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【魔導士物語】第十三話「召喚の間」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330663700284819

そんなわけで、第十三話です。

予定では、今回赤龍との会見をさくっと終わらせ、アギルへと向かうはずだったのですが、例によって延びましたw
別に作者のせいではありません(嘘)。リディアや赤龍が、シルヴィアをからかうのが悪いのです。

龍族にはいろいろ種類があって、その中でも赤龍と黒龍は大型種とされています。
ドレイクも体長が二十メートルを超す巨大龍で、蒼龍(中型龍)の一・五倍はあります。
性格も俺様っぽく尊大で、怒りっぽいところがありますが、どうやらリディアの尻に敷かれている雰囲気ですね。

彼らの故郷である幻獣界でも、龍族は巨人族と並ぶ強力無比の存在なだけに、その数も希少です。
天敵がいないのですが、繁殖力が弱いのですね。
一方、カーバンクルはその龍族よりも遥かに珍しい種で、何千年も生きているドレイクも見たことがないようです。

今回の赤龍とカー君の会話を聞く限り、カーバンクルが犬や狐に近い獣形態でいるのは、未成熟のうちだけのようですね。
魔石をたくさん摂取して成長すると、まるで違った姿になるみたいです。
その魔石ですが、色によって効果が違うことが示唆されています。
どうやらカー君が食べた黄色の魔石は、一番ランクが低いみたいです。

ドレイクの話では、黄色の魔石は基礎能力の底上げのほかは、知力が向上するらしいです。
魔石摂取後に、カー君がシルヴィア以外の人間とも会話ができるようになったのは、この効果の影響のようです。

龍族は宝物が大好きなのですが、別に自分を飾ったり、贅沢をするためではありません。
単純に収集癖を満足させるためという、まるでオタクのような目的意識の塊りです。
汗水たらして宝石や黄金を掘り出し、製錬、研磨、加工といった努力をした末の宝物を奪われるドワーフはたまったものではありません。

ドワーフも強いのですが、さすがに龍には敵わないので、彼らは自分たちが作った強力な武器を与えて、他者に龍退治を依頼することがよくあります。
その餌に一番よく釣られるのが人間ですw

次回こそ、赤城市を出発する予定です(多分)。
どうかお楽しみに。

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