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【魔導士物語】第九話「出自」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330663053534856

そんなわけで、第九話です。

これまで散々ほのめかすだけで、明かされなかったエイナの秘密が説明される回です。
もっとも前回までのニコル編で、ほぼ推測できちゃいますよねw

「あれ、ユニはリーナがダンピールだってことを知らないの?」
と思われるかもしれませんが、もちろん知っています。
なぜそれを伏せて話しているのかは、次回に説明されるはずです。

それと、第一章の冒頭で、エイナの両親が三十代半ばと説明さていますが、これは二人が年齢を偽ったためで、実際には五歳くらい若いのです(辻褄合わせw)
アイリ(エイナの叔母)は、人に言えない秘密を抱えていて、それをネタにリーナに脅されていました。
アイリは長年不倫をしていて、その相手はよりにもよって、嫉妬深い夫ゴーチェの弟でした。
彼女は夫の暴力を恐れており、これは絶対に知られてはならないことでした。

どこでどう調べたのか、ソドル村に入植してくる前に、リーナはこの事実をネタにアイリを脅迫しました。
その結果、リーナとニコルは村人であるアイリの親族という触れ込みで、すんなりと村に入り込むことができたのです。
リーナが行方をくらます前にも、彼女はアイリの前に現れて、エイナを引き取るよう強要しました。
夫を死ぬほど恐れている(でも愛してもいる)アイリは、従うしかありませんでした。
ちなみに、ゴーチェとアイリの間に子どもはなく、アイリはそれを気が狂わんばかりに悩んでいました。

どうしても子どもが欲しい彼女は、ゴーチェの弟を誘惑して関係を持ったのが、不倫のきっかけです。
哀れな彼女は、もし弟の子種で妊娠・出産してもゴーチェに似ているはずで、バレないだろうと考えたのでした。
結局、義弟との間にも子ができなかったということは、彼女自身に不妊の原因があったのでしょうね。
一年ほどの不倫でそれを覚ったアイリでしたが、もう後戻りはできずにずるずる続いていた……というわけです。

アイリが義務的にエイナを育てながら、陰湿な虐待をしていた背景は、こういうわけなのです。
ちなみに、ユニはこの辺のことも調べ上げて知っています。

そんなわけで、次回をお楽しみに!

将棋の王座戦は、大方の予想を裏切って永瀬王座が藤井七冠の先番を破りました。面白くなりそうですね!

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