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【魔導士物語】第三十九話「決着」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330667781783481

そんなわけで、第三十九話です。

魔龍との戦いの決着です。
割とあっさりした最期なので、尺を稼ぐための説明が多めです。少しうるさいですねw

魔龍の体内は溶岩で満たされていて、疑似的な内臓が形成されています。
なので、喰われたドワーフは内臓に送られると燃え尽きてしまい、消化されて栄養になることはありません。
魔龍が何をいくら食べても飢えは満たされませんが、ドワーフを一日に一人喰うことで、ある程度満足してしまうのは、沼地に棲んでいたころの、ヒュドラの記憶に囚われているからです。

戦いは結局、冷気と高熱のどっちが勝るかという問題になっています。
単純に両者で力勝負をした場合、多分勝つのは熱の方だと思います。
冷気にはこれ以上下がらないという限界がありますが、熱に上限はないからです。
(一応、宇宙の誕生=ビックバン時のエネルギーで発現した、プランク温度が上限だという説もあります)

魔龍の体内温度は溶岩に匹敵するので、大体摂氏千度前後となります。
エイナの凍結魔法や、ドワーフの氷結武器が発揮する冷気は、零下八十度前後で、ドライアイスと同程度ですね。
これは、地球上(南極のボストーク基地)で観測された最低気温、零下八九・二度に迫る温度です。
どっちが上かと言われれば、体積の関係もあって魔龍側の圧勝です。
体外に露出した首や足が簡単に凍らされるのは、末端器官なので体温がそこまで高くないせいです。

エイナとしては、魔龍の高熱に勝つために多重魔法攻撃に賭けるつもりでした。
魔法の相乗効果で零下二百度くらい(窒素が液化する温度)が期待されますが、大容量の溶岩をすべて凍らせることができるか、正直に言って微妙な所です。

寒くなりましたね~。
昨日、今期初めての雪寄せをしました。
車もスタッドレスに交換済み。
ユニクロのヒートテックとファーリーフリースを装備して頑張っていますw

今回で隧道を占拠していた魔龍が排除されたので、ユニとエイナたちはエルフが棲む〝西の森〟へ向かうことになります。どうかお楽しみに!

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