https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330661407713940そんなわけで、第三十九話です。
予定ではこの話で第三章は完結するはずだったのですが、予想どおりに一話でまとまりませんでしたw
話の多くの部分が、闇の通路を利用することのリスクに関する話です。
伯爵は話を分かりやすくするため、闇の世界では時間の流れ方が違うと言っています。
これはあまり正確ではなく、実際には闇の世界を開いたり、内部を移動することで、多くの生命エネルギーが消費されるというのが本当のところです。
ただ、この生命エネルギーというのが曲者で、単に元気、精力といったことではなく、生存可能性の元となるリソースの総量が削られるということを意味しています。
ややこしいですねw
つまり、闇の通路を開いたり、移動を行っても、人間は疲労することがありませんが、着実に寿命限界が減少することになります。
この生命エネルギ―の総量が、吸血鬼の場合は莫大で、その上エネルギーの変換効率が人間よりも優れているので、日常的に使用しても平気なのです。
なお、伯爵は闇の入り口を開く場合、吸血鬼はノーダメージだと言っていますが、抵抗が小さいというだけで、わずかにエネルギーを消費しています。
人間は闇に生まれた存在ではないので、抵抗が大きくエネルギー消費も大きいのです。
では、なぜ伯爵はこの違いを知っていたのでしょう?
それは、過去にも闇に入る能力を持っている〝人間〟を見たことがあるからです。
その人間とは、〇〇〇〇〇なのですが、ネタバレになるのでここでは明かせませんw
そう言えば、カーバンクルも周囲の生物から生命エネルギーを吸収して、活動しているはずでした。
彼らは人間の寿命に影響を及ぼさないのですが、それはなぜでしょう。
これまた説明が難しい。
例えて言えば、人間をジューザーミキサーにかけて、どろどろの液体にして、何らかの容器に入れたとします。
この液体の総量が、寿命そのものだとします。
闇の世界は、このどろどろで固形分が多量に含まれた液体をそのまま消費します。総量と固形分が減るので当然寿命も減ります。
カーバンクルの場合は、この液体をしばらく放置して、上部に浮いた透明な上澄みを摂取すると思ってください。
液体にはほとんど固形分が含まれませんから、総量が減っても寿命にはあまり影響しないのです。
いや、これでも相当分かりづらいかw
そんなこんなで、次回こそ第三章の最終回です。まぁ、四十話という切りのいいところだから、許してくださいね。
エイナたちは一体どこに出たのでしょうか? お楽しみに!
次の第四章のプロットはもうできているのですが、例によってタイトルが決まっていません。どうしよう。