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【魔導士物語】第二十二話「都市国家セレキア」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330665130449001

そんなわけで、第二十二話です。

今回は舞台をセレキアに移し、サブクエスト「ドワーフ土産を入手せよ」が始まります。

本文中でいろいろと物価についての話が出てきますので、ちょっとおさらいです。

王国における通貨は、以下のようです
 ① 金貨:日本円換算で一枚で二十万円程度。
 ② 銀貨:同上 一枚で二万円程度。すなわち、銀貨十枚=金貨一枚
 ③ 銅貨:同上 一枚で八百円程度。すなわち、銅貨二十五枚=銀貨一枚
 ④ バラ銭:国家が発行しているものではなく、民間製造の私鋳銭。バラ銭百枚=銅貨一枚

当然ながら通貨は国ごとに発行されており、交換レートも存在します。
金貨と銅貨については、それぞれの金銀の含有量で価値が決まるため、基本的にどの国に行っても両替可能です。
逆に銅貨以下は両替することが難しく、できたとしても二束三文の交換となります。

セレキアの通貨は比較的王国に近いのですが、五%ほど価値が下がります。
ケルトニアや帝国のような大国は、膨大な量の通貨が鋳造されるため、金銀の含有量が低いのですが、それを国家の信用で補っている感じですね。

大陸西海岸の都市国家は六つあり、セレキアはその最南端に位置します。
古くから北のトルゴル王国、東のペルシニアという、サラーム教の強大国に接していたので、サラーム教文化の影響を受けていますが、文化的にはケルトニアや帝国と同根で、宗教も同一です。

周辺大国に呑み込まれなかったのは、サラーム教国が極めて現実的な考え方をしていたからです。
都市国家群は貿易によって強固な経済圏を築いていたので、戦争でこれを破壊するより、友好関係をもって利益を上げた方が得策とっ見てしました。

というよりも、ケルトニアも帝国も、都市国家群の文化が伝播して発展してきた国だと言えるでしょう。
現在はケルトニアに支配下に置かれていますが、軍事を除いてかなりの自治権を認められており、経済的には対等の関係を保っています。
この辺は、サラーム教国が採ってきた方式と考え方が似ています。

次回はサブクエストの続きです。エイナとシルヴィアは無事に使命を達成できるのでしょうか?
どうかお楽しみに。

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