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【魔導士物語】第四十話「報酬」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330667937173490

そんなわけで、第四十話です。

あれえ、おかしいなぁ……。
今回でエイナたちはドワーフの里を出て、西の森に入るはずだったんだけど、全然話が進まないぞ?

ドワーフというのは面白い民族で、粗野な見た目に反して非常に頭がよく、該博な知識を持っています。
特に数学や物理といった、理詰めの学問にたけています。
一方で情に脆く、かなり直情的な性格をしています。
非常に家族を大切にするのも特徴で、家長である男は料理ができてこそ、一人前だと思われています。
実際に家で料理をするのは女性ですが、特別な日には肉を焼いて切り分け、甘いデザートを作るのが主人の役目とされています。

エイナが暴走させた氷槍の魔法(絶対零度)は、冷気に弱い防具を着装していた戦士たちにも大打撃を与えました。
ドワーフは高い基礎魔力を意識しないまま、体力の底上げや耐魔法能力に使っているので、素の状態なら軽傷で済んだと思われます。
ただ、彼らは製錬や鍛冶で日常的に火を扱う民族なので、火傷の治療が発達しています。
凍傷も火傷と同じようなものなので、優れた外用薬が役に立ちました。
また、医療班には治癒魔法を使える者がいるのも、戦士たちの早期回復を助けました。
(彼らが使える治癒魔法は初歩的なもので、重傷者や内科的な病気は治すことができません。
 その場合は、エルフに治療を依頼しています)

三人に贈られた指輪は、宝飾品の在庫から選び出されたものです。
『幻獣召喚士』でも、素材は違う指輪が、アスカの結婚祝いに贈られていましたね。
武器や防具ほど強力ではありませんが、指輪にも魔法(ラックのパラメーターを上げる)が込められています。
ただし、魔力を吸い取ったりはしません。

次回はカー君の公開変身ですね。お楽しみに!

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