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【魔導士物語】第三十三話「戦士団」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330666863711717

そんなわけで、第三十三話です。

いよいよ魔龍の登場、そしてドワーフ戦士団との戦いの火ぶたが切って落とされます。
ドワーフたちの戦いの儀式は、ラグビーのオールブラックスが試合前にやる、「ハカ」みたいなもんだと思ってください。
この儀式は、毎日飽きずにやっているわけですが、魔龍も律儀にこれを見守っています。
戦隊ものや魔法少女ものなんかで、主人公たちが登場し、名乗りをあげながらポーズをとる間、敵が黙って見ているのと似ています。一種のお約束、様式美のようなものでしょうかw

この戦いの儀式では、節回しのついたセリフが朗詠されるわけですが、これは純粋なドワーフ語です。
ユニたちがドワーフの里に入って以来、ごく普通に会話が成立しています。
実はドワーフたちは、日常的に人間語(大陸共通語)で会話をしています。
もちろん、ドワーフ語も話せるのですが、儀式や詩、歌など限られた場面でしか使われません。

ドワーフたちは千年ほど前に、幻獣界からこの世界に飛ばされてきた者の末裔です。
最初はもちろんドワーフ語を話していましたが、人間たちと交流する課程で、自然に共通語を覚えました。
この世界は圧倒的に人間の数が多いですから、共通語を話した方が便利です。エルフも人間語を習得しているので、共通語を話すと、複雑なエルフ語を使う必要がありません。

そんなわけで、ドワーフたちは人間がいない環境で暮らすようになっても、今でも普通に人間の共通語を使用しているというわけです。

さて、次回はドワーフ戦士団と魔龍の戦闘の続きです。
果たして、戦士団長と前線の戦士たちは無事なのでしょうか?
どうかお楽しみに!

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