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【魔導士物語】第三十四話「犠牲」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330667011259270

そんなわけで、第三十四話です。

今回は、まるまるドワーフ戦士団 VS 魔龍の戦闘になります。

前に解説しましたが、魔法が封じられた特殊武器は、そもそもが数が少ない上に、ほとんどが炎系の魔法が使われています。
そのため、火と熱に驚異的な耐性がある魔龍に対して、あまり効果を及ぼしません。

一番効果が大きい氷系(雷系もそこそこ有効)の魔法武器は、本当に数えるくらいしか存在せず、中核戦力である戦士団長しか持つことができません。

炎系魔法に偏重していることは、攻撃面では大きな弱点ですが、一方で防具の方では立場が逆となります。
防具工房においても、兜や鎧、籠手などに呪文を刻み、魔力を封じることが行われています。
単純に防御力を上げる効果の他、魔法攻撃の無効化や、炎や熱に対する抵抗などの特殊効果が発揮されます。

特に、武器工房が効率のよい炎系武器を発達させている関係で、武器工房ではこれに対抗する防具を作り続けてきました。
「矛盾」という言葉があるように、互いに競い合うことで技と品質を競ってきたわけです。

戦士団が身につけている鎧兜は、魔龍が吐く炎と熱を完全に遮断します。
その効果は、直接防具を身につけていない部分にも及び、熱せられた空気まで遮熱するので、炎の中でも問題なく呼吸ができます。

それにしても、ドワーフの怪力と耐久力は常軌を逸したレベルですね。
実を言うと、彼らは素の状態で魔法に対する強い抵抗力も持っています。
この辺の秘密は、次回に明かされる予定となっています。

さて、次回はユニたち三人が、武器工房長のグリンに呼び出されます。
一体、何が起きたのでしょうか? どうかお楽しみに!

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