。

本文でアッシュが説明していますが、エルフ王や巫女(巫子)は、定期的に外の世界を視察しています。
その期間は半年から一年以上にわたることもあり、基本的に一人で出かけます。
王や巫子は、魔法が得意なエルフ族の中でも、突然変異的に強大な魔力を保有していますので、化け物みたいに強いです。
よって、護衛は必要ない……というのは建前で、現実的に人間世界を長期にわたって旅をするには、かなりのお金が必要になるのですね。
旅費はエルフが持つ宝物(の中でもレベルの低い物)を売却して捻出していますが、そうそう数があるわけではないので、なるべく節約する必要があるのです。意外に世知辛いですねw

初代帝国の魔女であるサシャ・オブライエンは、『幻獣召喚士』に登場していた時に、すでに百十歳を超していましたが、それから十数年が経過した現在でも生存しています。って言うか、元気ですw
彼女がなぜ、異常に長寿なのかは、おそらくこの章で明かされると思いますので、気長に待っていてください。

ネクタリウスとサシャの出逢いについては、当初『幻獣召喚士』の番外編でやる予定だったのですが、その機会がなくてお蔵入りにしていました。
今回の話の流れの中で、ようやくそれが使えそうです(また長くなる~)w

そんなわけで、次回はエルフママ(フリーレンか)が登場します。どうかお楽しみに。

さて、次回からは最後のサブクエスト「秘密の研究所を発見せよ」が始まります。長くなりそうだな~w
どうかお楽しみに!

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