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【魔導士物語】第二十八話「歓迎」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330659705543808

 そんなわけで、第二十八話です。

 ここのところ話が進まないので、今回は意識して途中経過をすっ飛ばしています。
 まぁ、夜の岩山をひたすら走るだけなので、書いてもつまらんですからw

 タケミカヅチは日本神話をベースにした(というか、そのまんま)神ですから、穢れと禊を重視します。
 彼の説明では、穢れには「黒不浄」(死の穢れ)と「赤不浄」(血の穢れ)があると言っています。
 黒不浄には死の穢れなので、死に至るような病も含まれます。
 赤不浄の説明は不完全で、血の穢れには「白不浄」もあります。
 赤不浄は女性の経血を指し、白不浄は出産の際の出血です。
 ですから、戦いで流した血などは穢れと見做さず、むしろ崇高なものだと考えていました。

 現代の考えから言うと、不当に女性を蔑視したものですが、その辺は勘弁してください。
 穢れに対しては、禊(みそぎ)か物忌み(ものいみ)が必要となります。
 禊は川や海などで身を清めることで、水に流れ(動き)があることが重要です。
 物忌みは一定期間引き籠って外出を控えるということ。不吉な方角を避ける「方違え(かたがたえ)」もこの一種です。

 タケミカヅチは穢れが重いと、プリシラの手伝いが必要だと言っていましたが、彼女がその説明を聞いて赤面したので、まぁ大体内容は察せられると思います。
 本文ではこの禊の場面は出てこないので、ここで説明してしまいますね。
 これは禊において、清らかな乙女(つまり処女)が全裸となり、その肌を使って対象者を洗うということです。
 下世話な例えでアレですが、ソープの「泡踊り」だと思ってください(マットもローションも使いませんけど)。

 ところが、タケミカヅチは男神ですから、乙女にそんなことをされると、いかに神であろうと否応なく身体の一部が反応してしまいます。
 そんな煩悩に支配された状態では、穢れが落ちるはずがないので、これは鎮めなければなりません。
 そこで、乙女が煩悩の元を放出させ、すっきりさせることになります。
 だからといって交合をしてしまっては、処女性が汚されて元も子もなくなりますから、いきおい手か口を使うことになるわけです。

 プリシラが赤面するのも無理はないですねw
 一応、断っておきますが、彼女は三十代半ばという年齢ですが、立派な処女です。
 男であれば、魔法使いになれますねw

 さて、吸血鬼側による盛大な歓迎が絶賛継続中ですが、次回はこの続きとなります。お楽しみに!

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