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【魔導士物語】第十七話「流砂」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330664347796571

そんなわけで、第十七話です。

流砂については、本文でユニが説明しています。
字面から、何となく「移動する砂」というイメージを受けてしまいますが、むしろ動く方が珍しいです。
正しくは「流動性のある砂」で、大地震の時によく耳にする「流動化現象」と同じものだと考えてください。

物語ではお馴染みの「底なし沼」も、その正体は流砂です。
流砂であってもじっとしていれば平気、でも暴れると潜っていく……というのは本当です。
ただし、ある程度は沈み込みますが、身体全部が呑み込まれることはないそうです。

流砂の危険性は、脱出が困難になることですね。
アギルの街は、コルドラ大山脈の南端に広がる扇状地の上にあります。
この辺りには大量の雪解け水が地下水となって流れており、ちょっと掘れば水が出るので簡単に井戸が作れる上、湧き水や温泉も豊富な恵まれた土地です。

神殿の地下には大きな地下水の流れがあるらしく、その水を吸って飽和状態になった砂が、流れに引っ張られて移動しているようです。

シルヴィアとカー君が期待していた青い石=魔石という可能性は、あっさりと打ち砕かれました。
ユニはこの石の正体に気づいているようですが、多くの読者の方々も察しがついていることと思いますw

さて、次回はアリの捜索と、エピソードの主役となるアレの登場です。
お楽しみに!

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