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【魔導士物語】第十話「エルフ」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330663220033627

そんなわけで、第十話です。

『幻獣召喚士』シリーズでいろいろ出てきたネタが、うまいことつながっている話です。
元祖「帝国の魔女」サシャ・オブライエンが、世界各国を遍歴したという話は、どこかで出ていたはずです。
この時、彼女は西の森のエルフ王(現在、魔導王ネクタリウスと名乗っている、自意識過剰のおっさん)と出逢い、エルフ王にかなり強烈な印象(人間に対する評価を一変させるような)を与えたようです。

それが王の出奔、そして帝国魔法史における爆発的な発展期につながったのですね。
そして、爆裂魔法もその一環だったというわけです。

なお、ユニとマリウスがアッシュとともに帝国に潜入した話(『幻獣召喚士2』「悠久の魔導王」)は、軍事機密に指定されており、女王とごく限られた軍上層部を除いて秘密にされています。
ユニのマニアであるシルヴィアも、このことは知りません。

それと、『魔導士物語』第一話で、エイナの父親エリク(実はニコル)の事故死について触れられています。
森の巨木を伐採した際、予想外の方向に木が倒れ、その下敷きとなって死亡。
その原因は、木の内部が腐って空洞が出来ていたためと説明されていますが、実はリーナを付け狙う〇〇〇の仕業だったことが示唆されています。
リーナは身近に追手が迫ったことを覚り、エイナに害が及ばないように姿を消したのだということが分かります。

こういう重要な伏線は、物語の開始前に決めているのですが、回収時期が難しいですよね。半分作者も忘れていましたw

それと、ロゼッタの息子、アレックスがちらりと出てきます。
前参謀副総長アリストアの忘れ形見であるこの少年は、正真正銘の天才で、現在十歳ですが飛び級で高等小学校に通っています。
王国における義務教育は十二歳で修了する小学校までで、その上の高等小学校(日本の中学校に当たる)に進む者は限られています。
されにそれ以上の高等教育機関に進むのは、本当に選ばれたエリートで、将来は高級官僚、軍幹部、大学教授などの道が待っています。

ファン・パッセル家は、ロゼッタの代になってかつての栄光を取り戻し、絶頂期にありますが、アレックスが後を継いだら「百年は安泰」とまで期待されています。
母親のロゼッタも祖父も、勉学に励むのはよしとしても、将来は家を継いで大商人として活躍してほしいと願ってますが、本人はひそかに軍(それも参謀本部)に入ることを希望しています。

そのせいもあって、下宿人の二人のお姉ちゃん(ユニとシルヴィア)とは仲良しで、よく話を聞きに部屋に遊びに来ます。
もちろんカー君とは遊び友達で、最近太り気味のカー君のダイエット担当を申しつかっています。

さて、次回から西の森を目指した旅が始まります。どうかお楽しみに!

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